「満洲」という遺産―その経験と教訓 [単行本]
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「満洲」という遺産―その経験と教訓 [単行本]

劉 建輝(編著)
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出版社:ミネルヴァ書房
販売開始日: 2022/10/31
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「満洲」という遺産―その経験と教訓 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    一四年間しか続かなかった帝国日本最大の植民地「満洲」は、関内(中国)をはじめ、内地(日本)、朝鮮、ソ連などといかなる関わりをもっていたのか。また、いわゆる「日人」「満人」双方の精神活動と行動原理に深く影響を与えた現地の社会や文化はいかなるものであったのか。本書では、構造的かつ多角的な視点から「満洲」の全体像を構築し、あわせてその存在が中国や日本、また朝鮮に及ぼした歴史的な役割と意味を追究する。
  • 目次

    序 章 満洲国が受け継いだ満洲近代の「遺産」(劉 建輝)
     1 満洲の近代とは
     2 柳条辺と囲場、盟旗制度によって管理された満洲
     3 封禁の解除
     4 内外移民の流入
     5 「満洲国」の誕生――さらなる近代化への継承と統合


     第Ⅰ部 制度と政策

    第1章 「満洲」の土地制度と漢人流入――満洲国期に作成された調査報告書(塚瀬 進)
     1 問題の所在
     2 これまでの研究史の整理
     3 江夏由樹による土地制度史に関する研究
     4 満洲国期に作成された調査報告書の検討
     5 残された問題

    第2章 「満洲国」言語政策と国民像――「満洲国」政府語学検定試験の影響(酒井順一郎)
     1 多民族国家「満洲国」の誕生
     2 「満洲国」における国語とは
     3 「満洲国」政府語学検定試験始動
     4 語学津貼
     5 「満洲国」政府語学検定試験実施へ
     6 試験基準と民族差
     7 試験内容分析
     8 従来の日本語教育批判と学校教育への影響
     9 矛盾多き国民像

    第3章 美術とコロニアリズムの葛藤――国策としての「満洲国美術展覧会」の成立(王  確)
     1 「満洲国美術展覧会」研究の現状
     2 国展命名の植民地的政治学――「第一回訪日宣詔記念美術展」から「第一回満洲国美術展覧会」へ
     3 国策と芸術の法制化――「第一回満洲国美術展覧会」の持つ植民地的意義
     4 詩学的想像と植民地支配――皮肉な結果に陥った美術展
     5 未来志向であるべき植民地の芸術研究

    第4章 「愛路運動」という宣撫工作――満鉄沿線に作られた愛護村と愛護団(西原和海)
     1 愛路運動とは
     2 運動の創設
     3 愛路課の宣撫工作
     4 運動の「効果」


     第Ⅱ部 産業と都市

    第5章 中国東北の経済建設と日本の投資――炭鉱業・鉄鋼業・電力業の発展(陳 慈玉)
     1 炭鉱業の発展と衰退
     2 鋼鉄業の発展と局限
     3 電力事業の建設
     4 東北経済建設の礎

    第6章 満鉄中央試験所による科学技術革新――満洲に賭けた三八年の軌跡(金子 務)
     1 プロジェクト研究の集積体として
     2 なぜ満洲で試験研究所なのか――「付属地」問題
     3 満鉄中試と理研・東京工試との比較
     4 満鉄中試と最盛期の配置
     5 歴代所長人事と研究者異能集団の創出
     6 三期にわたる満鉄中試の研究実績
     7 大陸科学院・満洲重工業開発(満業)との微妙な関係
     8 敗戦後の満鉄中試

    第7章 視聴化された満蒙――旧満洲で開催された大連勧業博覧会(竹村民郎)
     1 内国勧業博覧会と大連勧業博覧会との連続・非連続
     2 大連勧業博覧会開催と満蒙統合の理念
     3 満鉄調査課秘密文書にみる満蒙認識
     4 博覧会と日中共生の夢
     5 ラジオという情報装置

    第8章 反転するモダニズム――租借地大連の都市空間と文化生産(劉 建輝)
     1 大連近代都市空間の成立
     2 モダニズム言語空間の反転

    第9章 満洲都市部の女性と文化教育――修養としてのいけ花、茶の湯、礼儀作法(小林善帆)
     1 本研究の位置づけ
     2 満洲都市部におけるいけ花、茶の湯、礼儀作法の様相
     3 『女性満洲』と戦時下のいけ花、茶の湯、礼儀作法
     4 満洲文学といけ花
     5 女学校・高等女学校におけるいけ花、茶の湯、礼儀作法
     6 女性の精神的支柱として

    第10章 「満洲」で生き延びたロシア系企業――哈爾浜の秋林公司(井村哲郎)
     1 秋林公司の特徴
     2 一九三一年までの秋林公司
     3 満洲国期の秋林商会
     4 満洲国崩壊後のチューリン商会
     5 新中国成立後の秋林


     第Ⅲ部 文化と文学

    第11章 「満洲」の秘密結社――在家裡訪日団をめぐる日本人の思惑(孫  江)
     1 問題の所在
     2 在家裡認識の変化
     3 在家裡という秩序
     4 在満日本人と在家裡
     5 在家裡訪日団の始末

