社会をつくった経済学者たち―スウェーデン・モデルの構想から展開へ [単行本]
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社会をつくった経済学者たち―スウェーデン・モデルの構想から展開へ [単行本]

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出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2022/09/14
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社会をつくった経済学者たち―スウェーデン・モデルの構想から展開へ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    不況・戦争など直面する危機を乗り越え、福祉先進国の礎を築いた経済学者たち。ケンブリッジ学派と双璧をなしたスウェーデン経済学の全体像を、彼らの政治・世論との深いかかわりとともに初めて解明、福祉国家への合意を導いた決定的役割と、現代におけるその変容までを鮮やかに描き出す。福祉国家への信頼はいかに生まれたのか。
  • 目次

    地図

    序 章 スウェーデン社会をつくった経済学者たち
    1 スウェーデン・モデルの研究
    2 スウェーデン社会への経済学史的アプローチ
    3 スウェーデンの経済学史――既存研究と本書の登場人物
    4 本書の構成と概要

    第I部 黎明から「第1世代」の経済学者へ

    第1章 「大国の時代」・「自由の時代」と重商主義
    ――スウェーデン経済学の黎明
    1 「大国の時代」と中央銀行の成立
    2 「自由の時代」における経済と学問の振興
    3 スウェーデン初の経済学教授ベルチ
    4 リンネ的「エコノミー」
    5 1760年代の物価安定化論争
    6 絶対王政の再開と崩壊
    7 スウェーデンの重商主義

    第2章 ダヴィッドソンとスウェーデン経済学界の形成
    ――自由主義の勃興
    1 親フランス路線と「国民経済協会」の設立
    2 親ドイツ路線と社会保険原理の導入
    3 経済理論家ダヴィッドソンの登場
    4 経済学雑誌『エコノミスク・ティドスクリフト』

    第3章 新マルサス主義者としてのヴィクセル
    ――「奇矯過激の人」の改革思想
    1 ヴィクセル1880年講演の衝撃
    2 文化急進主義の1880年代
    3 ヴィクセルの就職――カッセルとのポスト争い
    4 『経済学講義』第1巻第1章の人口論
    5 スウェーデン内外における新マルサス主義の定着
    6 「奇矯過激の人」――労働時間論・国防論・私生活
    7 社会改革と経済学

    第4章 ヴィクセルの貨幣理論
    ――累積過程への視座
    1 『価値、資本及び地代』と『経済学講義』第1巻
    2 『利子と物価』における累積過程の理論
    3 定義の変更と2つの論争
    4 ヴィクセル貨幣理論の革新性と保守性
    5 第1次世界大戦前後のインフレ・デフレと政策提言
    6 ヘクシャーによる「経済学クラブ」の創設

    第5章 カッセルとヘクシャーの保守主義・自由主義
    ――「第1世代」の知的遺産
    1 カッセルとヘクシャー――略伝
    2 経済と社会政策への関心
    3 国際経済への理論的関心
    4 自由主義
    5 経済理論と経済史
    6 公共論議への貢献
    7 経済学の教育者
    8 スウェーデン経済学の「第1世代」

    第II部 「第2世代」とストックホルム学派の成立

    第6章 「経済学クラブ」における世代間対立
    ――「中間世代」から若手の台頭へ
    1 「中間世代」のバッジェ
    2 ケインズ『自由放任の終焉』をめぐる議論
    3 ミュルダール『経済学説と政治的要素』
    4 1920年代終盤の「経済学クラブ」

    第7章 リンダールとミュルダールの動学的方法
    ――ストックホルム学派の初期形成過程
    1 リンダールとミュルダール――略伝
    2 ミュルダール博士論文「価格形成問題と変動要因」(1927年)
    3 リンダール「資本理論からみた価格形成問題」(1929年)
    4 リンダール『金融政策の手段』(1930年)
    5 ミュルダール「貨幣的均衡について」(1931年)
    6 ミュルダールのアメリカ滞在とリンダールの転居

    第8章 オリーンの経済学
    ――貿易理論から貨幣的経済理論へ
    1 貿易理論
    2 コペンハーゲン大学への就職と自由主義の変容
    3 ケインズとの「トランスファー論争」
    4 貨幣的経済理論と経済拡張政策への関心
    5 ヘクシャー=オリーンの定理
    6 「経済学クラブ」の代表者
    7 自由党への入党

    第9章 失業委員会での協働
    ――ストックホルム学派の群像
    1 失業委員会の設立
    2 第1報告書「失業の程度・特徴・原因」と付録・覚書
    3 第2報告書作成過程における付録と覚書の作成
    4 事務局ハマーショルドと最終報告書
    5 失業委員会におけるストックホルム学派

