江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象 [単行本]
    • 江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象 [単行本]

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江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象 [単行本]
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江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象 [単行本]

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出版社:岩波書店
販売開始日: 2022/09/21
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江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    文政四(一八二一)年、二頭のヒトコブラクダ(雄雌番い)がオランダ船で長崎にやって来た。やがて長崎商人を経て興行者の手に渡り、以後十年以上、ラクダは見世物となって全国各地を巡業することとなる。江戸時代の人びとにとって、ラクダとの出会いは衝撃的な事件であり、江戸では空前のロングラン興行となるなど各地で熱狂を呼んだ。その様子はさまざまな随筆や記録に綴られ、絵画資料(浮世絵、摺物、肉筆画、絵本、絵番付、長崎絵)も多数残されている。落語や歌舞伎、戯作、詩歌の題材となり、民間伝承も生まれるなど当時の文化に大きな影響を与えた。人びとはラクダを通して、どのように「異国・異文化・異界」を理解しイメージし、自国文化に投影していったのか―著者は数多くの文献・資料を読み解きながら、日本人の異国・自国の形象認識を丹念に明らかにしていく。表題作ほか長年の研究成果の集大成である。
  • 目次

    第一章 江戸にラクダがやって来た
     一 江戸はラクダで大騒ぎ
      どのようにラクダと接したか
      到着地、板橋へも人が殺到
      紀州藩主と平戸藩主の明暗
      迎賓館赤坂離宮と赤坂御用地
      感染症流行の時代/絶妙のタイミング
      ラクダから逃げ出す疫病神
      元気な十方庵の記録からわかること
      「ラクダ現象」の広がり
      『武江年表』の誤りと、資料の扱いについて
     二 長崎舶来から江戸に至るまで
      長崎にとどまり続けるラクダ
      ラクダの情報で遊ぶ江戸の狂歌師たち
      ラクダが出島を去るまで
      大坂にラクダがやって来た
      大坂の唐物屋が売り出していたラクダ絵図
      なかなか始まらない難波新地の見世物
      大坂でも大当たり
      大坂から京へ
      ラクダを描く画家たち
      雌雄仲むつまじいラクダは「夫婦」に
      流行唄のラクダは「よれつもつれつ夫婦連れ」
      「土瓶の鋳掛」から「駱駝」へ
      文人たちの「仲よしラクダ現象」 ――頼山陽と梁川星巌
      さらに語られ、描かれるラクダ
      伊勢を経て、中山道から江戸へ
      ラクダは「紀州様の荷」
     三 『駱駝之図』を読む
      絵柄を読む
      唐人姿の男たち
      口上記文を読む
      中国的認識枠と西洋知識
      ラクダのコブはむずかしい
      「天竺カテゴリー」とハルシヤ、アラビア
      誇張されるラクダの能力
      盛りだくさんの「ご利益」
      ラクダと七福神とのコラボ
      『和合駱駝之世界』
      ラクダ研究書の世界
      1 堤它山『駱駝考』
      2 大槻玄沢『駱駝訳説』
      3 松本胤親『駱駝纂説』
      4 山崎美成『駝薈』
      江戸の「ラクダ現象」をめぐって
     四 ラクダの旅路
      水海道でのトラブル、そして八王子、大田原(文政八年)
      金沢、鯖江を経て名古屋へと向かう(文政九年)
      ついに名古屋にラクダがやって来た(文政九年十一月)
      『絵本駱駝具誌』が再現する世界
      二度目はうまくいかず備前から徳島へ(文政十年)
      中国地方をめぐる旅 ――広島、岩国、天神渡、津山(文政十一年)
      謎の空白を経て若狭小浜に(天保三年)
      江戸再来と信州飯田(天保四年)
      ラクダの行方
      ラクダの到来と異国・自国の形象
     五 落語『らくだ』の時代
      落語『らくだ』の概要
      ラクダ見世物と「かんかんのう」
      同時代文化が交響する落語
      『らくだ』のパフォーマンス

