ツベルクリン騒動―明治日本の医と情報 [単行本]
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ツベルクリン騒動―明治日本の医と情報 [単行本]
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ツベルクリン騒動―明治日本の医と情報 [単行本]

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出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2022/11/02
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ツベルクリン騒動―明治日本の医と情報 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    欧米では「フィーバーからスキャンダルへ」と化した、コッホによる「結核新治療薬」。日本社会はそれをどのように受け止めたのか。多様な医療雑誌による「情報」の伝達・普及・切り分けを軸に、近代日本の医学・医療の風土が形成される転換期の実相を描き、今日への示唆に富む労作。
  • 目次

    序章
    1 近代医学の転換点としての「ツベルクリン」
    2 グッド・クリニカル・ジャッジメントと医療技術評価
    3 医学医療史から見た19世紀後半とは
    4 明治維新と近代医学の導入
    5 トップダウンとボトムアップ
    6 明治期日本の医師数と80%の医師
    7 19世紀欧米の医療情報誌
    8 本書の構成

    第I部 医療情報はどのように伝達されたか

    第1章 明治日本における医療情報の導入・伝達・普及
    1 医療情報の4区分
    2 一般情報と内部情報
    3 一般情報(information)に関する研究史
    4 内部情報(intelligence)に関する研究状況

    第2章 明治20年代日本の情報環境
    1 「環境」「ひと」「もの」
    2 国際的な情報インフラの整備――電信・通信社・船便
    3 日本国内での輸送環境
    4 日本国内での「情報」を規制する法的な環境
    5 情報発信地の東京一極集中

    第3章 日本語医療情報誌と「一般新聞」
    ――明治23~24年を中心に
    1 先行研究の検討
    2 本書で主な検討対象とする医療情報誌の選考基準
    3 本書で主な検討対象とする日刊紙

    第II部 明治日本の「ツベルクリン騒動」

    第4章 「ツベルクリン騒動」とは何か
    1 「ツベルクリン」とは何か
    2 「ツベルクリン騒動」とは何か
    3 先行研究の検討
    4 臨床実験/病床実験と病名

    ステージ1:発端・開始

    第5章 日本の「ツベルクリン騒動」はどのように始まったのか
    1 第10回ベルリン万国医学会でのコッホの発表
    2 情報の導入・紹介
    3 日本における「ツベルクリン騒動」の開始
    4 さらなる拡大――明治24年1月31日刊行『大日本私立衛生会雑誌』第92号
    5 『官報』と「一般新聞」における情報伝達
    6 長与専斎『松香私志』の記述再考

    ステージ2:政府としての対応検討期――「特例法」の建議と帝大・衛生試験所での検証試験

    第6章 帝大病院・内務省衛生試験所の「ツベルクリン」検証報告
    1 はじめに
    2 緒方正規による建議と中央衛生会での論議
    3 明治24年2月28日・中浜東一郎の演説
    4 帝大病院での検証実験
    5 内務省衛生試験所での検証実験と結果
    6 結果はどのようなものとされたのか――4月30日・中浜演説
    7 スクリバ報告の結果は信頼できるものだったのか
    8 まとめ

    第7章 検証実験の「一般の人々」への伝達
    1 はじめに
    2 『郵便報知新聞』掲載記事
    3 『時事新報』での報道
    4 『読売新聞』での報道
    5 まとめ――3紙の微妙な違いから視えてくること

    ステージ3:日本全国への普及

    第8章 「特例法」と日本全国の医療施設での臨床実験
    1 はじめに――「ツベルクリン特例法(内務省令第三号)」の『官報』での公示
    2 吉益東洞『結核新療 古弗氏ツベルクリン使用便覧』
    3 「特例法」の適用範囲と官・府県立病院での臨床実験
    4 「特例法」に基づく「ツベルクリン」使用申請と認可/不認可
    5 日本全国における「ツベルクリン臨床実験」報告
    6 公的な内部報告書に残された臨床実験成績
    7 特例法の廃止
    8 まとめ

    医療情報誌から視る「ツベルクリン騒動」

    第9章 学会誌から視る「ツベルクリン騒動」
    1 はじめに
    2 『東京医学会雑誌』から視た「ツベルクリン騒動」
    3 『順天堂医事研究会報告』から視た「ツベルクリン騒動」

    第10章 商業誌3誌における「ツベルクリン」情報掲載の推移
    1 はじめに
    2 『中外医事新報』から視た「ツベルクリン騒動」
    3 『東京医事新誌』から視た「ツベルクリン騒動」
    4 『医事新聞』から視た「ツベルクリン騒動」

