精神医学は対人関係論である 新装版 [単行本]
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精神医学は対人関係論である 新装版 [単行本]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2022/08/16
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精神医学は対人関係論である 新装版 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書は、サリヴァンの代表的遺著であり、『現代精神医学の概念』とともにもっともよく読まれ、引き合いに出されることの多い書である。“精神医学は対人関係論である”という題名は、その明快さと歯切れのよさによって、サリヴァン精神医学を特徴づけるキャッチフレーズとなり、一世を風靡した。精神障害を病む患者の多くは、過去や現在の対人関係に苦しんでいる。わが国でも、対人関係の「気づかれ」が病因になることは、周知であろう。サリヴァンは、人間の複雑な動態や病因を、実験や薬物ではなく、対人関係を基礎に把えようとする。実際サリヴァンは、患者との面接においても「関与しながらの観察」をおこない、治癒への道をひらいてきた。本書では、幼児期を中心に児童期、青春期など人間の各発達段階における対人関係の重要性が説かれ、母親役や仲間、社会との歪んだ関係がいかに病因になりうるかが、懇切に示される。なぜ幼児は「おやゆびしゃぶり」をするのか?同性から異性へと関心の移る思春期の心身の変化はどのようなものか?われわれが日頃体験し、出会う場面についても、サリヴァンは明確に答えてくれる。青春期の社会化やその失敗を重くみる点など、フロイトと比べてみるのも、また対人関係のみならず、マイノリティへの関心など、R.D.レインの本と読み併せてみても興味深い。現代の主流の生物学的精神医学への批判の書でもある。
  • 目次

    編者序
    解題

    第一部 導入概念
    第1章 発達論的接近法の意義
    第2章 定義集
    対人関係論としての精神医学/動物としてのヒトと人間的体験
    第3章 いくつかの要請
    生物学より借用した三原理/人類同一種要請/発達における発見論的段階づけ/愉快と緊張/欲求による緊張/不安による緊張

    第二部 発達の諸段階
    第4章 幼児期--その始まり
    恐怖による緊張を処理するためのいろいろな方法/不安は生物体への脅威である/無感情と傾眠性不関という力動態勢について/睡眠欲求の緊張について
    第5章 幼児期--力動態勢という概念--第1部
    相互作用帯/体験の分化萌生に不安が果たす役割/幼少期体験における徴候、信号、象徴
    第6章 幼児期--力動態勢という概念--第2部
    対人の場の統合、解消、解体/概念自体--その背景と精神医学における意味
    第7章 幼児期、その対人の場
    人格という概念/各種擬人存在の構造/対人的体験としての哺乳/相互作用帯的欲求と一般的欲求/対人的体験における肛門的および尿道的相互作用帯
    第8章 個人としての幼児
    幼児における自己身体の分化/不安が幼児の自己身体への馴染みに与える影響/表情の学習/音楽の学習
    第9章 学習とは体験の編成である
    不安による学習/他の学習過程
    第10章 『自己組織』の萌芽
    対人的協業の三側面/「よい自分」「わるい自分」「自分でないもの」/『自己組織』という力動態勢/『自己組織』の必要な面と不幸な面
    第11章 幼児期から小児期への移行--学習としての言語獲得
    親の教育努力における整合性と穏健性/顕在過程と暗在過程/身振りと言語の学習/言語学習における報酬と無関心の役割/自閉的言語/シンタクシス的体験としての言語/夢想--非言語的対応づけ過程/象徴的なものと非象徴的なもの
    第12章 小児期
    擬人存在の融合における言語の役割/逃走の定理/昇華/行動パターンの解体/感情相互性の定理/『自己組織』においてさらに発達するもの
    第13章 悪意、憎悪、孤立化技術
    当為と隠蔽・欺瞞の必要と/言語的形式主義と“かのように”式言動/怒りと鬱憤/悪意的方向への変換
    第14章 小児期から児童期へ
    発達阻止の意味/『自己』の擬人存在における一因子としての性別/顕在的行為についての文化的処方箋の学習/現実と幻想を区別する必要が増大する/児童期における遊び友達の役割の変化
    第15章 児童期
    人間としての権威的人物/競争と妥協/焦点性意識の制御/昇華的再定式化/陶片追放紋切り型/監督パターン/社会的判定と社会的不利/他者をおとしめる術の学習/生の方向づけという概念
    第16章 前青春期
    親密欲求/前青春期における精神療法の可能性/前青春期社会/歪みの諸類型とその矯正/発達段階の時期のいずれによる難儀/孤独感という体験
    第17章 青春期初期
    親密欲求の位置移動/情欲、安全保障感、親密欲求間の衝突/実験的異性愛における運不運/情欲と親密性との分離/孤立した青春期者/前青春期の親密欲求の方向転換失敗/慢性児童における情欲力動態勢の成熟/精神生物学的統合装置としての情欲力動態勢/相互作用帯のシステムとしての情欲力動態勢/顕在性・暗在性シンボル的事象としての情欲力動態勢/統合的傾向性としての情欲力動態勢/親密欲求と情欲という二大統合的傾向性の発現パターン
    第18章 青春期後期
    機会の重要性/シンタクシス的態様の体験の成長/「自己」および他者の不適切不十分な擬人存在化/不安を最小化するパラタクシス的過程/生の自由に加わる制約/自己尊敬と人間的成熟

