土器製作技術からみた稲作受容期の東北アジア [単行本]
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土器製作技術からみた稲作受容期の東北アジア [単行本]

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出版社:九州大学出版会
販売開始日: 2022/10/27
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土器製作技術からみた稲作受容期の東北アジア [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    考古学、植物考古学、自然人類学の成果や理化学的年代測定の蓄積により、先史時代の中国大陸においてイネ・アワ・キビの栽培化がはじまり、しだいにこれらが東北アジア諸地域に広がった過程が解明されつつある。とくに、稲作伝播期において、東北アジア諸地域で移住や文化変化が生じていたことは注目される。本書では、土器研究で主な分析項目とされてきた文様や形態だけではなく、完成品をみただけでは模倣できない要素を含むために人の移住を示す有効な指標となる製作技術に焦点をあてた分析を行うことで、稲作受容期の北部九州、朝鮮半島南部、遼東半島において生じた移住の実態や文化変化の過程を明らかにする。
  • 目次

     図表一覧
    序 章
    第1 章 東北アジア稲作伝播期に関する研究の現状と課題
     第1 節 研 究 史
    1 東北アジアにおける農耕伝播
    (1)農耕伝播に関する議論 (2)植物遺存体に関する議論
    (3)農耕の評価に関する議論
    2 日本列島における弥生時代開始期
    (1)時間軸に関する議論
    (2)自然人類学からみた日本人成立論と弥生時代開始期の移住に関する議論
    (3)考古学からみた弥生時代開始過程に関する議論
    3 朝鮮半島における青銅器時代開始期
    (1)時間軸に関する議論 (2)考古学からみた青銅器時代開始過程に関する議論
    4 遼東半島と膠東半島における農耕伝播期
    (1)時間軸に関する議論 (2)考古学からみた農耕伝播期に関する議論
    5 東北アジアにおける土器編年とその併行関係
    (1)日本列島と朝鮮半島南部に関する議論 (2)東北アジアに関する議論
    6 土器製作技術からみた農耕伝播期の移住と文化変化
    (1)土器の諸要素からみた社会集団に関する議論
    (2)東北アジアの農耕伝播期における土器製作技術からみた移住と文化変化に関する議論
    (3)土器製作技術に関する議論
     第2 節 本書における課題
    1 土器製作技術に関する分析項目と分類
    2 土器からみた北部九州における弥生時代開始期
    (1)土器製作技術 (2)朝鮮半島南部の文化要素の流入時期
    (3)在来者と移住者 (4)移住者および外来の文化要素の到達地と拡散過程
    3 土器からみた朝鮮半島南部における青銅器時代開始期
    (1)土器編年 (2)土器製作技術 (3)土器の系譜および外来と在来の文化要素
    4 土器からみた遼東半島と膠東半島の農耕伝播期
    (1)土器製作技術 (2)遼東半島の小珠山上層期における膠東半島の影響
    (3)朝鮮半島南部の青銅器開始期における遼東半島の影響
    5 東北アジアにおける農耕の実態と土器製作技術
    6 土器からみた東北アジアの稲作伝播期における文化変化
     第3 節 資料と方法
    1 資料
    2 方法
    (1)時期区分 (2)地域区分 (3)方法
    3 土器製作技術に関する分析項目と分類
    (1)粘土帯の積み上げ方法 (2)器面調整方法 (3)焼成方法
    (4)その他の製作技術
    第2 章 土器からみた北部九州における弥生時代開始期
     第1 節 弥生時代開始期における土器の変化過程
    1 資料と方法
    (1)資料 (2)朝鮮半島南部と北部九州における土器編年と併行関係
    (3)方法
    2 朝鮮半島南部の土器の特徴
    (1)器種組成 (2)製作技術
    3 時期別にみた朝鮮半島南部の影響
    (1)黒川式期 (2)夜臼I 式期 (3)夜臼IIa 式期~板付I 式期
    4 夜臼I 式期における土器様式
    (1)土器の2 区分と製作者 (2)器種別にみた製作技術
    (3)製作技術の混在と共存 (4)夜臼I 式期における土器の製作者
    5 日本列島から朝鮮半島南部への影響
    6 小結
     第2 節 夜臼I 式期における土器の地域差
    1 資料と方法
    (1)資料 (2)方法
    2 土器の形態・器種組成・製作技術からみた地域差
    (1)朝鮮半島南部系の形態をもつ土器 (2)器種組成 (3)製作技術
    3 土器の地域差からみた移住
    (1)地域別にみた夜臼I 式期の土器の特徴
    (2)時期差と朝鮮半島南部系要素の濃淡
     第3 節 黒川式期における孔列土器
    1 資料と方法