    第11章 5誌の比較検討から視えてくること
    1 「医療情報」と「医療界の情報」と
    2 「情報」収集力・伝達力・発信力
    3 「情報」の切り分け――「伝えられた情報/伝えられなかった情報」
    4 「ツベルクリン」臨床実験と「ツベルクリン騒動」の終息との関係
    5 『大日本私立衛生会雑誌』における「ツベルクリン騒動」の終息

    第III部 階層化されていく時代と医療情報誌

    北里柴三郎と伝染病研究所

    第12章 明治24年大日本帝国予算案と内務省
    1 はじめに
    2 明治24年度予算案審議
    3 明治24年度内務省予算をめぐる攻防と長与専斎の辞任
    4 北里の帰国―─明治25年5月~6月の内務省

    第13章 「伝説」の再検討
    ─―帝大3教授はコッホに「門前払い」されたのか
    1 「伝説」のルーツ・その1――『北里柴三郎伝』
    2 北里の留学と帝大医学士の派遣
    3 「伝説」のルーツ・その2――長谷川泰の演説
    4 帝大3医学士のドイツ派遣時のコッホの状況
    5 「伝説」の背景

    第14章 審事機関としての伝染病研究所
    1 伝染病研究所の創設
    2 国家衛生の審事機関としての伝染病研究所
    3 香港派遣命令
    4 ジフテリア血清療法
    5 人材の育成――衛生官の教育
    6 研究に使用される身体
    7 「ツベルクリン」評価――不可侵の領域としての「ツベルクリン」

    医療情報誌の階層化

    第15章 トップダウンとボトムアップ
    ――医療専門職層の拡大と質の変化
    1 はじめに
    2 『細菌学雑誌』の創刊と医療情報誌の専門分化
    3 国家医学という領域
    4 日本医学会の創設と専門医学会
    5 地方医学会の創設と官立医学校紀要の刊行

    第16章 医療情報誌マーケットの拡大と富士川游の模索
    1 はじめに
    2 『中外医事新報』と富士川游の模索
    3 啓発誌の隆盛

    第17章 明治20年代日本の医療情報誌と階層化
    1 医療情報誌の使命とは
    2 「ツベルクリン騒動」後の各誌の配布数
    3 階層化されていく医療情報誌

    終 章 「ツベルクリン騒動」とは何だったのか
    1 共存する「時間」と氾濫する「情報」
    2 時間差のある地域――島国というメリット
    3 科学的医学とは
    4 「ツベルクリン騒動」は、いかに語られてきたか
    5 模索と模倣の時代――「臨床研究に使用される身体」をどう扱うか

    付表 「ツベルクリン騒動」関連略年表

    あとがき
    参考文献
    図表一覧
    索引
  • 出版社からのコメント

    熱狂からスキャンダルへと化したコッホの「結核新治療薬」。日本ではどうだったのか。情報を軸に当時の医学・医療を描く。
  • 内容紹介

    欧米では「フィーバーからスキャンダルへ」と化した、コッホによる「結核新治療薬」。日本社会はそれをどのように受け止めたのか。多様な医療雑誌による「情報」の伝達・普及・切り分けを軸に、近代日本の医学・医療の風土が形成される転換期の実相を描き、今日への示唆に富む労作。

    図書館選書
    フィーバーからスキャンダルへと化したコッホの「結核新治療薬」。日本はどのように受け止めたのか。情報を軸に、転換期の医学・医療の実相を描いた労作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    月澤 美代子(ツキサワ ミヨコ)
    1949年東京に生まれる。現在、順天堂大学医療看護学部非常勤講師
  • 著者について

    月澤 美代子 (ツキサワ ミヨコ)
    1949年 東京に生まれる
    1972年 東京農工大学大学院中退
    2000年 「W・ハーヴィのアナトミアと方法」で博士(医学)
    順天堂大学大学院医学研究科(医史学・医の人間学)准教授を経て
    現 在 順天堂大学医療看護学部非常勤講師

    主な著訳書・論文
    ジャン・フェルネル著「事物の隠れた原因」(抄訳)(池上俊一監修『原典 ルネサンス自然学 上』名古屋大学出版会、2017年所収)
    「明治初期日本における医療情報の伝達―西南戦争・コレラと皮下注射法の普及―」『日本医史学雑誌』58、2012年
    「ハーヴィとデカルト―17世紀オランダにおける血液循環論の受容とカルテジアニズム―」(村上陽一郎編『知の革命史4』朝倉書店、1980年所収)
    H.E.グルーバー著『ダーウィンの人間論―その思想の発展とヒトの位置―』(江上生子、山内隆明と共訳、講談社、1977年)

ツベルクリン騒動―明治日本の医と情報 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会 ※出版地:名古屋
著者名:月澤 美代子(著)
発行年月日:2022/11/10
ISBN-10:4815811016
ISBN-13:9784815811013
判型:A5
発売社名:名古屋大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:504ページ
縦:21cm
横:16cm
厚さ:3cm
重量:810g
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