『吾妻鏡』の合戦叙述と"歴史"構築(日本史研究叢刊) [全集叢書]
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出版社:和泉書院
販売開始日: 2022/08/09
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『吾妻鏡』の合戦叙述と"歴史"構築(日本史研究叢刊) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    文学研究の視点から『吾妻鏡』の歴史叙述を読み解く。『吾妻鏡』は、鎌倉時代の東国を活写する稀有な史料であり、また幕府を支えた家々の勲功譚の集合体でもある。しかし、政治的意図をもって編纂された『吾妻鏡』の記述は、単なる事実の記録ではなく、過去を語り直そうとする歴史叙述として読み直されねばならない。どのような構想と方法で幕府の“歴史”を構築しているのか。巧妙に織りなされた文脈を読み解くことにより、合戦叙述を軸に忠臣たちの活躍と神仏の加護を描いて頼朝・泰時・時頼の絶対性を語る、軍記物語としての相貌を明らかにする。
  • 目次

    序章 『吾妻鏡』と〈歴史〉の構築
     一 「北条氏の為に曲筆す」――近世~明治期の研究史
     二 歴史叙述としての再把握――近現代の研究史
     三 合戦叙述による〈歴史〉構築――本書の企図
     四 本書の概要

    Ⅰ 頼朝と忠臣たちの関東草創
    第一章 令旨到来――冒頭部の構成とレトリック
     一 引用の織物と読者――冒頭部解釈の課題
     二 『平家物語』との関連――冒頭部本文の組成
     三 『吾妻鏡』のレトリック――言葉の配置と演出効果

    第二章 関東草創――頼朝の貴種流離譚と忠臣たち
     はじめに――『吾妻鏡』と貴種流離譚
     一 「世になし源氏の流人」――真名本『曽我物語』
     二 「貴種再興之秋」――『吾妻鏡』の頼朝挙兵
     三 「須以司馬為父」――千葉氏による頼朝歓待の物語
     四 「独残留伊豆山」――北条政子と伊豆山の枠物語
     おわりに――歴史叙述としての『吾妻鏡』

    補説1 「貴種流離譚」とは何か――利己と歓待の文学史
     はじめに――『義経記』の相貌
     一 「貴種流離譚」――折口信夫
     二 「流され王」――柳田国男
     三 「〈常民型〉の貴種流離譚」――被来訪者という視座
     四 《異人歓待》――利己的な語り手たち
     おわりに

    第三章 野木宮合戦――北関東支配の起源
     はじめに
     一 諸文献の野木宮合戦と先行研究
     二 『吾妻鏡』の〈歴史〉構築
     三 小山/足利の物語
     おわりに

    第四章 奥州合戦――奥州支配の起源
     はじめに
     一 軍記物語の構造と反逆鎮圧の論理
     二 阿津賀志山合戦における忠臣の活躍
     三 軍記物語の類型表現
     四 秩序の回復と王権強化の象徴的表現
     五 神仏の加護と北条氏の助力
     おわりに

    Ⅱ 北条得宗家による政道継承
    第五章 和田合戦――実朝と泰時の政道継承
     はじめに
     一 泰時・頼家・実朝
     二 合戦の発端と戦闘の叙述
     三 実朝と泰時の位置付け
     おわりに

    第六章 実朝暗殺――『吾妻鏡』の編集方法と成立背景
     はじめに
     一 実朝像の変容
     二 実朝暗殺の予兆記事群
     三 北条義時の生還と後日談
     四 〈大倉薬師堂縁起〉と『覚園寺縁起』
     五 北条貞時の「徳政」と『吾妻鏡』編纂
     おわりに

    第七章 承久の乱――盟主泰時の誕生
     はじめに――〈歴史〉を構築する『吾妻鏡』
     一 承久の乱記事群の枠組み
     二 〈英雄〉泰時の出陣
     三 〈明君〉泰時の渡河
     四 〈盟主〉泰時の誕生
     おわりに

    補説2 承久の乱はいかに語られてきたか――過去像の変容と更新
     はじめに
     一 現在における承久の乱の評価
     二 鎌倉時代前期――政治史的定位の困難
     三 鎌倉時代後期――冥慮の論理による〈歴史〉構築
     四 南北朝期以降――後醍醐天皇による討幕の参照枠
     五 近世・近代――徳川幕府打倒の参照枠
     六 戦後――階級闘争史観の投影

    第八章 宝治合戦――家々の〈歴史〉の交差点
     はじめに
     一 反逆者としての三浦氏
     二 冥加の招来
     三 忠臣としての安達氏
     四 摂家将軍の位置付け
     五 時頼の絶対性の物語
     おわりに

    終章 『吾妻鏡』後半の歴史叙述
     はじめに――『吾妻鏡』の全体像と後半部分
     一 理想的執権の事績――泰時時代の徳政とレガシー
     二 後鳥羽院の怨霊と寛元の政変――時頼時代における危機の朧化①
     三 建長の政変――時頼時代における危機の朧化②
     四 隆弁と時宗誕生――得宗家正統の絶対性
     おわりに――宗尊親王の帰洛と『吾妻鏡』の擱筆

    初出一覧
    あとがき
    『吾妻鏡』記事索引
  • 出版社からのコメント

    鎌倉幕府の歴史を記す『吾妻鏡』は、単なる事実の記録ではない。巧妙に織りなされた文脈を読み解き、その構想と方法を明らかにする。
  • 図書館選書

    鎌倉幕府の歴史を記す『吾妻鏡』は、単なる事実の記録ではなく、言語表現で過去像を構築する歴史叙述として捉え直されねばならない。巧妙に織りなされた文脈を読み解き、『吾妻鏡』の構想と方法を明らかにする。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    藪本 勝治(ヤブモト カツハル)
    1983年山口県宇部市生まれ。現在、灘中学校・高等学校教諭

『吾妻鏡』の合戦叙述と"歴史"構築(日本史研究叢刊) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:藪本 勝治(著)
発行年月日:2022/08/05
ISBN-10:4757610432
ISBN-13:9784757610439
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:328ページ
縦:21cm
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