    2 孔列土器の製作技術と形態的特徴
    (1)製作技術 (2)形態的特徴
    3 孔列土器からみた朝鮮半島南部の影響
    第3 章 土器からみた朝鮮半島南部における青銅器時代開始期
     第1 節 土器編年の整理
    1 資料と方法
    2 新石器時代後晩期の土器編年
    3 青銅器時代開始期における深鉢/ 甕の時間的変化
    4 青銅器時代開始期における底部の時間的変化
    5 地域別にみた土器編年
     第2 節 土器製作技術
    1 対象と方法
    (1)資料 (2)方法
    2 新石器時代から青銅器時代における土器製作技術の変化
    3 青銅器時代早期における土器製作技術の特徴
     第3 節 新石器時代から青銅器時代への土器の変化とその要因
     第4 節 小 結
    第4 章 土器からみた遼東半島と膠東半島における農耕伝播期
     第1 節 資料と方法
    1 資料
    2 遼東半島と膠東半島における土器編年と併行関係
    3 方法
    (1)粘土帯の積み上げ方法 (2)焼成方法
     第2 節 遼東半島における土器製作技術
    1 上馬石貝塚
    (1)小珠山下層期 (2)小珠山中層期 (3)偏堡類型
    (4)小珠山上層期(~双砣子1 期) (5)双砣子2・3 期
    (6)双砣子2・3 期~尹家村2 期[上馬石C 区]
    (7)(双砣子2・3 期~)上馬石上層期[上馬石A 区下層]
    (8)上馬石上層期[上馬石A 区上層]
    (9)上馬石上層期~尹家村2 期[上馬石BII 区]
    2 王家村遺跡
    3 文家屯遺跡
    (1)呉家村期 (2)偏堡類型
    4 羊頭窪遺跡
     第3 節 膠東半島における土器製作技術
    1 午台子遺跡
    2 照格荘遺跡
    3 楼子庄遺跡
     第4 節 土器製作技術の時間的変化
    1 遼東半島
    2 膠東半島
     第5 節 土器製作技術の変化からみた地域間関係
    1 遼東半島の呉家村期・偏堡類型における土器の技術系譜
    2 朝鮮半島南部の青銅器時代開始期と遼東半島
    3 龍山文化前期併行期の遼東半島と膠東半島
     第6 節 小 結
    第5 章 東北アジアにおける農耕の実態と土器製作技術
     第1 節 東北アジアにおける土器製作技術の変化
     第2 節 東北アジアにおける農耕関連要素の変化
    1 北部九州
    (1)栽培植物 (2)耕作遺構 (3)石製農工具 (4)木製農工具
    (5)木工技術
    2 朝鮮半島南部
    (1)栽培植物 (2)耕作遺構 (3)石製農工具 (4)木製農工具
    (5)木工技術
    3 遼東半島
    (1)栽培植物 (2)耕作遺構 (3)石製農工具 (4)木製農工具
    (5)木工技術
     第3 節 農耕関連要素と土器製作技術
    1 農耕関連要素と土器の変化
    (1)北部九州 (2)朝鮮半島南部 (3)遼東半島 (4)小結
    2 土器製作技術の変化の背景
    (1)焼成方法 (2)器面調整方法 (3)粘土帯の積み上げ方法
     第4 節 小 結
    第6 章 土器からみた東北アジア稲作伝播期における文化変化
     第1 節 土器からみた北部九州弥生時代開始期における文化変化
    1 文化要素の時間的変化
    (1)黒川式期(縄文時代晩期)以前
    (2)夜臼I 式期(縄文時代晩期後半/ 弥生時代早期前半)
    (3)夜臼IIa 式期~板付I 式期(縄文時代晩期後半/ 弥生時代早期後半~前期)
    2 土器からみた文化変化
     第2 節 土器からみた朝鮮半島南部青銅器時代開始期の文化変化
    1 文化要素の時間的変化
    (1)新石器時代晩期 (2)青銅器時代早期
    (3)青銅器時代前期前葉~後期前半
    2 土器からみた文化変化
     第3 節 土器からみた遼東半島小珠山上層期における文化変化
    1 文化要素の時間的変化
    2 土器からみた文化変化
     第4 節 土器からみた東北アジアの稲作伝播期における文化変化
    終 章
    1 土器製作技術に関する分析項目と分類
    2 土器からみた北部九州における弥生時代開始期
    (1)土器製作技術 (2)朝鮮半島南部の文化要素の流入時期
    (3)在来者と移住者 (4)移住者および外来の文化要素の到達地と拡散過程
    3 土器からみた朝鮮半島南部における青銅器時代開始期
    (1)土器編年 (2)土器製作技術
    (3)土器の系譜および外来と在来の文化要素
    4 土器からみた遼東半島と膠東半島の農耕伝播期
    (1)土器製作技術 (2)遼東半島の小珠山上層期における膠東半島の影響
    (3)朝鮮半島南部の青銅器開始期における遼東半島の影響
    5 東北アジアにおける農耕の実態と土器製作技術
    6 土器からみた東北アジアの稲作伝播期における文化変化
     参考文献
     あとがき
     索 引
  • 内容紹介