    第二章 舶来動物と見世物
     一 動物舶来の歴史
      古代の動向
      クジャクとオウム
      舶来動物と「ご利益」
      中世の動向
      朝鮮のタカ
      近世の動向
      多数を占める鳥類
      かぎられた享受者たち
     二 舶来動物の見世物
      見世物の揺籃期
      商業化が進んだ江戸時代後期
     三 そこで何が起こっているのか
      珍しい動物の「ご利益」
      生餌の演出
      勢州松坂鳥屋熊吉
      議論の行方

    第三章 開国期における異国・自国の形象
     一 異国船はやって来る
      オランダと中国が混淆する異国船
      「来航する」という形式
     二 ペリー来航と日米のレプリゼンテーション
      西洋世界の地球的拡大とペリーの「砲艦外交」
      日米のレプリゼンテーション
     三 不気味な異国人物、そして「神風」「神国」
      異形の異国人物たち
      「神風」が異国船を吹き戻す
      非対称性の別次元からの解消
      「神国」では異国のトラも日本語を覚える
      「神風」の遊廓

    第四章 日本人になってみる、日本をやってみる ――身体が形象するジャポニスム
     一 日本人になってみる
      あたしたち日本人になっちゃった
      「日本人になってみる」コスプレの系譜
     二 日本をやってみる ――「茶店・茶屋」と「茶屋の娘」たち
      プラハのYOKOHAMA
      チェコのジャポニスムを牽引したホロウハ
     三 ホロウハの行動的ジャポニスム
      『嵐のなかのサクラ』と最初の日本滞在
      二十代後半での「茶店・茶屋」の実現
      『日本の子どもの昔ばなし』
     四 「実物の日本人」と出会う
      日本の軽業曲芸師たち
     五 ジャポニスムの源泉としての軽業曲芸師
      最初の旅券の集団
      「子どもたちは例の日本人を見てきた」
     六 「芸者」と「ゲイシャ」の相乗
      万国博覧会と「日本村」
      オペレッタ『ゲイシャ』に烏森芸者が出演
      ドレスデンの芸者とプラハの「茶屋の娘」たち

    第五章 横浜が売る「ニッポン」 ――サムライ商会を中心に
     一 サムライ商会の「ニッポン」
      強烈な日本趣味の外観
      骨董と美術工芸品の製造 ――サムライ商会の内部から
      日本趣味のシルバーウェア
      再創造・再生産される「ニッポン」
     二 野村洋三をめぐる人びと ――獅子文六、そして新渡戸稲造と鈴木大拙
      作家、獅子文六の父親のシルク・ストア
      新渡戸稲造の武士道に呼応して
      鈴木大拙との交流
      BushidoとZenの背後にあるもの

     注
     主要参考資料
     初出一覧
     あとがき
  • 出版社からのコメント

    江戸時代後期、見世物として人気を博した二頭のヒトコブラクダを通して、異国形象認識を解き明かす。
  • 内容紹介

    文政四年七月、二頭のヒトコブラクダがオランダ船で長崎に到着。以後十年余り見世物として全国各地を巡業、一目見たいと人びとは熱狂した。その様子は多くの随筆記録・絵画に描かれ、落語・歌舞伎のあてこみ、民間伝承も生まれた。著者は文献・資料を丹念に読み解きながら、ラクダを通した異国形象認識について解き明かす。
  • 著者について

    川添 裕 (カワゾエ ユウ)
    川添 裕(カワゾエ ユウ)
    文化史家,日本文化史家.1956 年横浜生まれ.東京外国語大学英米語学科卒業(国際関係専修).平凡社の編集者を経て,伊勢神宮門前の皇學館大学教授,横浜国立大学教授,同都市科学部長を歴任.現在,横浜国立大学名誉教授.著書に『江戸の見世物』(岩波新書),『見世物探偵が行く』(晶文社),『江戸の大衆芸能 ― 歌舞伎・見世物・落語』(青幻舎),『落語の世界』全三冊(編著,岩波書店)ほかがある.

江戸にラクダがやって来た―日本人と異国・自国の形象 の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:川添 裕(著)
発行年月日:2022/09/16
ISBN-10:4000223127
ISBN-13:9784000223126
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:374ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:3cm
重量:464g
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