    第三部 不適切不充分な対人関係のパターン
    第19章 早期に発現する精神障害--分裂病質と分裂病
    発達史上「自分でないもの」の形成を促す出来事/解離の証拠/解離されたシステムの再統合の可能性/分裂病的な生き方とその帰結
    第20章 睡眠、夢、神話
    睡眠は安全保障操作からの解放である/精神療法における夢の意義/物語--多数の欲求を満足させるもの
    第21章 晩期に発現する精神障害--妄想症的なものと類妄想症的なもの
    副次的発達障害/選択的非注意維持のための安全保障操作/嫉妬と羨望/「願望充足空想」/習慣的な低位自己評価/隠蔽と社会的孤立/搾取態度/代理過程/牛耳られる/解離の失敗/人格の類妄想的変換

    第四部 諸人民の精神医学をめざして
    第22章 諸人民の精神医学をめざして

    訳者あとがき
    訳語考
    サリヴァン重要用語・英独日対比表
    詳細目次
    索引
  • 内容紹介

    本書は、精神医学者サリヴァンの代表的遺著であり、『現代精神医学の概念』とともにもっともよく読まれ、引き合いに出されることの多い書である。〈精神医学は対人関係論である〉という題名は、その明快さと歯切れのよさによって、サリヴァン精神医学を特徴づけるキャッチフレーズとなり、一世を風靡した。
    精神障害を病む患者の多くは、過去や現在の対人関係に苦しんでいる。わが国でも、対人関係の「気づかれ」が病因になることは、周知であろう。サリヴァンは、人間の複雑な動態や病院を、実験や薬物ではなく、対人関係を基礎に把えようとする。実際サリヴァンは、患者との面接においても「関与しながらの観察」をおこない、治癒への道をひらいてきた。
    本書では、幼児期を中心に児童期、青春期など人間の各発達段階における対人関係の重要性が説かれ、母親役や仲間、社会との歪んだ関係がいかに病院になりうるかが、懇切に示される。なぜ幼児は「おやゆびしゃぶり」をするのか? 同性から異性へと関心の移る思春期の心身の変化はどのようなものか? われわれが日頃体験し、出会う場面についても、サリヴァンは明確に答えてくれる。青春期の社会化やその失敗を重くみる点など、フロイトと比べてみるのも、また対人関係のみならず、マイノリティへの関心など、R. D. レインの本と読み併せてみても興味深い。現代の主流の生物学的精神医学への批判の書でもある。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    サリヴァン,ハリー・スタック(サリヴァン,ハリースタック/Sullivan,Harry Stack)
    1892‐1949。アメリカのニューヨーク州中央部に、アイルランド系移民の子として生まれる。1917年シカゴ医学校を卒業、軍医を経て1923年頃から1930年にわたりシェパード・アンド・イノック・プラット病院に勤務。入院中の分裂病患者に対するインテンシヴな精神療法的接近を試みた。1930年代にはニューヨークで開業医として強迫神経症の治療にあたり、38年に発刊されたPsychiatry誌の主筆となる。社会科学との交流、政治精神医学という新しい領域への活動を行ったが、1949年国際会議に出席のためパリに滞在中客死した

