東アジアは「儒教社会」か?―アジア家族の変容 [単行本]
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東アジアは「儒教社会」か?―アジア家族の変容 [単行本]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2022/12/14
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東アジアは「儒教社会」か?―アジア家族の変容 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「儒教資本主義」「儒教主義的福祉国家」―西洋中心主義への対抗として個人主義(自由主義)に対する家族主義の見直しとして、いま「儒教」が注目されている。しかし、そもそも儒教が説くとされる家族主義とは何なのか?本当に東アジアとは「儒教社会」なのか?東アジアが大きく変動した近世から近代の、制度、法、家族、実践に鋭く焦点を当て中国、日本、朝鮮、台湾、琉球そしてベトナムの多様な「家族主義」とジェンダー構造、その変容に迫ることで再構築と脱構築を繰り返してきた「儒教」と私たちの「家族」の未来を展望する。
  • 目次

    序 章 東アジアの家族主義を歴史化する
    [小浜 正子]
    1 東アジアの「家族主義」と「儒教社会」
    2 「儒教」と「儒教社会」
    3 東アジアの「近世」と儒教
    4 東アジア各地の近世家族
    5 東アジアの近現代-植民地的近代における「ナショナルな伝統」としての儒教?
    6 現代東アジアの家族の変容

    第Ⅰ部 多様な儒教化―東アジアの近世

    第1章 家にかかわる儒教の教義について
    [小島 毅]
    1 儒教とは何か
    2 男女有別
    3 愛敬事親
    4 三年之喪
    5 敬祀祖宗
    6 同姓不婚=夫婦別姓

    第2章 儒教の「普及」と近世中国社会-家族倫理と家礼の変容
    [佐々木 愛]
    1 中国における儒教の「普及」の特徴とその困難さについて
    2 科挙と儀礼
    3 旌表
    4 競争社会の中での「儒教の普及」

    第3章 朝鮮の親族制度に対する儒教の影響
    -マルティナ・ドイヒラーによる再考察
    [マルティナ・ドイヒラー/岩坂 彰[訳]]
    1 高麗王朝の社会
    2 変化の舞台
    3 父系原理の移植
    4 父系原理に鑑みた相続の慣習
    5 変化の障害としての女性
    6 朝鮮時代後期の展開-リネージの出現
    7 リネージと門中
    8 結論

    第4章 近世日本の刑法と武士道儒教-忠孝を中心に
    [牧田 勲]
    1 忠孝背反状況をめぐる言説
    2 忠孝の奨励
    3 親子訴訟
    4 逆罪
    5 縁座
    6 敵討
    7 「武士道儒教」-「武士道の代弁者」として解釈された儒教

    第5章 儒教思想の日本的受容と職分観念-性別役割に注目して
    [吉田 ゆり子]
    1 福沢諭吉の「女大学」批判
    2 「女大学」の枠組み
    3 『六諭衍義大意』の枠組み
    4 中江藤樹『翁問答』
    5 鈴木正三『四民日用』
    6 「家業」という媒介項

    第6章 姓の継承・創設-近世琉球の士の制度と、近代沖縄のシジタダシ
    [武井 基晃]
    1 近世琉球の姓
    2 家譜の制度・法制と儒教教育の概要
    3 首里士・那覇士から久米村士への入籍-1600年代の事例
    4 法整備後の柔軟な対応-1700年代~1830年代の4代連続長兄以外の継承例
    5 新参士への身上り-特殊技能と献金
    6 シジタダシ(筋正し)-近代以降における過去の系譜の修正
    7 家譜研究の意義と可能性

    第7章 「儒教」の重層、「近世」の重層
    -近世北部ベトナムにおける親族集団と村落社会
    [桃木 至朗]
    1 ベトナム史に関する前置き・予備知識
    2 近世紅河デルタ農村と親族集団
    3 旧百穀社と近隣村落に見るゾンホと村の歴史性
    4 婚姻・ジェンダーと土地所有
    5 「植民地的近世化」を含む「伝統」の構築

    第8章 東アジアの養子縁組文書の比較-儒教的宗族原理の矛盾
    [官 文娜]
    1 儒家的宗族原理
    2 中、日社会における養子文書の比較
    3 台湾における家族と宗族原理
    4 日中の養子の違いと台湾での現地化した養子

    第Ⅱ部 脱/再構築される儒教―近現代アジアの家族の変容

    第9章 日本の民俗慣行と儒教-支配・村・家の変化
    [森本 一彦]
    1 日本における儒教
    2 家族の民俗慣行
    3 先祖祭祀の父系化
    4 長幼の序
    5 近世の支配体制と共同体