    第10章 大恐慌期の金融政策と「新しい財政政策」
    ――リクスバンク・社民党・経済学者
    1 リクスバンクの金融政策
    2 社民党政権の始まり
    3 ウィグフォシュの「新しい財政政策」とミュルダール
    4 「新しい財政政策」の実行
    5 金融政策・財政政策の効果
    6 1934年という潮目――学者たちの変化

    第III部 ケインズ革命とストックホルム学派

    第11章 ケインズ『一般理論』の形成とストックホルム学派
    ――国際的人物交流
    1 『貨幣論』から『一般理論』へ
    2 ケンブリッジ・ロンドン・ストックホルム
    3 ハイエク編論集所収のミュルダール論文
    4 LSEのトーマスと若手たち
    5 『一般理論』の刊行
    6 ケインズのストックホルム来訪
    7 未完のケインズ革命

    第12章 「先行性論争」とストックホルム学派
    ――オリーンの『エコノミック・ジャーナル』論文
    1 オリーン1937年論文
    2 オリーン1937年論文に関するケインズの私信
    3 1937年のケインズ
    4 スウェーデン経済学界のケインズ『一般理論』評価
    5 日本での同時代研究
    6 長年にわたる「先行性論争」
    7 「スウェーデンにおけるケインズ革命」か?

    第13章 ストックホルム学派の衰退
    ――集団の解散と学術的理由
    1 ストックホルム学派の形成――再論
    2 ストックホルム学派の解散――次のキャリアへ
    3 ストックホルム学派の衰退――学術的要因
    4 遅れて刊行された英訳書
    5 プラットフォームの変容
    6 「集団」の解散と「学派」の衰退

    第IV部 スウェーデン・モデルと「第2世代」の経済学者

    第14章 スウェーデン・モデルの政策論争
    ――「社民党対自由党」の福祉国家路線
    1 第2次世界大戦とミュルダールのアメリカ論
    2 1944年の戦後経済展望
    3 戦後経済とレーン=メイドナー・モデル
    4 スウェーデン・モデルの成立から成熟へ
    5 憲法改正と一院制の導入

    第15章 国際社会の平和と「福祉世界」
    ――冷戦下での中立国の役割
    1 国連欧州経済委員会のミュルダール
    2 第2代国連事務総長ハマーショルド
    3 ミュルダール『福祉国家を越えて』
    4 平和国家のSIPRI
    5 アメリカ社会への提言
    6 1970年代の急進化――社民党長期政権の終焉
    7 「福祉国家の危機」とスウェーデン・モデル

    第16章 「ノーベル経済学賞」
    ――リクスバンクの反撃
    1 社民党とリクスバンクの対立
    2 リクスバンク創立300周年とオスブリンクの企図
    3 ミュルダールとハイエクの共同受賞
    4 オリーンとミードの共同受賞
    5 「ノーベル経済学賞」選考委員会
    6 「ノーベル経済学賞」の社会的影響力

    終 章 スウェーデンにみる経済学者の社会的影響力
    1 スウェーデン経済学史の伝統的特質
    2 経済学史からみたスウェーデン社会の成り立ち
    3 エピローグ――若干の現状分析・将来展望

    参考文献
    あとがき
    図表一覧
    索引
  • 内容紹介

    不況・戦争など直面する危機を乗り越え、福祉先進国の礎を築いた経済学者たち。ケンブリッジ学派と双璧をなしたスウェーデン経済学の全体像を、彼らの政治・世論との深いかかわりとともに初めて解明、福祉国家への合意を導いた決定的役割と、現代におけるその変容までを鮮やかに描き出す。

    図書館選書
    不況・戦争など直面する危機を乗り越え、福祉先進国の礎を築いた経済学者たち。政治・世論と深いかかわりをもって活躍した人々の軌跡を、黎明から今日まで描く。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    藤田 菜々子(フジタ ナナコ)
    1977年三重県に生まれる。現在、名古屋市立大学大学院経済学研究科教授。著書『ミュルダールの経済学―福祉国家から福祉世界へ』(NTT出版、2010年、経済学史学会研究奨励賞)

社会をつくった経済学者たち―スウェーデン・モデルの構想から展開へ の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会 ※出版地:名古屋
著者名:藤田 菜々子(著)
発行年月日:2022/09/15
ISBN-10:4815810974
ISBN-13:9784815810979
判型:A5
発売社名:名古屋大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:428ページ
縦:21cm
横:16cm
厚さ:3cm
重量:730g
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