西陽の温もり(完全版 十字路が見える〈2〉) [全集叢書]
    • 西陽の温もり(完全版 十字路が見える〈2〉) [全集叢書]

    • ¥3,08093 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年7月31日木曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
西陽の温もり(完全版 十字路が見える〈2〉) [全集叢書]
画像にマウスを合わせると上部に表示
100000009003661219

西陽の温もり(完全版 十字路が見える〈2〉) [全集叢書]

価格:¥3,080(税込)
ゴールドポイント:93 ゴールドポイント(3%還元)(¥93相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年7月31日木曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:岩波書店
販売開始日: 2023/01/21
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

西陽の温もり(完全版 十字路が見える〈2〉) [全集叢書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    連作小説第2弾「ラ・ボエーム」を単行本初収録。
  • 目次

    第1部 荒野に立てば

     また君との散歩からはじめるか
     冬の陽溜りはいいものだ
     嗤いすぎて胃の上がよじれた
     歩きながら考えた些細なこと
     いま天敵を吹き飛ばそうとしている
     まずは行ってみることだ
     腐った蟹から眼をそらすなよ
     ふりむけばそこにあるもの
     ケンゾウのはずなんだけどな
     いつかここで泣くのだろう
     躰が喜んでいるんだよ
     鮫などいらない釣りの日
     なんでも貫き通してみればいい
     蹴飛ばすと眼を閉じるもののあわれ
     時には鼠の食らい方を考えよう
     山に籠ってなにができるのか
     五十年前の口笛が聴えてきた
     時には心に火をつけてみろ
     言語が美しかったころに
     強い酒で焼きを入れられた
     左右どちらも駄目な人生かな
     孤独と料理は両立するのか
     絶対に食えないものがあるのだ
     なんでも受け入れようと思った
     雲のように生きたいと思った
     いずれ明らかになる真実がある
     真夏の夜の悪夢だった
     鏡を見ていてもはじまらないのだ
     手紙のむこうに自分が見える
     匍匐前進なんかせずに歩こう
     唄声は遠くて近くて美しい
     英才教育をされた部分もある
     どこまでも続くのが旅というものだ
     いつまでも腐らないものはある
     思いついたことは実行しよう
     およそ感性の及ぶかぎりは
     空とビールが一緒に飲めるぞ
     いつか喚いている自分に気づく
     祭りの時はどこにでもやってくる
     霧の中でもはっきり見えるもの
     時化の日に音が流れてきた
     人間にとって厄介なものは
     日々は過ぎて老いが残るのか
     躰が無事ならそれでいい
     この血はどこからやってきたのか
     尻の痛みで人生を感じてしまう
     あの島が心の中にまだあるのなら
     自分を掘り下げてなにが見える
     あえて荒野などと言ってみた

    第2部 生きるべき場所

     原野に祈りを見つけて歓喜したのだ
     歩き続ければなにかが見える
     八点鐘が心に呼び覚すものは
     マギーが来たのでもう帰ろう
     街を歩けば懐かしさが見えてくる
     家族の光景が遠くなりつつある
     横浜にあったものはどこに消えた
     北へむかえばきっといいことがある
     ある日思い出した映画を観てみる
     やつが唄えばどんな風が吹くのかな
     これが自分だと言えるものがあるか
     新しきを知ることになるのかな
     流儀があるやつとは喧嘩しない
     自分の存在が絶対だとは思うまい
     行けなくなった土地を思い浮かべる
     腹を鍛えれば単独でも行ける土地だ
     映画館のある風景が懐かしいのだ
     いつか彼が光になる日に
     心に張りついたセピア色が蘇る夜
     街の底にこそ見えるものがある
     マリーがいた街の波止場の別れ
     理想など刹那の幻影にすぎない
     信じるのは自分だけで充分なのだ
     音楽はまず音を楽しめばいいよ
     言われなくてもわかっていることだ
     講釈はやめて食うのを愉しもう
     人生に急速はあるのだろうか
     虫と闘っている間はまだましさ
     行く価値のある場所はいまもある
     暴力だと自覚しただけましなのか
     望郷の唄が聴えてきた
     台風熱だとやりすごしてしまった
     わが人生の故郷よ友よ
     出合いがあればすべて食べた
     忘れていたことを思い出す夜もある
     頭頂は保護しなければならないのだ
     恰好いい昭和の俳優とよく喋った
     退屈な真実もあると教えられた
     歳をとっていいことがあったりする
     夜空を見て昔を思い出してしまった
     いま書きつつある物語のために
     昔から早撃ちになりたかった
     肉を食う前に命のことを考えるか
     妖怪のような作家が何人もいたな
     旅の音が聴えてくる時もあるのだ
     ある日うつむいている自分がいる
     人は人生に監禁されているようなものだ
     思い出すだけで懐かしい

    [特典小説]ラ・ボエーム
  • 出版社からのコメント

    「友よ、懸命に生きればそれでいい」。我々を時に叱咤し、時に温かく包みこむ。魂のエッセイ、第Ⅱ巻。
  • 内容紹介

    「元気も出せ、勇気も出せ。若造どもを蹴散らして、君はまだ生きなければならないのだぞ」。人生の道行きでたたずむ我々を時に叱咤し、時に温かく包みこむ、生きるためのエッセイ。「剛直な行動の人、心優しい官能の人、北方謙三のなかには無数の物語が滾っている」(松浦寿輝氏)。連作小説第二弾「ラ・ボエーム」を収録。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    北方 謙三(キタカタ ケンゾウ)
    1947年、佐賀県唐津市生まれ。中央大学法学部卒業。81年『弔鐘はるかなり』で単行本デビュー。83年『眠りなき夜』で第4回吉川英治文学新人賞、85年『渇きの街』で第38回日本推理作家協会賞長編部門、91年『破軍の星』で第4回柴田錬三郎賞を受賞。2004年『楊家将』で第38回吉川英治文学賞、05年『水滸伝』(全19巻)で第9回司馬遼太郎賞、07年『独り群せず』で第1回舟橋聖一文学賞、10年に第13回日本ミステリー文学大賞、11年『楊令伝』(全15巻)で第65回毎日出版文化賞特別賞を受賞。13年に紫綬褒章を受章。16年「大水滸伝」シリーズ(全51巻)で第64回菊池寛賞を受賞。20年旭日小綬章を受章

西陽の温もり(完全版 十字路が見える〈2〉) [全集叢書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:岩波書店
著者名:北方 謙三(著)
発行年月日:2023/01/19
ISBN-10:4000266586
ISBN-13:9784000266581
判型:B6
対象:一般
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:338ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:3cm
重量:452g
他の岩波書店の書籍を探す

    岩波書店 西陽の温もり(完全版 十字路が見える〈2〉) [全集叢書] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!