『荒地』を掘る―アメリカ紙からみる/『荒地』の時代2 [単行本]
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『荒地』を掘る―アメリカ紙からみる/『荒地』の時代2 [単行本]

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『荒地』を掘る―アメリカ紙からみる/『荒地』の時代2 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    同時代のアメリカの新聞紙面から「トロイ」「ジプシー」「チェス」「インド」などの言説を探りあて、エリオットが『荒地』という「廃墟」を作り出し、「批評家」、もしくは、読者が「シュリーマン」よろしく、そのテクストを「発掘」し、「廃墟」の全貌を「復元」する。
  • 目次

    まえがき-本書見取り図
    第Ⅰ部 〈アーケオロジカル・イマジネーション〉の世紀と『荒地』
    プレリュード
     第一節 「トロイ・コンシャスネス」の時代
     第二節 同時代アメリカ紙にみる、「トロイのヘレネ」・コンシャスネス
     第三節 現代に再誕した「ヘレネ」①-マダム・ブラヴァツキー/マダム・イェール
     第四節 現代に再生したトロイのヘレネ②-「フラッパー」、そして、ヴィヴィアン

    第一章 〈トロイ〉はいずこ?
     はじめに-問題の所在
      余白①・アメリカ紙にみる「謎々」言説
      余白②・アメリカ紙にみる「スフィンクス」言説
      余白③・「影/塵」言説
      余白④・「塵」のエピグラフの典拠について
    -『サッダルマ・プンダリーカ』「第一三 安楽の住所」
      余白⑤・「影/塵」と「ゴッシク」-ハーンの「塵」
      余白⑥・『荒地』同時代の「ゴシック・ロマンス」言説
      余白⑦・ガーバー著『中世の伝説』における「アーサー王物語集成」について
      余白⑧・『荒地』に彷徨うテニスンの影
     第一節 『荒地』のテキストを発掘し、〈トロイ〉を探る
      余白⑨・「瓦礫」+「イノシシ」の例
      余白⑩・「イノシシの頭」をめぐる同時代アメリカ紙の記事
      余白⑪・「瓦礫に埋もれた」「インドのトロイ」の記事
      余白⑫・「トロイのヘレネ」のアメリカ版
      余白⑬・ブルータスと新トロイに言及した文学資料
      余白⑭・「ニュー・トロイ」から「ロンドン」へ
      余白⑮・「ロンドン・ストーン」-同時代アメリカ紙の記事
      余白⑯・「むさぼり喰うロクスト」言説
      余白⑰・「赤い岩」について
     第二節 「考古学的発掘」言説の時代-「考古学は一九世紀に発展した」

    第二章 シュリーマン博士からの手紙/〈非現実の都市〉が現実に
     はじめに
     第一節 「トロイ」を示唆する記号群-「死者の埋葬」をめぐって
     第二節 トロイとスミルナの地理学 
     第三節 シュリーマン、逝く-同時代アメリカ紙によるシュリーマン賛辞
     第四節 “my ruins”は「わたしの崩壊」か?-大戦争の「廃墟」報道
     第五節 そして、もうひとつの「イリアス」物語-『トロイアの女たち』

    第Ⅱ部 『荒地』と〈ジプシー〉言説の系譜
      -「Ⅱ ア・ゲーム・オヴ・チェス」を掘る

    プレリュード-表層テキストに不在の記号〈ジプシー〉
      余白①・「Ⅱ チェス遊び」と『我らが共通の友』
      余白②・アメリカ紙で報じられるローレンス・アルマ=タデマと「クレオパトラ」表象
      余白③・アメリカ紙が告げる『アントニーとクレオパトラ』
      余白④・『クォ・ヴァディス』について
      余白⑤・「洗足式」言説 

