弁論の世紀―古代ギリシアのもう一つの戦場(学術選書) [全集叢書]
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弁論の世紀―古代ギリシアのもう一つの戦場(学術選書) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2022/10/29
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弁論の世紀―古代ギリシアのもう一つの戦場(学術選書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁論家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。
  • 目次

    巻頭地図

    はじめに
     走れ、法廷へ!

    序 章 アテナイの民主政
        ―成熟の時
     1 不死鳥のごとく
       民会(エックレーシアーあるいはデーモス)
       民衆法廷(ディカステーリオン)
       政務審議会(ブーレー)
       アマチュア政治の思想
     2 弁論の世紀
       パレーシアー(言論の自由)
       挫折を経て
       戦火、海陸を問わず

    第1章 「立替分を返せ!」(『ポリュクレスへの抗弁』)
        ―アテナイ海軍の台所は火の車
     1 ヘレスポントス海域危うし
       糧道を確保せよ
       三段櫂船奉仕
       船長アポロドロス
       エーゲ海を往復
       船員たち
       穀物商船護送任務
     2 交替役ポリュクレス
       名門の御曹司
       引継ぎ拒否?
       事前取引
     3 将軍ティモマコスの悪事
       遠征将軍の役得
       親戚の手紙
     4 アポロドロスの将軍告発
       将軍は戦場よりも法廷で命を落とす
     5 立替金返還請求の訴訟―『ポリュクレスへの抗弁』
       憂国の弁
       十一番目の弁論家アポロドロス
       アポロドロスの実像
     6 ポリス魂はどこへ?
       憎まれっ子世に憚る
       パシオンの銀行
       イソクラテスの弁論学校
       植民地復権―ケロネソス半島とアンピポリス
       ビュザンティオン、第二次海上軍事同盟から脱退
       同盟市戦争そしてアンピポリス戦争

    第2章 「言いくるめられてたまるか」(『ラクリトスへの抗弁』)
        ―甦る海上交易ネットワーク
     1 海上交易再興は喫緊の課題
       同盟市戦争に敗北
       海上交易訴訟を非アテナイ人にも開放する
     2 長兄ラクリトス、妨訴抗弁に立つ
       弁論術教師が海上交易訴訟の被告に?
       妨訴抗弁とは?
       パセリス人店卸し
     3 真正史料―海上貸付け契約文書
       パセリス人二兄弟との海上貸付け契約文書
       往路の契約違反
       黒海交易事情
       復路の契約違反
       アテナイの穀物供給を守るには
     4 弁論術教師ラクリトス
       弁論術教師とは
       ラクリトスの「詭弁」
       告発の行方
       作品年代
     5 気がつけば北方に
       後進未開の国?
       マケドニア王ピリッポス二世
       アテナイ再興
       ピリッポス、テルモピュライに現われる
       オリュントスを死守せよ

    第3章 「出稼ぎに行ってる間に……」(『パンタイネトスへの抗弁』)
        ―国富の源泉、ラウレイオン銀山
     1 ラウレイオン鉱脈
       大鉱床発見
       鉱山経営は請負制
       「買戻し特約つき売却」―パンタイネトスの商法
       金貸しニコブロス、黒海に……
       厄介払いに如くはなし
     2 パンタイネトス、訴訟を起こす
       パンタイネトス、二タラントンをせしめる
       次の標的は?
     3 ニコブロス、妨訴抗弁に立つ
       その告訴は法的に無効
       「訴権放棄と免責」後の提訴は無効
       アテナイにいなかったのに
       シュコパンテス(告発屋)を許すな!
       パンタイネトスの方が一枚上手?
       判定はどちらに?
     4 鉱山ビジネス
       鉱山経営者たち
       復興アテナイのあらたなライバル
     5 マケドニア王国の鉱山事業
       パンガイオン金山
       オリュントス陥落

    第4章 「なんで私が?」(『エウブリデスへの抗弁』)
        ―ポリス・アテナイの市民
     1 三つの身分の共棲する社会―市民・居留外国人・奴隷
       市民
       居留外国人
       奴隷
       ポリス社会の閉鎖性
     2 「市民」となるためには
       誕生・プラトリア入籍
       市民となる
       区民名簿に名前があるかないか
     3 市民資格一斉点検
       エウクシテオス、市民権を否認される
       議事を取り仕切ったのは区長エウブリデス
       その日、区民集会で……
     4 「なんで私が……」エウクシテオスの上訴弁論
       父母ともに真正市民
       エウブリデスの悪辣さは父親譲り
       政治家エウブリデス
       ハリムス区民エウクシテオス
     5 エウクシテオスは市民? 非市民?
       出生
       貧困からの脱出
       代作者デモステネス
       他の区でも
     6 「国勢調査」
       区民名簿再確認の効用
       「国勢調査」はポリス衰退への焦りか
       ピリッポス王、第三次神聖戦争に参入