    第12章 「満洲」における関内文化情報の受容――断絶と連帯(岡田英樹)
     1 「建国」前の東北文壇
     2 「満洲国」における関内文化との交流
     3 魯迅と「満洲国」の文学
     4 蕭軍・蕭紅と「満洲国」の文学
     5 「全き会同を未来に待つ」

    第13章 白頭山・承徳・ハルハ河畔――「満洲国」の文化象徴とその表象(稲賀繁美)
     1 白頭山
     2 間島問題
     3 熱河作戦
     4 駱駝と五族協和
     5 ハルハ河畔
     6 越境する逃亡者たちの群像
     7 北辺の国境へ

    第14章 泰東書道院による満洲外交――鄭孝胥と清浦奎吾の交流を中心に(松宮貴之)
     1 書壇としての泰東書道院について
     2 鄭孝胥と日本人書道関係者
     3 雑誌『書道』にみられる満洲記事
     4 泰東書道院に於ける岩村成允と細田謙蔵
     5 清浦奎吾と鄭孝胥との遣り取り
     6 満洲外交と日満支親善書道展覧会
     7 満洲遺産の断絶と継承をめぐって

    第15章 日本探偵小説にみる大連イメージ――植民地モダン都市が育んだ想像力(柴 紅梅/劉 楚婷)
     1 日本探偵小説と大連の関係
     2 モダン都市大連が日本探偵小説に与えた影響
     3 大連題材の日本探偵小説
       
    第16章 「満系文学」の「暗さ」――川端康成による「暗さ」発言への古丁の反論(単 援朝)
     1 「暗さ」をめぐる攻防
     2 川端康成の発言から
     3 「明さ」あっての「暗さ」
     4 「明さ」の本質を見抜いた後
     5 「暗さ」をめぐる攻防の広がり
     6 さよなら、「満洲国」

    第17章 哈爾浜の左翼文芸活動――金剣嘯を中心に(平石淑子)
     1 作家としての出発
     2 金剣嘯の絵画活動
     3 金剣嘯の演劇活動
     4 脱出する者と残る者
     5 金剣嘯と「未来派」

    第18章 日本時代における満洲朝鮮人文学――小説と詩歌にみる移住民の哀歓(林 容澤)
     1 満洲移住の時代区分
     2 小説分野の満洲移住文学
     3 『在満朝鮮詩人集』と『満洲詩人集』考察
     4 満洲朝鮮人文学の二重性と可能性


     第Ⅳ部 「満洲国」の前と後

    第19章 満洲事変から「大東亜戦争」へ――日本帝国主義の展開と事後解釈(鈴木貞美)
     1 戦後七五年目の歴史認識
     2 日本の満洲進出と中国ナショナリズム
     3 「満洲国」建国をめぐって
     4 「東亜協同体」論をめぐって
     5 歴史の事後解釈
       
    第20章 日本の国際連盟脱退――「満洲国」はなぜ承認されなかったか(黄 自進)
     1 大国密室政治を打ち破った経緯
     2 満洲事変の勃発と国際公議
     3 理事会での折衝
     4 連盟総会での論議
     5 国際公議新社会への展開

    第21章 帝国の終焉――自分史と証言集にみる実態(山田敬三)
     1 十五年戦争の満洲
     2 移民と殖民
     3 日ソ中立条約の破棄と棄民
     4 自分史と証言集
     5 通化事件
     6 方正地区日本人公墓
     7 ソ連兵の暴行と略奪
     8 戦争文学
     9 集団自決
     10 葛根廟事件
     11 留用と残留
     12 帝国の終焉

    第22章 「満洲国」崩壊直後の文学雑誌――『東北文学』が巻き起こした波紋(岸 陽子)
     1 混迷の中から
     2 創刊号の誕生
     3 姚遠「東北十四年来の小説と小説人」にみる「満洲国」小説の概観
     4 創刊号の小説「血族」批判をめぐって
     5 甦る言葉たち


    あとがき
    人名・事項索引  
  • 出版社からのコメント

    構造的かつ多角的な視点から「満洲」の全体像を構築。あわせてその存在が中国や日本、朝鮮に及ぼした歴史的な役割と意味を追究する
  • 内容紹介

    14年間しか続かなかった帝国日本最大の植民地「満洲」は、関内(中国)をはじめ、内地(日本)、朝鮮、ソ連などといかなる関わりをもっていたのか。また、いわゆる「日人」「満人」双方の精神活動と行動原理に深く影響を与えた現地の社会や文化はいかなるものであったのか。本書では、構造的かつ多角的な視点から「満洲」の全体像を構築し、あわせてその存在が中国や日本、また朝鮮に及ぼした歴史的な役割と意味を追究する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    劉 建輝(リュウ ケンキ)
    1961年中国遼寧省生まれ。現在、国際日本文化研究センター教授
  • 著者について

    劉 建輝 (リュウ ケンキ)
    2022年9月現在
    国際日本文化研究センター教授

「満洲」という遺産―その経験と教訓 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:ミネルヴァ書房 ※出版地:京都
著者名:劉 建輝(編著)
発行年月日:2022/09/30
ISBN-10:4623088723
ISBN-13:9784623088720
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:671ページ
縦:21cm
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