    第三章 『荒地』と、パウンドの詩集『ラストラ』所収の詩三作
         -「ザ・ジプシー」「ザ・ゲーム・オヴ・チェス」「メトロの駅で」
     はじめに
     第一節 パウンドの『』について
      余白⑥・「ロンドン・ブリッジを群集が流れていった」をめぐって①
    -パウンド作「メトロの駅で」と『荒地』
      余白⑦・パウンド訳「能楽集」の「アッパリション」について
      余白⑧・同時代紙の「アパリション」/「マテリアライゼーション」言説
      余白⑨・パウンド=フェノロサ訳能「錦木」と『荒地』「Ⅰ 死者の埋葬」
      余白⑩・シング作『西の国のプレーボーイ』への抗議運動(プレーボーイ暴動)
      余白⑪・パウンドとイェイツが、ストーン・コテージでなしたこと-能ドラマ翻訳をめぐって
      余白⑫・エドワード・カーペンターについて
      余白⑬・「ロンドン・ブリッジを群集が流れていった」をめぐって②
            -「ロンドン・ブリッジ」/「ロンドン塔」爆破事件と『荒地』
      余白⑭・「クラーケンウェル監獄爆破事件」について
     第二節 「スコーガン」言説と「ジプシー+女占い師」言説
      余白⑮・つづき漫画「探偵ホークショー」
     第三節 「ジプシー/ボヘミアン」言説と「モダニズム」
      余白⑯・「センウセレト」関連の発掘

