聖家族の終焉とおじさんの逆襲―両大戦間期ドイツ児童文学の世界 [単行本]
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聖家族の終焉とおじさんの逆襲―両大戦間期ドイツ児童文学の世界 [単行本]

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出版社:晃洋書房
販売開始日: 2022/12/13
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聖家族の終焉とおじさんの逆襲―両大戦間期ドイツ児童文学の世界 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    両大戦間期のドイツ児童文学では、大都市に暮らす子どもを主人公に、近代市民家族モデルに代わる新たな家族像やジェンダー観が模索されるようになる。父なき家庭で子どもに寄り添ったのは、自由で風来坊なおじさんだった。ナチスが台頭しつつある時代に、おじさんが提示したオルタナティブな生き方とは。本書では、これまで紹介されてこなかった多数の作品・作家とともに検討する。
  • 目次

     序 章 両大戦間期とおじさんをめぐる研究前史


    第Ⅰ部 おじさん文学論

     第1章 おじさん文学論に向けて
       1 大所帯家族から近代市民家族へ
       2 アヴァンキュレート
       3 父なき社会の息子の文学
       4 母の兄弟の敗北――ザッパー『プフェフリング家』
       5 代理父としての他人のおじさん――トーマ『悪童物語』
       6 おじさん概念の拡大

     第2章 旅するおじさんの文学
       1 旅の途中の母の兄弟――エーリカ・マン『魔法使いのムックおじさん』
       2 母の兄弟から他人のおじさんへ――エーリカ・マン『シュトッフェル、海を飛んで渡る』
       3 かつて旅した他人のおじさん――シュナック『おもちゃ屋のクリック』
       4 永遠の大学生またはおじさんの時間感覚――マッティーセン『赤いU』
       5 読書する少年たち
       6 旅に出られなかった甥たちへ

     第3章 旅するおじさん文学として読むケストナー『五月三五日』
       1 五月三五日のリンゲルフートおじさん
       2 空想と現実のはざまで
       3 慌てない、争わない
       4 おじと甥の距離
       5 おじの遺言
       6 弱い大人でいる勇気
       7 ケストナーの旅する
       8 リアリスト・ケストナーの矜持

     第4章 プロレタリア児童文学に見る父殺しとおじさんの交換
       1 アレックス・ウェディングと『エデとウンク』
       2 『エデとウンク』のあらすじと語りの特徴
       3 父殺し
       4 おじさんの交換
       5 「男の物語」を支えるもの
       6 父を殺さず、おじさんもなく

     第5章 父なき家庭の母娘あるいはおばさん文学の(不)可能性
       1 一九三〇年代初頭の五つの少女文学
       (1)エルフケン『ニッケルマンのベルリン体験』
       (2)ベルゲス『リゼロット、平和条約を締結する』
       (3)アルンハイム『ルッシュの成長』
       (4)ヒンツェルマン『ベルベルが街にやって来た』
       (5)ホーラート『ハネローレ、大都会で暮らす』
       2 父の不在あるいは不可視化
       3 おじさんの存在感
       4 母と娘のアンビバレントな関係
       5 おばさん文学の(不)可能性
       6 対等な男女関係の模索
       7 早すぎた新しい家族


    第Ⅱ部 聖家族から遠く離れて

     第6章 季節はずれのクリスマス―― 一九三三年ドイツのふたつのクリスマス児童文学
       1 近代市民家族と一九世紀ドイツ語圏のクリスマス文学
       (1)近代市民家族とドイツ児童文学の誕生
       (2)一九世紀ドイツ語圏のクリスマス文学の変遷
       2 ケストナー『飛ぶ教室』
       (1)クリスマスプレゼントの脱ロマン化
       (2)幼子キリストの理想と現実
       3 シュナック『おもちゃ屋のクリック』
       (1)威厳をなくしたサンタクロース
       (2)誰のものでもないクリスマスツリー
       4 真夏のクリスマス

     第7章 ベルリンを移動する子どもたち
       1 観光客の視点――ケストナー『エーミールと探偵たち』
       2 無賃乗車と一攫千金――ドゥリアン『木箱から現れたカイ』
       3 都心に背を向けて――ウェディング『エデとウンク』
       4 デパートの喧騒――エルフケン『ニッケルマンのベルリン体験』
       5 都会で生きる子どもの心得

     第8章 ロマの子との接点
       1 共同生活による相互理解――ホラント『いったいぜんたいどうしたものか』
       2 子の連帯と大人の偏見――ウェディング『エデとウンク』
       3 ロマの父娘の密着――ミハリ『ミヒャエル・アルパートとその子ども』
       4 「この世のすべての人間の正義と平等と自由」に向けて

     第9章 父の世界を継ぐ娘――ナチス少女文学が生まれる時
       1 少女の夢はカーレーサー――レズニチェク『パウラの捜査』
       2 自動車業界の理想と現実――ランゲ『車を運転する少女』
       3 家の庭の再生――ホルシュタイン『労働奉仕するドーラ』
       4 亡き父を同志として――ランゲ『ヴォルター農場にて』
       5 美化される父の世界とおじの無力化

     終 章 ヒトラーユーゲントに至る病とおじさんの効能

    あとがき
    図版出典一覧
    索  引
  • 内容紹介

    「父なき社会」に現れた“陽気なおじさん”
    忍び寄るヒトラーの影と新たな家族像の模索
    子どもの成長に寄り添う自由で風来坊なおじさんとは何者か
    両大戦間期のドイツ児童文学では,大都市に暮らす子どもを主人公に,近代市民家族モデルに代わる新たな家族像やジェンダー観が模索されるようになる.父なき家庭で子どもに寄り添ったのは,自由で風来坊なおじさんだった.ナチスが台頭しつつある時代に,おじさんが提示したオルタナティブな生き方とは.本書では,これまで紹介されてこなかった多数の作品・作家とともに検討する.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐藤 文彦(サトウ フミヒコ)
    1973年、和歌山県生まれ。2005年、インスブルック大学大学院博士課程修了(Dr.Phil,)。現在、金沢大学国際基幹教育院准教授。専門分野は近現代ドイツ・オーストリア文学
  • 著者について

    佐藤 文彦 (サトウフミヒコ)
    インスブルック大学大学院博士課程修了(Dr. phil.)
    現在:金沢大学国際基幹教育院准教授
    専門分野:近現代ドイツ・オーストリア文学

聖家族の終焉とおじさんの逆襲―両大戦間期ドイツ児童文学の世界 の商品スペック

商品仕様
出版社名:晃洋書房 ※出版地:京都
著者名:佐藤 文彦(著)
発行年月日:2022/12/10
ISBN-10:4771036543
ISBN-13:9784771036543
判型:B5
発売社名:晃洋書房
対象:専門
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:270ページ
縦:21cm
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