    第10章 朝鮮大家族論を再考する
    -朝鮮時代における戸の構成と家長権を通じた考察
    [鄭 智泳/姜 民護[訳]] 
    1 あいまいな近代的知識としての「朝鮮大家族論」
    2 「朝鮮大家族論」の内容と歴史-植民主義の遺産
    3 朝鮮時代における家戸の構成と戸主・家長の統率範囲
    4 大家族制の言説と近代知識体系の朝鮮ファンタジー

    第11章 娘たちがつくった祠堂-現代ベトナム村落における儒教と逸脱
    [加藤 敦典]
    1 傍らで死ぬ人たち
    2 娘たちによる祭祀
    3 ベトナムにおける儒教的祖先祭祀
    4 娘たちがつくった「家族の祠堂」
    5 寓居民
    6 娘による祭祀という実践の随意性
    7 逸脱と儒教社会
    8 儒教的実践としての逸脱

    第12章 娘たちの反乱-現代韓国社会における女性と宗中財産
    [文 玉杓/伊藤 理子[訳]]
    1 比較の視点から見た韓国の伝統的な制度
    2 日本の植民地時代の遺産
    3 韓国における「娘たちの反乱」訴訟の展開
    4 判決への抵抗
    5 結語-衰退する父系イデオロギー

    第13章 墓のない故郷へ-現代中国における「家」の機能
    [王 小林]
    1 「平墳運動」とは何か
    2 「平墳運動」が語るもの
    3 崩壊する祭祀空間
    4 「祖先」を祭る家から「指導者」を崇める家へ
    5 近代化を推進するかつてない「儒教国家」の予感

    終 章 親族構造・文明化・近代化-世界的視野における「儒教社会」
    [落合 恵美子]
    1 「儒教」という問い-東アジアのアイデンティティと近代家族論
    2 親族構造と文明化
    3 「広義の東南アジア」の文明化
    4 「儒教化」という文明化
    5 「近代化」という文明化
    6 問いへの答え

    索 引
    執筆者紹介
  • 出版社からのコメント

    地域ごとに様々なかたちで構築と脱構築を繰り返した東アジアの「儒教」の歴史 に迫り,私たちの家族の未来を展望する。
  • 内容紹介

    「儒教資本主義」「儒教主義的福祉国家」--西洋中心主義への対抗として個人主義(自由主義)に対する家族主義の見直しとして,いま「儒教」が注目されている。しかし,そもそも儒教が説くとされる家族主義とは何なのか?本当に東アジアとは「儒教社会」なのか?東アジアが大きく変動した近世から近代の,制度,法,家族,実践に鋭く焦点を当て,中国,日本,朝鮮,台湾,琉球そしてベトナムの,多様な「家族主義」とジェンダー構造,その変容に迫ることで,再構築と脱再構築を繰り返してきた「儒教」と私たちの「家族」の未来を展望する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小浜 正子(コハマ マサコ)
    日本大学文理学部教授。(公財)東洋文庫研究員。お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程単位取得退学、博士(人文科学)。専門は中国近現代史、中国ジェンダー史。鳴門教育大学助教授を経て現職

    落合 恵美子(オチアイ エミコ)
    京都大学文学研究科教授、京都大学アジア研究教育ユニット長、京都大学文学研究科アジア親密圏/公共圏教育研究センター長。東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。専門は家族社会学、ジェンダー論、歴史社会学。国際日本文化研究センター研究部助教授等を経て現職
  • 著者について

    小浜 正子 (コハマ マサコ)
    日本大学文理学部教授。(公財)東洋文庫研究員。お茶の水女子大学人間文化研究科博士課程単位取得退学、博士(人文科学)。専門は中国近現代史、中国ジェンダー史。鳴門教育大学助教授を経て現職。主な著書に、『一人っ子政策と中国社会』(京都大学学術出版会、2020年)、『東アジアの家族とセクシュアリティ』(共編著、京都大学学術出版会、2022年)、『中国ジェンダー史研究入門』(共編著、京都大学学術出版会、2018年)など。

    落合 恵美子 (オチアイ エミコ)
    京都大学文学研究科教授、京都大学アジア研究教育ユニット長、京都大学文学研究科アジア親密圏/公共圏教育研究センター長。東京大学大学院社会学研究科博士課程満期退学。専門は家族社会学、ジェンダー論、歴史社会学。国際日本文化研究センター研究部助教授等を経て現職。本書と関連する編著書に、『リーディングス アジアの家族と親密圏』(全3巻、共編著、有斐閣、2022年)、『徳川日本の家族と地域性―歴史人口学との対話』(編著、ミネルヴァ書房、2015年)、Asian Families and Intimacies (全4巻、共編著、Sage、2021年)など。

東アジアは「儒教社会」か?―アジア家族の変容 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:小浜 正子(編)/落合 恵美子(編)
発行年月日:2022/12/15
ISBN-10:4814004559
ISBN-13:9784814004553
判型:A5
発売社名:京都大学学術出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:379ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:520g
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