    考古学、植物考古学、自然人類学の成果や理化学的年代測定の蓄積により、先史時代の中国大陸においてイネ・アワ・キビの栽培化がはじまり、しだいにこれらが東北アジア諸地域に広がった過程が解明されつつある。とくに、稲作伝播期において、東北アジア諸地域で移住や文化変化が生じていたことは注目される。本書では、土器研究で主な分析項目とされてきた文様や形態だけではなく、製作技術にも焦点をあてた分析を行うことにより、稲作受容期の北部九州、朝鮮半島南部、遼東半島において生じた移住の実態や文化変化の過程を明らかにする。

    図書館選書
    近年、東北アジアにおけるイネ・アワ・キビの栽培化と拡散過程が解明されつつある。本書では、土器の製作技術に注目した分析に基づき、稲作受容期の北部九州、朝鮮半島南部、遼東半島で生じた移住や文化変化の実態を明らかに…
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    三阪 一徳(ミサカ カズノリ)
    同志社大学文学部卒業。九州大学大学院人文科学府修士課程修了。九州大学大学院人文科学府博士課程修了。博士(文学、九州大学)。徳島大学埋蔵文化財調査室助教、九州大学大学院人文科学研究院助教などを経て、岡山理科大学学芸員教育センター講師
  • 著者について

    三阪 一徳 (ミサカ カズノリ)
    同志社大学文学部卒業.九州大学大学院人文科学府修士課程修了.九州大学大学院人文科学府博士課程修了.博士(文学,九州大学).
    徳島大学埋蔵文化財調査室助教,九州大学大学院人文科学研究院助教などを経て,現在,岡山理科大学学芸員教育センター講師.
    主要論文:
    「縄文・弥生時代移行期における木製板工具調整」『考古学ジャーナル』729,2019年
    「先史時代の遼東半島と膠東半島における土器製作技術」『東北アジア農耕伝播過程の植物考古学分析による実証的研究』九州大学大学院人文科学研究院考古学研究室,2019年
    「土器からみた弥生時代開始過程」『列島初期稲作の担い手は誰か』すいれん舎,2014年

土器製作技術からみた稲作受容期の東北アジア [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:九州大学出版会 ※出版地:福岡
著者名:三阪 一徳(著)
発行年月日:2022/11/15
ISBN-10:4798503169
ISBN-13:9784798503165
判型:規大
発売社名:九州大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:274ページ
縦:27cm
横:19cm
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