プロレタリア文学とジェンダー―階級・ナラティブ・インターセクショナリティ [単行本]
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プロレタリア文学とジェンダー―階級・ナラティブ・インターセクショナリティ [単行本]

飯田 祐子(編著)中谷 いずみ(編著)笹尾 佳代(編著)
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出版社:青弓社
販売開始日: 2022/10/24
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プロレタリア文学とジェンダー―階級・ナラティブ・インターセクショナリティ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    階級という論点はいかにジェンダー化していたのか。大正から昭和初期のプロレタリア文学をジェンダーの観点から読み解き、「階級闘争におけるインターセクショナリティ」を浮かび上がらせる。
  • 目次

    はじめに 飯田祐子/中谷いずみ/笹尾佳代

    第1部 プロレタリア文学場におけるジェンダーとセクシュアリティ

    第1章 愛情の問題論――徳永直「『赤い恋』以上」 ヘザー・ボーウェン=ストライク[本部和泉訳]
     1 コロンタイとコロンタイズム
     2 『赤い恋』
     3 徳永直の「『赤い恋』以上」

    第2章 階層構造としてのハウスキーパー――階級闘争のなかの身分制 池田啓悟
     1 ハウスキーパーをめぐる「ずれ」
     2 辞書のなかのハウスキーパー
     3 「仕事」と「身分」
     4 ハウスキーパーを生きる
     5 ハウスキーパーの始まりをめぐって
     6 自主的人間の立場

    第3章 プロレタリア文学における「金(ルビ:かね)」と「救援」のジェンダー・ポリティクス――「現代日本文学全集」第六十二篇『プロレタリア文学集』にみるナラティブ構成 飯田祐子
     1 「救援」の対象――第一のパターン
     2 プロレタリア文学における「金」
     3 「金」とジェンダー・ポリティクス
     4 「救援」の主体――第二のパターン
     5 「救援」とジェンダー・ポリティクス

    第2部 女性表象のインターセクショナリティ

    第4章 女性表象の「輪郭」をたどること――山川菊栄「石炭がら」を起点として 泉谷 瞬
     1 鉱山労働者と資本家の対立
     2 危惧される「妻/母親」の存在
     3 「女性」を表象することの困難

    第5章 メディアとしての身体――葉山嘉樹「セメント樽の中の手紙」の女性表象 鳥木圭太
     1 〈物流〉小説としての「セメント樽の中の手紙」
     2 作品に描かれた階級意識
     3 階級とジェンダー、あるいはジェンダー化される階級概念

    第6章 吉屋信子の大衆小説におけるプロレタリア運動のジェンダーとセクシュアリティ――「読売新聞」連載小説『女の階級』 サラ・フレデリック[北丸雄二訳]
     1 左翼運動と性差別
     2 小説『女の階級』における「女の階級」とは何か
     3 男の「同志愛」
     4 「女の階級」という概念のなかの交差性(ルビ:インターセクショナリティ)
     5 女の階級の結末――エス系の同志愛

    第7章 朝鮮戦争期のジェンダーと帝国主義の記述――佐多稲子の場合 サミュエル・ペリー[大﨑晴美訳]
     1 ポストコロニアリズム、共産主義、占領期文学の時間性
     2 佐多稲子、朝鮮、貫戦期
     3 「白と紫」、帝国下のジェンダーとジャンルの攪乱
     4 女言葉に潜む狂気

    第3部 闘争主体とジェンダー

    第8章 プロレタリアとしての娼妓表象――賀川豊彦「偶像の支配するところ」/松村喬子「地獄の反逆者」の行為性 笹尾佳代
     1 賀川豊彦「偶像の支配するところ」の問題系
     2 複層的な搾取の構造
     3 娼妓労働作家による物語の流通
     4 目覚める娼妓たち

    第9章 残滓としての身体/他者――平林たい子「施療室にて」と「文芸戦線」 中谷いずみ
     1 闘争主体としての「母」
     2 純化されるイデオロギーと残滓としての身体
     3 同室の女たちと「私」

    第10章 闘争の記録を織りなす――佐多稲子「モスリン争議五部作」における女工たちの表象 李珠姫
     1 全協と全労の対立――八重とタエ、そしてナカの人物造形を中心に
     2 「みんなの怒りの中から」――キリスト教徒トミヨの煩悶
     3 プロレタリアートの闘士としての女工

    第11章 階級、性、民族のインターセクショナリティによる新しい関係性の回路――中本たか子「東モス第二工場」論 楊佳嘉
     1 二重に搾取される女工の身体――階級と性のインターセクショナリティ
     2 階級意識の覚醒――彼女たちの身体感覚の描写を通して
     3 階級内部に存在する差異の認識――階級、ジェンダー、民族のインターセクショナリティに基づく新しい関係性の構築
     4 女工の身体の書き換え――女性間の同志愛の意味づけ
  • 内容紹介

    階級闘争が内包してきたジェンダー構造に着目し、小林多喜二や徳永直、葉山嘉樹、佐多稲子らの作品から、プロレタリア文学の実践を読み直す。民族やコロニアリズムなどの論点と階級闘争との交差にも着目して、プロレタリア文学の可能性と問題点を析出する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    飯田 祐子(イイダ ユウコ)
    1966年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科教授。専攻は日本近現代文学、ジェンダー批評

    中谷 いずみ(ナカヤ イズミ)
    1972年、北海道生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専攻は日本近現代文学・文化

    笹尾 佳代(ササオ カヨ)
    1979年、徳島県生まれ。神戸女学院大学文学部准教授。専攻は日本近現代文学
  • 著者について

    飯田 祐子 (イイダ ユウコ)
    1966年、愛知県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科教授。専攻は日本近現代文学、ジェンダー批評。著書に『彼らの物語』『彼女たちの文学』(ともに名古屋大学出版会)、編著に『『青鞜』という場』(森話社)、共編著に『女性と闘争』(青弓社)など。

    中谷 いずみ (ナカヤ イズミ)
    1972年、北海道生まれ。二松学舎大学文学部准教授。専攻は日本近現代文学・文化。著書に『その「民衆」とは誰なのか』、共編著に『女性と闘争』(ともに青弓社)、論文に「フェミニズムとアナキズムの出会い」(「有島武郎研究」第23号)など。

    笹尾 佳代 (ササオ カヨ)
    1979年、徳島県生まれ。神戸女学院大学文学部准教授。専攻は日本近現代文学。著書に『結ばれる一葉』(双文社出版)、共編著に『女性と闘争』(青弓社)、共著に『論集 樋口一葉』第4巻(おうふう)、『スポーツする文学』(青弓社)など。

プロレタリア文学とジェンダー―階級・ナラティブ・インターセクショナリティ の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:飯田 祐子(編著)/中谷 いずみ(編著)/笹尾 佳代(編著)
発行年月日:2022/10/24
ISBN-10:4787235141
ISBN-13:9784787235145
判型:A5
発売社名:青弓社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:312ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:377g
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