選ぶ就活生、選ばれる企業―就職活動における批判と選択 [単行本]

選ぶ就活生、選ばれる企業―就職活動における批判と選択 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  良いマッチングを実現するために悩み、葛藤する就活生たち。就職活動のｈｏｗ‐ｔｏ本が山ほどあるように、就職活動において、学生は企業が求める人材像に自身を合わせていく「評価される弱者」と捉えられがちである。しかし、本当にそうなのだろうか。就職活動において今まで着目されて来なかった、就活生側の評価や批判から就職活動のより良いあり方を考える。

• 目次

  第１章 これまでの就職活動に関する研究と本書の立ち位置
  はじめに
  １　日本の大学生・大学院生の就職活動
  ２　学生側の見方を探る
  ３　正当性のもう１つの側面
  ４　双方向な選択、および学生による批判への注目
  ５　日本のメリトクラシーについて再考する
  （１） 日本型メリトクラシーと受験型人間像
  （２） 非認知的特徴を評価する選抜と抵抗の困難
  むすび
  
  第２章 「行きたい企業」が決まるまで
  　　　　　―就職活動プロセスを通じた学生の志望形成・変化―
  はじめに
  １　相互行為を通じた志望変化の事例
  ２　社員の様子を通じ、志望が形成されるパターン
  ３　選考方法・基準を通し、志望が形成されるパターン
  むすび
  
  第３章 「こんな評価は嫌だ」
  　　　　　―学生による選考方法・基準の認識と批判
  はじめに
  １　分析概念―就職ゲーム
  ２　学生が認識した５つのサブ・ゲーム
  （１） スペック・ゲーム
  （２） ケミストリー・ゲーム
  （３） 従順ゲーム
  （４） コミットメント・ゲーム
  （５） スキル・ゲーム
  （６） 学生による批判のまとめ
  ３　複合ゲームに従事するということ
  むすび
  
  第４章 「落ちたら負け」じゃない
  　　　　　―不採用が重なる際の葛藤と反応
  はじめに
  １　就職活動からの離脱―事例１
  （１） 選考開始以前―就職への意欲、従順ゲームへの嫌悪、選考通過への自信
  （２） 不採用―リアリティ定義の競合が解消されない状況
  （３） 別のプロセスを通じ就職を目指す
  ２　就職活動からの離脱―事例２
  （１） 選考開始以前―「通過儀礼」としての就活プロセスへの疑問
  （２） 不採用―疑問にふたをできない自分は「ダメ」？
  （３） 別のプロセスを通じ就職を目指す
  むすび
  
  第５章 「受かればいい」わけじゃない
  　　　　　―素直な自己呈示という戦略
  はじめに
  １　不確定の目的
  ２　適性重視というあり方
  むすび
  
  終　章　より良いマッチングに向けて
  　　　　―学生の選択の活用
  　
  付　論　調査および分析方法

• 内容紹介

  良いマッチングを実現するために悩み、葛藤する就活生たち
  就職活動のhow-to本が山ほどあるように、就職活動において、学生は企業が求める人材像に自身を合わせていく「評価される弱者」と捉えられがちである。しかし、本当にそうなのだろうか。就職活動において今まで着目されて来なかった、就活生側の評価や批判から就職活動のより良いあり方を考える。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  井口 尚樹(イグチ ナオキ)
  １９８８年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。現在、目白大学社会学部専任講師

選ぶ就活生、選ばれる企業―就職活動における批判と選択 の商品スペック