文学授業のカンドコロ-迷える国語教師たちの物語 [単行本]

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文学授業のカンドコロ-迷える国語教師たちの物語 [単行本]

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出版社:その他
販売開始日: 2022/07/13
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文学授業のカンドコロ-迷える国語教師たちの物語 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    メイキング・オブ・この本 ●助川幸逸郎

    凡例

    まえがき、のようなもの─スケガワ先生の独白─

    登場人物紹介

    第1章 「視点」を意識する-ごんぎつね・走れメロス・羅生門

    1 「走れメロス」は友情の物語だと思っていたが……
    【コラム】「視点」(岡田真範)
    2 物語や小説には「視点」がある
    3 「ごんぎつね」と視点─仕掛けられたトラップ?
    4 視点は行ったり来たりする
    5 「羅生門」を下人以外の視点で読んでみる─「作者」という目立ちたがり屋
    6 日本語の書きことばの特性
    7 文学の「視点」は同時代の世界の問題にもつながる
    後日談 スケガワ先生から出された宿題に対する、コウサカ君の回答

    第2章 「語り手」を意識する-海の命・少年の日の思い出・鏡

    1 「鏡」は本当にあったのか
    2 事情聴取─「事実」や「真実」はそのまま語られるのか?
    【コラム】「語り手」(山中勇夫)
    3 では「海の命」の語り手は?
    4 語られた内容から語り手の思いを探る
    5 「少年の日の思い出」の語り手を考えてみる

    第3章 「語り手」にも認識できない世界を意識する-白いぼうし・故郷・舞姫

    1 「語り手は万能、一番えらい」ではうまくいかない
    2 語り手に共通する問題点
    3 「白いぼうし」の語り手の背後にある世界
    4 語り手にも認識できない世界の論理
    5 「舞姫」の語り手の背後にある世界
    6 「作品の語り手」「語り手を語らせている存在」「作者」はそれぞれ違う
    【コラム】「語り手をいまある姿で語らせている存在」と「作者」(助川幸逸郎)
    7 「自分と違う世界」への扉をどう開くのか
    8 「故郷」の語り手の背後にある世界
    9 読者に問いかけるための設定

    ■作品集

    ごんぎつね(新美南吉)(出典『国語 四 下 はばたき』光村図書出版株式会社、二〇二〇年)
    走れメロス(太宰 治)(出典『国語2』光村図書出版株式会社、二〇二一年)
    羅生門(芥川龍之介)(出典『高等学校 改訂版 国語総合』株式会社 第一学習社、二〇一七年)
    海の命(立松和平)(出典『国語 六 創造』光村図書出版株式会社、二〇二〇年)
    少年の日の思い出(ヘルマン・ヘッセ 高橋健二訳)(出典『国語1』光村図書出版株式会社、二〇二一年)
    鏡(村上春樹)(出典『村上春樹全作品1979~1989⑤ 短篇集Ⅱ』講談社、二〇〇五年)
    白いぼうし(あまんきみこ)(出典 作:あまんきみこ・絵:北田卓史『車のいろは空のいろ 白いぼうし』ポプラ社)
    故郷(魯迅・竹内 好訳)(出典『国語3』光村図書出版株式会社、二〇二一年)
    舞姫(森 鷗外)(出典『高等学校 改訂版 現代文B』株式会社 第一学習社、二〇一八年)

    あとがき、のようなもの─コウサカ君の独白─

    本当のあとがき ●幸坂健太郎

    おすすめの本
  • 内容紹介

    小中高の国語の授業、必携書!
    国語の授業で、現場の教員が一番悩んでしまう「視点」「語り手」についてわかりやすく伝え、考える、今まであるようでなかった本です。
    本書は、文学教材をより深く理解するための「視点」「語り手」を、なるべくわかりやすく現場の先生方に伝えるべく、物語仕立てでお届けします。
    取りあげる教材は、「ごんぎつね」(新美南吉)、「走れメロス」(太宰 治)、「羅生門」(芥川龍之介)、「海の命」(立松和平)、「少年の日の思い出」(ヘルマン・ヘッセ 高橋健二訳)、「鏡」(村上春樹)、「白いぼうし」(あまんきみこ)、「故郷」(魯迅・竹内 好訳)、「舞姫」(森 鷗外)。本文中で引用するほか、全文を巻末に掲載しました。また随所にコラムを配し、「視点」「語り手」のことを理解できるように努めました。