    第四章 同時代アメリカ紙にみる「ジプシー」言説
     第一節 十九世紀後半の言説
      余白⑰・ジョージ・バロウとジプシー生活
     第二節 「ジプシー」言説-リーランドとジプシー学
      余白⑱・「ティンカー」をめぐる議論
      余白⑲・「アイルランド」と「ジプシー」
     第三節 「ジプシー」言説-その他もろもろ
     第四節 「ジプシー」言説-芸術とジプシー
      余白⑳・同時代の「エイプ」表象
        -「アイルランド人」表象における「エイプ」と「黒人」、そして「進化」の深層の「発掘」
      余白㉑・「ジプシー・パッション」の広告
      余白㉒・ジプシー音楽について
      余白㉓・ジプシーと誘拐
      余白㉔・「つかの間のショー」について
     第五節 「ジプシー」言説-ジプシーとアナーキズム
      余白㉕・劇『デイヴィッド・ハラム』と劇『ドイツ人ジプシー』
      余白㉖・欧米人の無意識を彷徨するジプシーたち
     第六節 「ジプシー」言説-ジプシーの終焉
      余白㉗・神聖ローマ帝国とジプシー迫害-「十八世紀のジプシー警戒標識」をめぐって
    第Ⅲ部 〈国家〉と〈国語〉
    第五章 〈チェス〉言説と〈アフロディーテ〉
     はじめに--題「イン・ザ・ケージ」から「ア・ゲーム・オヴ・チェス」へ
     第一節 「イン・ザ・ケージ」が連想させるもの
     第二節 「ア・ゲーム・オヴ・チェス」の出所
             -ミドルトン劇、シェイクスピア劇、そしてパウンド詩
      余白①・『ザ・テンペスト』の〈チェス〉言説と『荒地』
     第三節 同時代アメリカ紙の「チェス・ゲーム」言説
     第四節 映画に登場する〈チェス〉-「アフロディーテ」と「クレオパトラ」言説
      余白②・姉妹作『彼女の夫の友人』
     第五節 「独立国家」の成立とその「国語」制定問題-「ノルウェー語」と「アイルランド語」の場合
      余白③・「ラディノ語」をめぐって-同時代アメリカ紙より
     第六章 「民衆フランス語」とは何か?
             -ファクシミリー版『荒地』が提示する、国の再生と国語問題
     はじめに
     第一節 問題提起-『ファクシミリー版』での現場検証
      1 「ヒズ・ヴァイル・フレンチ」
      2 同時代アメリカ紙にみる「アボミナブル・フレンチ」
      3 同時代アメリカ紙にみる「アボミナブル・ラングウィッジ」(abominable language)
      4 同時代アメリカ紙にみる 「アボミナブル・グリーク」(abominable Greek)
      5 同時代アメリカ紙にみる「アボミナブル」と「ジュー」「蛇」の連鎖
     第二節 パウンドの関心の核をめぐって
              -「プロヴァンス語/オック語」と「トルバドゥール」の「歌」
     第三節 パウンドと「イマジズム」、そして同時代評
      余白④・「ムーサイオス」について
      余白⑤・コンプトン・マッケンジーの「シルヴィア・スカーレット」物
      余白⑥・『ピーター・ウィフル』の「エディス・デイル」をめぐって
     第四節 パウンドとプロヴァンス文学
      余白⑦・「ラブレー」が揶揄った「リムーザン」方言
     第五節 フランス語のたどった途-俗ラテン語からロマンス語へ、そしてオイル語/オック語へ
      余白⑧・アメリカ紙の「ミストラル」言説
     第六節 オイル語の支配言語化とオック語の没落史
     第七節 「アイルランド」の「独立」-イングランド語/アイルランド語(ゲール語)
     第八節 ロスミルナ(スマーナ)/イズミルと、ギリシャ語/トルコ語の攻防⑩ 
      余白⑨・「人工言語」について
      余白⑩・もうひとつの『イリアス』
        -『列柱廊の絵画』に出土する「トロイ」と「スミルナ」第Ⅳ部 〈サンスクリット〉の考古学
      余白⑪・『イリアス』の「エクフラシス」-「アキレスの盾」
      余白⑫・『荒地』のエクフラシス
    第Ⅳ部 〈サンスクリット〉の考古学
    第七章 「ガンガ」へと至る旅
     はじめに-「リエトゥヴァ」から「ガンガ」へ
      余白①・「ヘンリー・サヴィジ・ランドー」の探索旅行について
      余白②・アメリカ紙の英語「レイク・スターンバーグ」
     第一節 ヨーロッパの知の地平に登場した「サンスクリット語」、その衝撃とその余波
      余白③・もうひとつの「チェス」の詩
      余白④・ジョーンズ/サンスクリット/ジプシー
     第二節 インド(サンスクリット/パーリ語/ヒンディー/イングランド語)
      余白⑤・『ララ・ルーク』とペナント『ヒンドスタンの眺め』をめぐって
     第三節 聖なる川ガンジス
      余白⑥・「死者」のもうひとつの浄化-「カーンプルの大虐殺」
     第四節 ガンジス川の水源「ヒマラヤ山脈」へ
     第五節 地図の空白を埋める-スヴェン・ヘディン博士のチベット探索旅行
    第八章 疑惑の旅行記とその「インド」言説-「贋作」暴露の時代
     はじめに-〈贋作〉の時代
     第一節 シェイクスピア贋作誌-アイアランドとカリア
      余白⑦・『ヴォーティガン』について
      余白⑧・贋作の時代
     第二節  マンデヴィル『旅行記』とその「インド」言説
      余白⑨・『旅行記』の「ガンジス」と「インド」表象
      余白⑩・贋作人魚フィーバー
     第三節 『聖書』の空白を埋める旅行記-「聖イッサ言行録」
     第四節 アメリカ同時代紙にみる、ノトヴィッチの受容・反駁経過
      余白⑪・比較宗教学的な読み-ルナン『イエス言行録(伝/の生涯)』
      余白⑫・同時代アメリカ紙における「サキャ=ムニ」
      余白⑬・『聖アントワーヌの誘惑』と『荒地』-「禁欲主義」
      余白⑭・二〇世紀初頭のティエポロ-同時代のアメリカ紙から
      余白⑮・「ルナン主義」の影のもとに-「イエス言行録」と「イッサ言行録」
      余白⑯・「ダッマロカ」について
     第五節 ノトヴィッチの援軍?
     第六節 「比較宗教学」言説-ノトヴィッチの典拠?
     第七節 チベットのパーリ語文献
     第八節 「人の息子」言説
      余白⑰・「人の息子」論議史とその問題点
     まとめ-「」シンドロームと、そこからの脱却

