経済政策で人は死ぬか?―公衆衛生学から見た不況対策(草思社文庫) [文庫]
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経済政策で人は死ぬか?―公衆衛生学から見た不況対策(草思社文庫) [文庫]

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出版社:草思社
販売開始日: 2022/10/05
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経済政策で人は死ぬか?―公衆衛生学から見た不況対策(草思社文庫) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    不況下において財政刺激策をとるか緊縮財政をとるかは、国民の健康、生死に大きな影響を与える。世界恐慌からソ連崩壊後の不況、アジア通貨危機、サブプライム危機後の大不況まで、各国の統計から、公衆衛生学の専門家が検証。同じように深刻な不況へ陥った各国が、異なる政策をとった結果、国民の健康にどのような違いを生んだか?緊縮財政が著しく国民の健康を害して死者数を増加させるうえ、景気回復も遅らせ、結局は高くつくことを論証する。長年の論争に、イデオロギーではなく、「国民の生死」という厳然たる事実から答えを導く一冊。
  • 目次

    まえがき
    序文

    第 1 部 過去の「自然実験」に学ぶ

    第 1 章 ニューディールは人々の命を救ったか

    イギリス政府に見捨てられたマカードル一家
    大不況への対応 -- 銀行救済のための福祉削減
    一九三〇年代の大恐慌から学ぶべきこと
    大恐慌の悪影響 -- 労働者階級が苦境に
    大恐慌の好影響 -- なぜか死亡率が低下
    疫学転換による長期的な死亡率低下傾向
    不況になると交通事故死者数は減る
    大恐慌下での政策論争 禁酒法廃止をめぐる論争
    財政政策をめぐる論争
    ニューディール政策と公衆衛生

    第2章 ソ連崩壊後の死亡率急上昇

    男たちはどこへ消えたか
    旧ソ連の経済はどのように崩壊したか
    ロシアの統計データを精査すると……
    飲酒がらみで死亡するロシア人男性の数
    ブルーカラーや失業者は死亡率が著しく高い
    死亡率上昇を避けることは不可能だったか
    市場経済への移行方法の選択はどう行われたか
    市場経済移行の速度差による自然実験
    死亡率、貧困率に違いは大きく表れた
    ロシアはまだ回復していない

    第3章 アジア通貨危機を悪化させた政策

    一六歳の少女を襲った悲劇
    アジア通貨危機はどのように起きたか
    IMFに従った国、従わなかった国
    貧困率、自殺率、物価が急上昇
    医療支出削減が招いた悲惨な結果
    自然実験の結果には明確な差が

    第2部 サブプライム問題による世界不況に学ぶ

    第4章 アイスランドの危機克服の顛末

    小国アイスランドの医療制度が直面した危機
    公衆衛生の実験室となったアイスランド
    アイスランドが隆盛から凋落へといたる過程
    IMFへの支援要請とアイスセーブ問題
    金融危機下での政策選択をめぐる論争
    国民が投票で政策を選択した
    不況のせいで健康になった?
    社会保護維持のために行われたこと
    アイスランドから学ぶべきこと

    第 5 章 ギリシャの公衆衛生危機と緊縮財政

    「不況下での緊縮財政」という実験
    ギリシャの急成長とその崩壊
    ギリシャを襲った三つのショック
    IMFの課した緊縮策をそのまま実施
    公衆衛生への影響は当初隠された
    医療費はどのように削られたか
    人々は病院に行けなくなり健康状態が悪化
    対策予算削減による感染症の拡大
    公衆衛生の危機に政府はどう対応したか
    政府は状況の悪化を見て見ぬふりで通した
    政策はさらに現実から乖離していった
    IMFも緊縮策の失敗を認める羽目に

    第 3 部 不況への抵抗力となる制度

    第 6 章 医療制度改変の影響の大きさ

    健康保険を失ったために起きた悲劇
    オバマ医療改革以前のアメリカの医療事情
    市場原理が医療を不効率にしていた
    国民皆保険制度の国々との比較
    イギリスの国民保健サービス(NHS)の優秀さ
    イギリスの「医療および社会的ケア法」

    第 7 章 失業対策は自殺やうつを減らせるか

    徴税公社に追い詰められ自殺した人たち
    失業者が増加すると自殺者も増えるか
    失業増加でうつ病も増えた
    再就職を促す積極的労働市場政策(ALMP)とは何か
    フィンランドとスウェーデンのALMPの効果
    ALMPは福祉依存度と自殺率を下げる決定打
    歴史に学ばず事態を悪化させたイギリス

