発達障がいを生きない。―"ちょっと変わった"学生とせんせい、一つ屋根の下に暮らして [単行本]
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発達障がいを生きない。―"ちょっと変わった"学生とせんせい、一つ屋根の下に暮らして [単行本]

Aju(著)永浜 明子(著)
価格:¥2,750(税込)
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出版社:ミネルヴァ書房
販売開始日: 2022/09/21
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発達障がいを生きない。―"ちょっと変わった"学生とせんせい、一つ屋根の下に暮らして の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    親子でもない、きょうだいでもない、…大学の講義で偶然出遭った「ちょっと変わったせんせい」と「ちょっと変わった学生・Aju(あじゅ)」が、ある日をさかいにせんせいの実家で暮らし始めて10年余り。Ajuが22歳の時、突然診断されたのは「自閉症スペクトラム」だった。この得体のしれない「障がい」に翻弄されながら、Ajuとせんせいは対話を重ね、困った特性にもとことん向き合い、特性と仲良くなるための数々の「発見」をしていく。こうしてAjuがAjuらしく生きるために悪戦苦闘する日々の中、Ajuは絵に出会い、ひとに出遭い、自分に出会う。…一歩ずつ一歩ずつ共に歩んだ先に、ふたりに見えたものとは何だったのか?―この本は、「障がいって何なのか?」「特性とどう付き合うか?」などをめぐる当事者からの生きた発信であり、同時に、Ajuとせんせいと周囲の人たちが紡ぐかつてない「ひと」と「ひと」との物語。
  • 目次

    はじめに


     第Ⅰ部 出遇いから今日まで

    第1章 出遇い──担任の教師と悩む学生として
     Aju:かっこいい女性「せんせい」と出遇って
       友だちはいらない
       体育への不安
       一人を肯定してくれる人
     1 あら、この子(2009年:1回生前期)
       輪郭のない子
       偶然か、必然か
     2 研究室の住人に(2009年:1回生前期)
       一人でおったらええやん
       翌日も、またその翌日も……
     3 初めての欠席(2009年:1回生後期~2011年:2回生後期)  
       休んじゃえ!
       授業に「行きたくない」から「行けない」へ
     4 二人きりでの対処(2011年3回生前期)
       研究室での自学
       二人で奔走
     5 突然の告知(2011年:3回生前期)
       救急搬送
       「障がい」ということばの重み
     6 声を出して泣いていいんだよ(2011年:3回生前期)
       薬の副作用
       真夜中のメールと電話
     7 なんと、「秀」だよ(2011~2012年:3回生後期) 
       診断書の取得
       配慮の形
       インターンシップ
     8 この子、壊れてしまう(2011年:3回生後期) 
       交換日記
       家族報告
       気持ちグラフ

    第2章 扉をあけてみましょうか──特性を知る・知らないの選択
     Aju:家族ってなんだろう? 人と暮らすってなんだろう?  
       古墳の街へ
       変わった「わが家」
       家族?
       つながり、暮らす
     1 堺の住人に(2012年1月:3回生後期)  
       障がいの告白
       新しい生活
       ほこりと散乱、どっちもどっち
     2 予定変更の難しさ露呈(2012年:3回生後期)  
       電車遅れる事件
       不安だらけの海外旅行
     3 死ななくてよかった(2012~2013年:4回生) 
       入院+入院
       修学への架け橋
       「ごめんなさい」から「ありがとう」へ
     4 離れても、離れない(2012年:4回生~2014年:6回生前期)  
       「なんか隠してることない!」
       大きな誤解
       1年後の実感
       卒業

    第3章 卒業。うだうだ。めそめそ。イライラ。そして、脱皮
     Aju:大学で培った自分  
       見え始めた輪郭
       卒業後の進路
       等身大の自分
       私に合った働き方を探す
       立ちはだかる大きな壁
       腹をくくるということ
       初めての展示会。母ちんを元気にするはずが……
     1 家族の形(2014年9月~11月)
       就労移行支援センターへの通所
       改めまして、堺の住人に
       父との別れ
       お別れの会
       父、その大きな羽
     2 大きな決断(2014年11月~2015年9月)  
       限定された職業の選択肢
       初めての個展
       一大決心

    第4章 新たなる世界へ
     Aju:私らしく生きる  
       自分でよく考える
       東海道五十三次を歩く
       念入りな準備
       大好きな四角が見えなくなる
       美しい曲線の世界
     1 東京一人暮らし・東海道一人旅(2015年9月~2017年5月) 
       プロジェクト参画
       山下清との出会い
       日本橋から堺へ
     2 変わり続ける生活、変わらぬ特性(2017年6月~現在)  
       新しい職場
       収入を得るということ
       変わらないもの