    第九章 『荒地』形成過程と聖書正典・外典成立過程
     はじめに-『荒地』と同時代の「剽窃」意識
     第一節 同時代アメリカ紙にみる「剽窃」意識の変遷
     第二節 聖書と偽物・贋作・虚構-「正典」と「外典」の創出
      余白⑱・同時代アメリカ紙にみる「外典」言説
      余白⑲・「シラの息子イエスの知恵」について
     第三節 テキスト生成原理としての〈正典・外典〉化/〈伝説・伝承〉化/〈剽窃・贋作・虚構〉化

    おわりに--謝辞と本書誕生「秘話」
       参考文献一覧
  • 出版社からのコメント

    エリオットが作り出した『荒地』という「廃墟」の全貌をアメリカの同時代紙によって「発掘」する!
  • 内容紹介

    『荒地』の場合、「読むこと」は
    「発掘すること」に他ならない!
    同時代のアメリカの新聞紙面から
    「トロイ」「ジプシー」「チェス」「インド」などの言説を探りあて、
    エリオットが『荒地』という「廃墟」を作り出し、
    「批評家」、もしくは、読者が「シュリーマン」よろしく、
    そのテクストを「発掘」し、「廃墟」の全貌を「復元」する。
    =========
    【目次】
    まえがき--本書見取り図

    第Ⅰ部 〈アーケオロジカル・イマジネーション〉の世紀と『荒地』
    プレリュード 
    第一章 〈トロイ〉はいずこ?
    第二章 シュリーマン博士からの手紙/〈非現実の都市〉が現実に 

    第Ⅱ部 『荒地』と〈ジプシー〉言説の系譜--「Ⅱ ア・ゲーム・オヴ・チェス」を掘る 
    プレリュード-表層テキストに不在の記号〈ジプシー〉
    第三章 『荒地』と、パウンドの詩集『ラストラ』所収の詩三作--「ザ・ジプシー」「ザ・ゲーム・オヴ・チェス」「メトロの駅で」
    第四章 同時代アメリカ紙にみる「ジプシー」言説 

    第Ⅲ部 〈国家〉と〈国語〉
    第五章 〈チェス〉言説と〈アフロディーテ〉
    第六章 「民衆フランス語」とは何か?-ファクシミリー版『荒地』が提示する、国の再生と国語問題

    第Ⅳ部 〈サンスクリット〉の考古学
    第七章 「ガンガ」へと至る旅 
    第八章 疑惑の旅行記とその「インド」言説-「贋作」暴露の時代
    第九章 『荒地』形成過程と聖書正典・外典成立過程 

     おわりに--謝辞と本書誕生「秘話」
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    荒木 正純(アラキ マサズミ)
    1946年生まれ。東京教育大学大学院博士課程中退。東京教育大学文学部助手、静岡大学教養部講師、筑波大学人文社会学系教授、白百合女子大学文学部教授。現在、筑波大学名誉教授。博士(文学)
  • 著者について

    荒木正純 (アラキマサズミ)
    1946年生まれ。東京教育大学大学院博士課程中退。 東京教育大学文学部助手、静岡大学教養部講師、筑波大学人文社会学系統教授、白百合女子大学教授。 現在、筑波大学名誉教授。博士(文学)。 著書に『ホモ・テキステュアリス:二十世紀欧米文学理論の系譜』 (法政大学出版局)、『芥川龍之介と腸詰』(悠書館)、『「羅生門』と廃仏毀釈』(悠書館)、『『荒地』の時代:アメリカの同時代紙からみる』(小鳥遊書房)、訳書にキース・トマス『宗教と魔術の衰退』(法政大学出版局)、スティーヴン・グリーンブラット『驚異と占有』(みすず書房)、その他。

『荒地』を掘る―アメリカ紙からみる/『荒地』の時代2 の商品スペック

商品仕様
出版社名:小鳥遊書房
著者名:荒木 正純(著)
発行年月日:2022/10/31
ISBN-10:490981292X
ISBN-13:9784909812926
判型:A5
発売社名:小鳥遊書房
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:1114ページ
縦:22cm
横:17cm
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