    第8章 家を失うと何が起こるか

    突然現れた奇妙な病気
    ウエストナイルウイルス蔓延の原因と大不況
    フォークロージャー危機の健康への影響
    家を失いそうになるだけで健康は悪化する
    大不況でアメリカのホームレスが激増した背景
    状況を改善させたアメリカの対応
    状況を悪化させたイギリスの対応
    ヨーロッパ諸国はどのように対応したか
    予算削減へと舵を切ったその後のアメリカ

    結 論 不況下で国民の健康を守るには

    国民の命は経済政策に左右される
    不況下での緊縮財政は景気にも健康にも有害
    不況下での政策決定はどうあるべきか

    謝辞
    研究文献一覧
    原注
  • 出版社からのコメント

    緊縮財政は国の死者数を増加させる!世界恐慌からサブプライム危機後の大不況まで、各国統計を公衆衛生学者が比較分析した最新研究。
  • 内容紹介

    不況下において財政刺激策をとるか緊縮財政をとるかは、
    人々の健康、生死に大きな影響を与える。
    世界恐慌からソ連崩壊後の不況、アジア通貨危機、サブプライム危機後の
    大不況まで、各国の統計から、公衆衛生学の専門家が検証。
    同じように深刻な不況へ陥った各国が、異なる政策をとった結果は、
    国民の健康にどのような違いを生んだか? 
    長年の論争に、イデオロギーではなく、「国民の生死」という
    厳然たる事実から答えを導く一冊。
    緊縮財政が著しく国民の健康を害して死者数を増加させるうえ、
    景気回復も遅らせ、結局は高くつくことを論証する。

    <目次より>

    第1部 過去の「自然実験」に学ぶ
     第1章 ニューディールは人々の命を救ったか
     第2章 ソ連崩壊後の死亡率急上昇
     第3章 アジア通貨危機を悪化させた政策

    第2部 サブプライム問題による世界不況に学ぶ
     第4章 アイスランドの危機克服の顛末
     第5章 ギリシャの公衆衛生危機と緊縮財政

    第3部 不況への抵抗力となる制度
     第6章 医療制度改変の影響の大きさ
     第7章 失業対策は自殺やうつを減らせるか
     第8章 家を失うと何が起こるか

    結 論 不況下で国民の健康を守るには
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    スタックラー,デヴィッド(スタックラー,デヴィッド/Stuckler,David)
    公衆衛生学修士、政治社会学博士。イェール大学、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学などで研究を重ねる。オックスフォード大学教授を経て、イタリアのボッコーニ大学教授

    バス,サンジェイ(バス,サンジェイ/Basu,Sanjay)
    医師、医学博士。オックスフォード大学大学院にローズ奨学生として学ぶ。スタンフォード大学予防医学研究所助教などを経て、現在はプライマリケアに関する公益企業Waymarkの共同創業者

    橘 明美(タチバナ アケミ)
    英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒

    臼井 美子(ウスイ ヨシコ)
    英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒
  • 著者について

    デヴィッド・スタックラー (デヴィッド スタックラー)
    デヴィッド・スタックラー(David Stuckler)
    公衆衛生学修士、政治社会学博士。イェール大学、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学などで研究を重ねる。オックスフォード大学教授を経て、現在イタリアのボッコーニ大学教授。著書にSick Societies: Responding to the Global Challenge of Chronic Diseaseがある。

    サンジェイ・バス (サンジェイ バス)
    サンジェイ・バス(Sanjay Basu)
    医師、医学博士。オックスフォード大学大学院にローズ奨学生として学ぶ。スタンフォード大学予防医学研究所助教などを経て、現在はプライマリケアに関する公益企業Waymarkの共同創業者。

    橘 明美 (タチバナ アケミ)
    橘 明美(たちばな・あけみ)
    英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒。訳書に、スティーブン・ピンカー『人はどこまで合理的か』(草思社)、ジェイミー・A・デイヴィス『人体はこうしてつくられる』(紀伊国屋書店)ほか。

    臼井 美子 (ウスイ ヨシコ)
    臼井美子(うすい・よしこ)
    英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒。訳書にジェラード・ラッセル『失われた宗教を生きる人々:中東の秘教を求めて』(亜紀書房)、ローラン・オベルトーヌ『ゲリラ :国家崩壊への三日間』(東京創元社)ほか。

経済政策で人は死ぬか?―公衆衛生学から見た不況対策(草思社文庫) の商品スペック

商品仕様
出版社名:草思社
著者名:デヴィッド スタックラー(著)/サンジェイ バス(著)/橘 明美(訳)/臼井 美子(訳)
発行年月日:2022/10/10
ISBN-10:479422608X
ISBN-13:9784794226082
判型:新書
発売社名:草思社
対象:一般
発行形態:文庫
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:377ページ
縦:15cm
その他: 原書名: THE BODY ECONOMIC〈Stuckler,David;Basu,Sanjay〉
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