     第Ⅱ部 特性とゆっくり付き合う

    第5章 感覚過敏──活動時間を制限する特性たち
     Aju:聞こえているのに聞こえない耳  
       元気な耳たち
       音・声・ことば
       「聞けない」を聴いてくれる
     1 聴 覚  
       多くの音の侵入
       音の選別の難しさ
       重ならない音・声
       過敏さの波
     Aju:虫眼鏡のような目  
       眩しくて
       見えるパーツ
       誤字脱字探し
     2 視 覚  
       眩しい
       数えてしまう・計算してしまう
       疲れてもやめられない
     Aju:混ざっているものに混乱  
       舌の上には図形がいっぱい
       給食が苦手な理由
       凸凹した文字
       数学的に解く国語
     3 舌感覚  
       具材は一つずつ
       料理は一品ずつ
       具材のハーモニー
     Aju:温度差で蕁麻疹  
       夏でも冬でも
       毎日の生活でも
       身体の一部だけど
     4 肌感覚  
     Aju:敏感で鈍感な身体  
       熱には数字が必要!
       喉が渇く?
     5 身体の知覚  
       お腹がすかない・喉が渇かない
       奪われる時間
       表裏の関係

    第6章 ことばとその意味
     Aju:ことばの見え方  
       「ちょっと」ってどのくらい?
       「ここ」ってどこ?
       ことばに見える視界
     1 あいまいなことばの難しさ  
       間に合う時刻
       正当な理由
       しんどい・かわいい・適当
       時間配分の苦労
       日常生活:時間の幅とことばの意味
     Aju:傷つけて、傷つけられて  
       同じ感覚をもてない
       行間を、空気を読めなくて
       場を読めなくて
       傷つく自分と傷つけてしまう自分
     2 気の利かない人という誤解  
       「自己中心性」でいい
       空気は吸えばいい
     Aju:数字に囲まれて  
       数字には色のついた景色が見える
       数は私の一部
       数字と遊ぶ
       カレンダーの景色
       一人の時の友だち
       ことばは数・形・映像
       心の中の第一言語
       変換が追いつかない
       寄り添ってくれる数・形・映像
     3 数とことば:第一言語と第二言語  
       数・形・映像
       ハゲはかっこいい
       太っているは傷つく?
       豊かさを増す第二言語

    第7章 思考と感情
     Aju:分かっていることが大事  
       突然の音
       電話ことば
       姿を変えた電話
       電話応対の代わりに
       専門電話
     Aju:変わらないことが大事  
       「初めて」の繰り返し
       突然の予定変更‼
       他の人の予定が優先?
       想定内の予定変更
     1 不規則性への混乱を回避するには  
       異なる授業スタイル
       不規則事象、このやっかいなもの
       予測・認識の定着の難しさ:忘却の彼方へ
     Aju:みじん切りのスケジュール  
       時刻との一体感
       分刻みのスケジュール
       疲れるのか……
       手に入れた「≒」
     2 計画とルールの呪縛  
       崩れる日々
       「思考のずらし」:連鎖の分断・緩和
       目的化される行動
       計画の乱れは感情の乱れへ
       欠かせないスケジュール確認
     Aju:白と黒の間の色  
       二分化した思考
       「遅刻」なんてできない
       「可」を取る練習⁉
       灰色の景色
     3 白・黒の世界/完璧さの追求  
       白か黒か・0か100か
       順序と配分
       完璧さの追求
       安心させたいのに……
       数式の活用(1)
     Aju:料理は一対一対応  
       一つの食材・一つの料理
       料理は樹形図
       メニューが先? 材料が先?
       「応用」「汎用」って何?
     4 応用と汎用と  
       白菜=鍋
       運ぶ≠落とす
       数式の活用(2)
       積み重ねる
     Aju:見えないものは「ない」  
       数夜干しの洗濯物
       陶器の落とし穴
       片づけともの探し
       小さな工夫
     5 思考の停止・ワープ  
       消える洗濯物
       洗濯に支配されないために
       もの探し:ドタバタするわけは……
       対処・対応の最少化:一つひとつを積み上げて

     第Ⅲ部 私たちは、私たちであっていい

    第8章 生きづらい日々から
     Aju:一緒に探してもらった、心との付き合い方 
       大沸騰する心
       ひとの温かさに落ち着く心
       せんせいとの振り返り
       一人になることも大切
       「分け分け」する
     1 とことん対話する  
       感情の乱れ、その行方は……
       聴く・語る
       ズレを埋める対話
     Aju:不自由なことばの記憶  
       近くにないことば
       両端にあることば
       ことばに諦めがつかない
     2 「共に」ある  
       引き出す:「困る」ということは
       肯定と励ましと
       感情のシェア
       名づけて「一人会議」
       緊張からの解放:心地よいお役立ち感
     Aju:壊れそうな心を抱いて  
       「生きる」という言葉
       「欠陥品」の私
       死んでいない私
     3 あなたはあなたであっていい  
       テキストを閉じてAjuをみる
       「生活」を学ぶ
       思考の整理と目的の明確化
       見える化

