石油とナショナリズム―中東資源外交と「戦後アジア主義」 [単行本]
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石油とナショナリズム―中東資源外交と「戦後アジア主義」 [単行本]
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石油とナショナリズム―中東資源外交と「戦後アジア主義」 [単行本]

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出版社:人文書院
販売開始日: 2022/09/22
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石油とナショナリズム―中東資源外交と「戦後アジア主義」 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書は、戦後日本の「中東」概念を検討し、それが単なる資源保障論に基づく産油国という認識ではなく、戦前のアジア主義が形を変え、資源と密接に結びついた「民族主義」の影響を強くうけていたことを明らかにしたものである。関係者の聞き取りも踏まえ、「民族系資本」としての石油、資源ナショナリズムについて考察する試み。
  • 目次

    序章 戦後日本における中東:その定義と概念
    ⒈問題意識:イスラーム世界論から石油資源論へ
    2.先行研究:公式外交を中心とする研究動向
    3.研究の視角:民族石油資本と戦後「アジア主義」
    4.課題と目的
    5.方法論
    6.本書の構成

    第一章:出光佐三とイラン石油
     1. 戦後石油産業の展開 
     2.出光佐三と宗像神社
     3.出光佐三の民族資本論
     4.イラン石油の輸出と国策石油会社設立構想
     5.出光興産株式会社とイラン政府との交渉
     6.日章丸事件
     7. 大協石油によるイラン石油輸入計画
     8. 石崎重郎とイラン石油の輸入交渉

    第二章 山下太郎とサウジアラビア・クウェート石油
     1.戦後石油鉱業の進展 
     2.「政商」の事業家:山下太郎
     3.日本輸出石油株式会社の設立
     4.中東石油へ進出と岸政権の後援
     5. アラビア石油株式会社と富士石油株式会社の設立
     6.林昂の回想に見るアラビア石油と中東
     7.水野惣平による民間外交

    第三章:田中清玄とアブダビ石油
     1.「皇道仏教徒」としての田中清玄 
     2.ライフワークとしてエネルギー問題
     3.中東をめぐるBPと田中清玄の関係
     4.「第二和製メジャー」アブダビ石油株式会社の設立における田中清玄の役割
     5.田中清玄と政界との関わり
    (一)田中角栄との関係
    (二)中曽根康弘との関係
     6.日本・アブダビ首長国間の新エネルギー開発協同プロジェクトの試み
     7.「アジア連盟」の夢想 

    第四章 杉本茂とアブダビ石油
     1.杉本茂の石油業界への関与
     2.戦後の丸善石油と杉本茂
     3.アブダビ石油の設立と杉本茂の蘇生
     4.対外石油製品輸出論
     5.石油危機説と民族資本論
     6.観音信仰者の杉本茂

    第五章:中谷武世と中東 
    1.中谷武世とは 
    2. 戦前の中谷とアジア主義
    3. 戦後の中谷と保守政界
    4.日本アラブ協会の設立過程
    5. アスワン・ハイ・ダム建設問題と日本 
    6.中谷による民間外交  
    7.中谷の民族主義論
    8.中谷と中東問題

    補論:通商産業省と石油の自主開発政策
    1.民族派による対中東民間外交に対する官僚のスタンス
    2.国家による海外石油開発政策の促進
    3.石油開発公団の設立
    4.石油開発公団による中東油田開発への援助
    (-)カタール石油株式会社
    (二)中東石油株式会社
    (三)合同石油開発株式会社
    (四)ジャパン石油開発株式会社
    (五)イラン石油株式会社
    (六)エジプト石油開発株式会社
    5.石油開発公団による海外原油開発政策の問題点
    6.「和製メジャー」構想

    終章
    1.資源派財界人主導による対中東資源外交
    2.石油をめぐる民族主義:天皇崇拝主義



    参考文献
    あとがき
    人名索引
    事項索引
  • 出版社からのコメント

    資源と密接に結びついた戦後日本の「中東」概念を検討し、「民族系資本」としての石油、資源ナショナリズムについて考察する試み。
  • 内容紹介

    戦後の石油危機に民族主義はどう結びついていたのか?

    大東亜共栄圏を夢見たアジア主義者にとって石油は何を意味していたのか?

    資源ナショナリズムと天皇を中心とした日本民族主義とはいかなるものだったのか?

    出光佐三、山下太郎、田中清玄、杉本茂ら「資源派財界人」、保守傍流とされた岸信介、中曽根康弘らの政治家、ブレーンとなった中谷武世の思想と行動を明らかにする。

    本書は、戦後日本の「中東」概念を検討し、それが単なる資源保障論に基づく産油国という認識ではなく、戦前のアジア主義が形を変えた資源と密接に結びついた「民族主義」の影響を強くうけていたことを明らかにしたものである。関係者の聞き取りも踏まえ、資源と密接に結びついた「民族系資本」としての石油、資源ナショナリズムについて考察する試み。

    ◎目次
    序章 戦後日本における中東:その定義と概念
    第一章:出光佐三とイラン石油
    第二章 山下太郎とサウジアラビア・クウェート石油
    第三章:田中清玄とアブダビ石油
    第四章 杉本茂とアブダビ石油
    第五章:中谷武世と中東
    補論:通商産業省と石油の自主開発政策

    図書館選書
    大東亜共栄圏を夢見たアジア主義者にとって石油は何を意味していたのか? 戦後日本の「中東」概念を検討し、「民族系資本」としての石油、資源ナショナリズムについて考察する試み。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    レヴェント,シナン(レヴェント,シナン/Levent,Sinan)
    1983年トルコ共和国生まれ。2017~2019年日本学術振興会の外国人特別研究員PDとして立教大学法学部政治学科に在籍。専門、日本政治外交史。現在、アンカラ大学言語歴史地理学部准教授。東洋大学アジア文化研究所客員研究員
  • 著者について

    シナン・レヴェント (シナン レヴェント)
    シナン・レヴェント
    Sinan Levent/1983年トルコ共和国生まれ。2014年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士課程修了。博士(学術)。2017~2019年 日本学術振興会の外国人特別研究員PDとして立教大学法学部政治学科に在籍。専門は日本政治外交史。現在アンカラ大学言語歴史地理学部助教授。東洋大学アジア文化研究所客員研究員。

    単行本:『日本の中央ユーラシア政策:トゥーラン主義運動とイスラーム政策』彩流社、2019年。
    論文:「聞き書き 福田康夫元総理『中東』関係回想録:認識と政策」『立教法学』第100号、立教大学法学部、2019年、53~117頁;「戦後日本の対中東外交にみる民族主義:アジア主義の延長線」『国際政治』第204号、日本国際政治学会、2021年3月、33~48頁など。

石油とナショナリズム―中東資源外交と「戦後アジア主義」 の商品スペック

商品仕様
出版社名:人文書院 ※出版地:京都
著者名:シナン レヴェント(著)
発行年月日:2022/09/30
ISBN-10:4409520903
ISBN-13:9784409520901
判型:B6
発売社名:人文書院
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:358ページ
縦:19cm
横:14cm
厚さ:3cm
重量:500g
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