    中井 久夫(ナカイ ヒサオ)
    1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授

    宮﨑 隆吉(ミヤザキ リュウキチ)
    1947年高知県中村市に生れる。1972年神戸大学医学部卒業。現在、医療法人社団宮崎クリニック理事長

    高木 敬三(タカギ ケイゾウ)
    1952年広島県広島市に生れる。1979年神戸大学医学部卒業。現在、高木クリニック院長

    鑪 幹八郎(タタラ ミキハチロウ)
    1934年熊本県に生れる。1962年京都大学大学院博士課程修了。教育学博士。広島大学名誉教授、京都文教大学名誉教授。2021年歿
  • 著者について

    ハリー・スタック・サリヴァン (ハリースタックサリヴァン)
    (Harry Stack Sullivan)
    1892-1949。アメリカのニューヨーク州中央部に、アイルランド系移民の子として生れる。1917年シカゴ医学校を卒業、軍医を経て1923年頃から1930年にわたりシェパード・アンド・イノック・プラット病院に勤務。入院中の分裂病患者に対するインテンシヴな精神療法的接近を試みた。1930年代にはニューヨークで開業医として強迫神経症の治療にあたり、38年に発刊されたPsychiatry誌の主筆となる。社会科学との交流、政治精神医学という新しい領域への活動を行ったが、1949年国際会議に出席のためパリに滞在中客死した。著書は本書のほか、『現代精神医学の概念』『精神医学の臨床研究』『分裂病は人間的過程である』『パーソナル・サイコパソロジー』『精神医学と社会科学の融合』『サリヴァンの精神科セミナー』など。

    中井久夫 (ナカイヒサオ)
    (なかい・ひさお)
    1934年奈良県に生れる。京都大学医学部卒業。神戸大学名誉教授。著書『中井久夫著作集――精神医学の経験』全6巻別巻2(岩崎学術出版社、1984-91)『最終講義――分裂病私見』(1998)『徴候・記憶・外傷』(2004)『サリヴァン、アメリカの精神科医』(2012)『統合失調症の有為転変』(2013、以上みすず書房)ほか多数。訳書としてみすず書房からは、サリヴァン『現代精神医学の概念』『精神医学の臨床研究』『精神医学的面接』『分裂病は人間的過程である』『サリヴァンの精神科セミナー』、ハーマン『心的外傷と回復』、バリント『一次愛と精神分析技法』(共訳)、ヤング『PTSDの医療人類学』(共訳)、『エランベルジェ著作集』(全3巻)、パトナム『解離』、カーディナー『戦争ストレスと神経症』(共訳)などが刊行されている。

    宮﨑隆吉 (ミヤザキリュウキチ)
    (みやざき・りゅうきち)
    1947年高知県中村市に生れる。1972年神戸大学医学部卒業。現在 医療法人社団宮崎クリニック理事長。訳書 イングレビィ編『批判的精神医学』(共訳、悠久書房、1985)、サリヴァン『精神医学的面接』(共訳、みすず書房、1986)。

    高木敬三 (タカギケイゾウ)
    (たかぎ・けいぞう)
    1952年広島県広島市に生れる。1979年神戸大学医学部卒業。現在 高木クリニック院長。

    鑪幹八郎 (タタラミキハチロウ)
    (たたら・みきはちろう)
    1934年熊本県に生れる。1962年京都大学大学院博士課程修了。教育学博士。広島大学名誉教授、京都文教大学名誉教授。2021年歿。著書『試行カウンセリング』(誠信書房、1977)、『夢分析の実際』(創元社、1979)、『リッグスだより 治療共同体の経験』(誠信書房、1986)。訳書 シンガー『心理療法の鍵概念』(誠信書房、1976)、ボニーム『夢の臨床的利用』(誠信書房、1986)。

精神医学は対人関係論である 新装版 [単行本] の商品スペック

発行年月日 2022/08/04
ISBN-10 4622095521
ISBN-13 9784622095521
ページ数 459ページ
21cm
発売社名 みすず書房
判型 A5
Cコード 3047
対象 専門
発行形態 単行本
内容 医学・薬学・歯学
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分類 医学
成年向け書籍マーク G
書店分類コード N250
書籍ジャンル 医学
再販商品 再販
書籍販売条件 注文
言語 日本語
重量 920g
出版社名 みすず書房
著者名 ハリー・スタック サリヴァン
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宮﨑 隆吉
高木 敬三
鑪 幹八郎

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