大いなる錯乱―気候変動と"思考しえぬもの" [単行本]
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販売開始日: 2022/10/18
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大いなる錯乱―気候変動と"思考しえぬもの" [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「人新世」時代の文学へ。「気候変動の危機はまた、文化の危機であり、したがって想像力の危機でもあるのだ」地球温暖化の時代に問いかける小説・政治・歴史の行方。
  • 目次

    第一部 物語
    第二部 歴史
    第三部 歴史
    著者インタヴュー
    訳者あとがき
  • 出版社からのコメント

    気候変動を小説の主題として描くことの困難。ブルジョワ・近代的な自然観と資本主義・帝国と共謀的な人新世の時代に警鐘を鳴らす。
  • 内容紹介

     インド出身の世界的な作家アミタヴ・ゴーシュが、シカゴ大学で行った地球温暖化・気候変動に関する講演に基づく、「物語」「歴史」「政治」の三部からなるエッセイ集。巻末には日本語翻訳版独自に、訳者による特別インタヴューを掲載。
     なぜ、これまで「気候変動」は、「真剣な小説(シリアス・フィクション)」の主要なテーマとされてこなかったのか。
     そこにはいまだに、19世紀を通してつくりあげられたブルジョワ的秩序と「近代」的な世界観を基調とした、「平凡」で「おだやか」なものという「自然」概念が息づく。また、20世紀におけるシュールレアリスムやマジカル・リアリズムといったリアリズム芸術の潮流もまた、気候変動を描くことにおいては倫理的困難にぶつかってしまう。
     こうして、21世紀における「オブジェクト指向存在論」「アクターネットワーク理論」「新しいアニミズム」といった新しい思想は、気候変動という危機と人間ならざるものとのかかわりにおける、「思考しえぬもの」の「認知=再認」の問題に呼応しながら登場してきたと言えるだろう。それは、今後ますます増加するであろう、人間ならざるもの(ノン・ヒューマン)が現に、かつ身近に存在しているという「不気味さ」との対峙でもある。
     著者のアミタヴ・ゴーシュは、気候変動そのものが資本主義と帝国によって推進されてきたこと、ポストコロニアリズムと「人新世」的諸問題のつながりを指摘しながら、「惑星的危機」の時代に警鐘を鳴らす。「気候変動の危機はまた、文化の危機でもあり、したがって想像力の危機でもあるのだ」と。

    図書館選書
    気候変動を小説の主題とすることの困難の背後にある、ブルジョワ・近代的な自然観。資本主義と帝国が推進してきた気候変動により引き起こされる「人新世」的問題とポストコロニアリズム的課題の連続性を指摘する現代批評。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ゴーシュ,アミタヴ(ゴーシュ,アミタヴ/Ghosh,Amitav)
    1956年、インド西ベンガル州カルカッタ(現コルカタ)生まれ。父の仕事の関係で幼少期をダッカ、コロンボで過ごす。デリー大学で修士課程修了ののち渡英し、オクスフォード大学で博士号(社会人類学)取得。帰国後、母校などで研究・教育にたずさわりつつ小説を執筆し1986年に『理性の円環』でデビュー。ヒンドゥー教徒によるシク教徒虐殺事件を背景にした次作『シャドウ・ラインズ』(井坂理穂訳、而立書房)はインド国内で複数の文学賞を受賞。1988年以降アメリカに拠点を移し、SF作品『カルカッタ染色体』(伊藤真訳、DHC)でアーサー・C・クラーク賞を受賞、さらに大河小説『ガラスの宮殿』(小沢自然・小野正詞訳、新潮クレスト・ブックス)の成功で世界的名声を得る

    三原 芳秋(ミハラ ヨシアキ)
    1974年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科教授。東京大学修士、コーネル大学博士(英文学)。東京大学助手、お茶の水女子大学講師、同志社大学准教授をへて現職。英文学(おもに詩)および文学理論を専攻

    井沼 香保里(イヌマ カオリ)
    1989年生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科助教。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。近代英国における超自然の存在や現象にまつわる語りを通して、脱人間中心的な存在の在り方について考察
  • 著者について

    アミタヴ・ゴーシュ (アミタヴ ゴーシュ)
    1956年、インド西ベンガル州カルカッタ(現コルカタ)生まれ。父の仕事の関係で幼少期をダッカ、コロンボで過ごす。デリー大学で修士課程修了ののち渡英し、オクスフォード大学で博士号(社会人類学)取得。帰国後、母校などで研究・教育にたずさわりつつ小説を執筆し1986年に『理性の円環』でデビュー。次作『シャドウ・ラインズ』(井坂理穂訳、而立書房)はインド国内で複数の文学賞を受賞。1988年以降アメリカに拠点を移し、SF作品『カルカッタ染色体』(伊藤真訳、DHC)でアーサー・C・クラーク賞を受賞、さらに大河小説『ガラスの宮殿』(小沢自然・小野正嗣訳、新潮クレスト・ブックス)の成功で世界的名声を得る。その後、アヘン戦争を背景とする「アイビス号三部作」やシュンドルボンを舞台とする『飢えた潮』『ガン島』などの創作にくわえ、本書や『ナツメグの呪い』などのノンフィクション作品で「惑星的危機」の問題に精力的に取り組んでいる。

    三原 芳秋 (ミハラ ヨシアキ)
    1974年生まれ。一橋大学大学院言語社会研究科教授。東京大学修士、コーネル大学博士(英文学)。東京大学助手、お茶の水女子大学講師、同志社大学准教授をへて現職。英文学(おもに詩)および文学理論を専攻。編訳書にゴウリ・ヴィシュワナータン『異議申し立てとしての宗教』(みすず書房、2018年)、共訳書にエドワード・W・サイード『故国喪失についての省察 1』(みすず書房、2006年)、共編著に『クリティカル・ワード 文学理論』(フィルムアート社、2020年)。主要論文に、「〈宗教的なるもの〉の異相」(『思想』、2021年5月)、“Vico or Spinoza: An Other Way of Looking at Theory, circa 1983”, Ex-position 40 (2018)、「崔載瑞のOrder」(『사이間SAI』4 (2008))など。

    井沼 香保里 (イヌマ カオリ)
    1989年生まれ。多摩美術大学大学院美術研究科助教。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程修了。博士(学術)。近代英国における超自然の存在や現象にまつわる語りを通して、脱人間中心的な存在の在り方について考察。論文に、Towards Fairy Ontology: Writing/Reading the Cottingley Fairies(一橋大学言語社会研究科博士論文、2021年)、「新資料に見る『コティングリー妖精写真事件』の再演、再構成の可能性」(井村君江ほか編著『コティングリー妖精事件 イギリス妖精写真の新事実』青弓社、2021年)など。解説に、「ポストヒューマン/ニズムと文学」(三原芳秋ほか編著)『クリティカル・ワード 文学理論 読み方を学び文学と出会いなおす』(フィルムアート社、2020年)など。

大いなる錯乱―気候変動と"思考しえぬもの" [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:以文社
著者名:アミタヴ ゴーシュ(著)/三原 芳秋(訳)/井沼 香保里(訳)
発行年月日:2022/10/15
ISBN-10:4753103706
ISBN-13:9784753103706
判型:B6
発売社名:以文社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:344ページ
縦:19cm
その他: 原書名: The Great Derangement:Climate Change and the Unthinkable〈Ghosh,Amitav〉
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