    文学が私たちにどんな影響を及ぼすのか、私たちがなぜ文学を国語教室で子どもたちに読ませるのか。これらを根源的に考えるために。時代が変わっても、本質的な問いを立て続け、子どもたちと考え続けるために。考え抜いて作った本です。
    同時に物語読解のための、「視点」「語り手」について学ぶための入門書にもなっています。

    執筆は、助川幸逸郎、幸坂健太郎、岡田真範、難波博孝、山中勇夫。
    執筆協力に、井浪真吾(岡山理科大学教育学部講師)、金田唯人(北海道根室高等学校教諭)、菊野雅之(北海道教育大学釧路校准教授)、鈴木愛理(弘前大学教育学部准教授)、高瀬裕人(琉球大学教育学部准教授)、難波健悟(岡山県立岡山操山高等学校教諭)。

    【「現場の先生たちは、いそがしい」。ワタシが役に立てることは、何かないものだろうか――。日本文学研究者のスケガワは、今日もそんな思いで、国語の先生たちの勉強会に参加する。
    子どもたちを前に、授業に力を尽くしたいと考えている仲間、ヤマナカ先生、ナンバ先生、オカダ先生、加えて学生のコウサカ君とともに日々、文学授業の勉強会をひらいているのだ。
    本書は、そんな迷える国語教師たちによるある日の勉強会の物語。何やら楽しげですよ。】
  • 著者について

    助川 幸逸郎 (スケガワ コウイチロウ)
    1967年生まれ。東海大学文化社会学部教授・岐阜女子大学文化創造学部非常勤講師。主な著書に『文学理論の冒険』(東海大学出版会、2008年)、『謎の村上春樹』(プレジデント社、2013年)、『教養としての芥川賞』(重里徹也との共著、青弓社、2021年)などがある。

    幸坂 健太郎 (コウサカ ケンタロウ)
    1986年生まれ。北海道教育大学札幌校准教授。主な論文に「論説・評論を「自分と結びつける」ことの概念区分」(『読書科学』61(2)、2019年)がある。

    岡田 真範 (オカダ マサノリ)
    1968年生まれ。広島なぎさ中学校・高等学校教諭(現在は高等学校所属)。主な論文に「村上春樹『鏡』の授業の実践報告」(『日本文学』69(4)、2020年)がある。

    難波 博孝 (ナンバ ヒロタカ)
    1958年生まれ。広島大学大学院人間社会科学研究科教授。主な著書に『母語教育という思想』(世界思想社、2008年)、『ナンバ先生のやさしくわかる論理の授業』(明治図書、2018年)などがある。

    山中 勇夫 (ヤマナカ イサオ)
    1978年生まれ。広島大学附属小学校教諭、広島大学大学院人間社会科学研究科博士課程後期在学中。主な論文に「読書感想文指導を作文教育の視点から実践する」(『宇大国語論究』19、2008年)、「あまんきみこ『おにたのぼうし』の教材価値と授業実践―「断絶」を見据えて―」(『日本文学』65(8)、2016年)がある。

文学授業のカンドコロ-迷える国語教師たちの物語 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:文学通信
著者名:助川 幸逸郎(著)/幸坂 健太郎(著)/岡田 真範(著)
発行年月日:2022/07
ISBN-10:4909658807
ISBN-13:9784909658807
判型:B6
発売社名:文学通信
対象:教養
発行形態:単行本
内容:教育
言語:日本語
ページ数:232ページ
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