    第5章 マケドニアとの和議
        ―「ピロクラテスの講和」
     1 ピリッポス王の外交戦略
       ピリッポス王の視線は?
       戦争か平和か
       デモステネス、表舞台に
       第一回対マケドニア使節
       アイスキネス登場
       マケドニア王宮にて―国王謁見
       類いまれな貴人
       エラペボリオン月一八日と一九日の臨時民会
       第二回対マケドニア使節
       デモステネス、疑念を抱く
       アイスキネスの民会報告
     2 第三回対マケドニア使節
       ピリッポス王からの出動要請
       ポキス降伏
       ポキス懲罰会議
       アンピクテュオニア神聖同盟会議の二議席をピリッポス王に
     3 「ピロクラテスの講和」成る
       講和成って人々は
       反マケドニア王国の烽火上がる

    第6章 マケドニアの走狗を許すな
        ―法廷闘争、敗退、再開
     1 デモステネス、アイスキネスを告発する
       執務審査
       逆襲「演説者資格欠如」
     2 アイスキネス『ティマルコス弾劾』
       男色売買禁止法
       古代ギリシアの男性同性愛・少年愛
       アテナイ市民と男色売買
       アイスキネスの弁論術―身を乗り出して聴き入る裁判員たち
       ティマルコスの不可思議―どうしてこれまで?
       勝者アイスキネス
     3 雪辱なるか?
       反マケドニアの闘士デモステネス
       いまいましい「ピロクラテスの講和」
       呪うべきはピリッポス王の手先
       君子豹変?
       「ピロクラテスの講和」条約修正
       時こそ来たれ!
     4 デモステネス『使節職務不履行について』vsアイスキネス『使節職務不履行について』
       同じ時に同じ場所で
       竜虎相搏つ戦いやいかに
       デモステネス、くじけず
       アイスキネスに逆風
       デモステネス、繁忙を極める

    第7章 カイロネイアの戦い
        ―ギリシアの自由の終焉
     1 「ピロクラテスの講和」破棄
       最後通牒
       戦時態勢へ突入
       ピリッポス、ふたたび神聖戦争の指揮をとる
     2 左翼にアテナイ、右翼にテバイ、ギリシア連合軍の奮戦は
       マケドニア軍圧勝
       勝者ピリッポスはアテナイに寛大であった
       ピリッポス、「コリントス同盟」を設立、盟主となる
     3 デモステネス、ポリス再興に献身
       戦争責任
       デモステネスへの冠授与提案は違法?

    第8章 なお落日の余光きらめく
     1 アイスキネス『クテシポン弾劾』vsデモステネス『冠について』
       「冠裁判」
       クテシポン提案の違法条項三点
       民会決議案に嘘を書いてはならない
       亡国の大罪、カイロネイア戦
     2 デモステネス、畢生の大事業を再現
       あの日、エラテイアに
       デモステネス、テバイを動かす
       「アテナイの使命に殉じた戦い」
       勝負あり

    終 章 ポリス・アテナイの過去・現在・未来
     1 愛国者ふたり
       政治家デモステネス
       ギリシア第一のポリス
       アテナイのほまれ
       アイスキネスの政治思想
       「コイネー・エイレーネー(共通平和)」
     2 覇者ピリッポス
       帝王の器
       ピリッポス王の人間像

    おわりに―弁論、その後

    謝 辞
    古代ギリシア史年表
    図版出典一覧
    略記一覧
    用語解説
    参考文献一覧
    索引(人名・事項)
  • 出版社からのコメント

    古典期アテナイ有数の弁論家デモステネスとアイスキネスが、法廷で反マケドニア・親マケドニアを代表して繰り広げた抗争を軽妙に活写
  • 内容紹介

    訴訟中毒といわれた古典期アテナイにおいて、法廷弁論で勝利を収めることは生きるための必須条件であった。前半では現存する私訴弁論を題材に、当時の市井の人々の生きざまを紹介する。後半では当時の有数の弁路家デモステネス、アイスキネスが、北より迫り来るマケドニアの脅威の前に反マケドニア・親マケドニアを代表し、弁論の火花を散らす。社会の縮図といわれた法廷での抗争と時代の推移とを、ときに軽妙な筆致で活写する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    木曽 明子(キソ アキコ)
    大阪大学名誉教授。1936年満州生まれ。1967年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。大阪大学教授、北見工業大学教授を経て2002年退職
  • 著者について

    木曽 明子 (キソ アキコ)
    大阪大学名誉教授
    1936年 満州生まれ
    1967年 京都大学大学院文学研究科博士課程修了
    大阪大学教授、北見工業大学教授を経て2002年退職

    主な著訳書
    “TYRO : SOPHOCLES’ LOST PLAY” in Studies in Honour of T. B. L. Webster, Vol. I (Bristol Classical Press,1986) ; “What Happened to Deus ex Machina after Euripides?”(AbleMedia Classics Technology Center, 2004) ;(翻訳)デモステネス『弁論集2』(京都大学学術出版会、2010年)

弁論の世紀―古代ギリシアのもう一つの戦場(学術選書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:木曽 明子(著)
発行年月日:2022/10/31
ISBN-10:4814004338
ISBN-13:9784814004331
判型:B6
発売社名:京都大学学術出版会
対象:教養
発行形態:全集叢書
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:310ページ
縦:19cm
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