    第9章 自閉症スペクトラムとは何か──私たちの自閉症スペクトラム
     Aju:私の内側  
       繰り返すこと
       聞く難しさ・話す難しさ
       自分がなくならないために
       騒がしい身体
     1 常同行動:全てには意味がある  
       クルクル回る
       数を数える
       もう回らない:ハグ、新しい発見
     2 コミュニケーション障がい:「障がい」になっているのは  
       一人ではコミュニケーションできない
       存在を認める
       「共に」場を作る
     3 こだわり:そこに何を見るか  
       心地よさ
       それぞれの理由
       何を見るか:工夫であることも
       緩やかな変化
     4 対人相互反応の障がい:顔に意識が向かないように  
       顔を見ない
       視線を追う:ひとへの興味・関心
       視野の広がり
     5 ひととひととの間の障がい  
       生活障がい
       みるもの・みられるもの
       みかた・みえかた

    第10章 これからの私たち
     Aju:障がいの先を歩く  
       「障がい」という言葉
       「障がい」との距離
       私らしく
     1 うけいれない、うけとめる:そこから始まる更なる一歩  
       障がい受容
       安易な使用
       Ajuと障がい受容
       不利益の享受
       うけとめる
     2 個性へのすり替え  
       障がいは個性か:置き去りにされる「ひと」
       障がいのある人を理解すること:学生の素朴な問い
       障がい全体と一時的な症状
       Ajuの個性
     3 自立とは何か  
       自立と依存
       物理的な距離
       共歩と自立
     Aju:絵が見せてくれた新しい世界  
       初めての経験
       緊張の先にあったもの
       記憶から4mの紙に描く大阪の街並み
       楽しくて楽しくて仕方がない
       本物は……
     Aju:私らしくいられる場所で、これからも  
       GОING MY WAY な先生たちとつながり
       土居さんとつながり
       地域とつながり
       ひこうき先生とつながり
       ひととつながり
       これからのこと
       三人での暮らしについて

    番外編 私たちの強い味方  
     番外編1 日々の暮らしの中から──母ちん  
     番外編2 「ひとに優しい」社会とは?──長積 仁  
     番外編3 謝辞にかえて:素敵なひととの出会い  

    メッセージ  
    むすびにかえて:今日も、明日も、10年後も
     
     
    Aju作品集
    文献一覧
  • 出版社からのコメント

    大学教員のせんせいとのちに自閉症スペクトラムと診断された学生・Aju、そして周囲の人々が紡ぐかつてない物語
  • 内容紹介

    親子でもない、きょうだいでもない、…大学の講義で偶然出遭った「ちょっと変わったせんせい」と「ちょっと変わった学生・Aju(あじゅ)」が、ある日をさかいに一つ屋根の下に暮らし始めて10年余り。Ajuが22歳のとき、突然診断されたのは「自閉症スペクトラム」だった。この得体のしれない「障がい」に翻弄されながら、Ajuとせんせいは対話を重ね、困った特性にもとことん向き合い、特性と仲良くなるための数々の「発見」をしていく。こうしてAjuがAjuらしく生きるために悪戦苦闘する日々の中、Ajuは絵に出会い、ひとに出遭い、自分に出会う。…一歩ずつ一歩ずつ共に歩んだ先に、ふたりに見えたものとは何だったのか? 
    ――この本は、「障がいって何なのか?」「特性とどう付き合うか?」などをめぐる当事者からの生きた発信であり、同時に、Ajuとせんせいと周囲の人たちが紡ぐかつてない「ひと」と「ひと」との物語。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    Aju(AJU)
    大阪教育大学教育学部卒業。周囲から「なんかちょっと変わっているよね」と言われ、自分自身、どこか大多数の人と違っていると感じながらも、高校卒業まではそれなりに過ごす。しかし、大学進学後、「場」の空気の読めない、教室に入れないなどをはじめとした「生きづらさ」が顕著となり、3回生で「発達障がい」と診断される。つらい現実と向き合う中で永浜先生と出遇い、絵を描くという宝物を手に入れた。下書きをしないで描きあげる作風から、現在は心に残る風景を記憶から描くなど日々新しい自分を発見している

    永浜 明子(ナガハマ アキコ)
    立命館大学スポーツ健康科学部准教授。和歌山大学教育学部卒業。筑波大学大学院、Long Island University大学院、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了(学術博士)。沖縄県立看護大学、大阪教育大学を経て現職。Ajuとの出遇い、「障がいとは何か」という自らの問いを整理するため、大阪大学臨床哲学の門をたたく。二者の関係性の中に生まれる「障がい」を一方に帰す危うさをAjuとの生活から発信し続けている
  • 著者について

    Aju (アジュ)
    アーティスト

    永浜 明子 (ナガハマ アキコ)
    2022年9月現在
    立命館大学スポーツ健康科学部准教授

発達障がいを生きない。―"ちょっと変わった"学生とせんせい、一つ屋根の下に暮らして の商品スペック

商品仕様
出版社名:ミネルヴァ書房 ※出版地:京都
著者名:Aju(著)/永浜 明子(著)
発行年月日:2022/09/30
ISBN-10:4623092526
ISBN-13:9784623092529
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:352ページ
縦:21cm
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