海は地下室に眠る [単行本]

海は地下室に眠る [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  ドレスを翻し踊る妖しい女―稲毛の洋館で発見された絵画は、当地で流行った怪談を思い出させた。絵の調査が進まずにいたとき、学芸員のひかりは千葉の旧花街・蓮池にまつわるインタビュー資料を入手する。そこには、ひかりの祖母と“流転の王妃”嵯峨浩の、戦時下ながらも瑞々しい青春の記録があった。絵画の出所、祖母の記憶、“見てはいけない”絵の怪談。

• 出版社からのコメント

  謎の絵画に秘められた、戦時を生きた女たちの過去。

• 内容紹介

  稲毛海岸近くの古い洋館・伝兵衛邸の地下から、正体不明の絵画が発見された。ドレスを翻し踊る女を描いたその絵は、過去にこの地域で流行っていた“赤いドレスの女”の怪談を思い出させるという。
  学芸員のひかりは、絵について調べようとしていたところに映像作家の黒砂からある資料を預かる。千葉一の花街として栄えた蓮池にまつわるインタビューを集めたその資料では、ひかりの祖母が”流転の王妃”として知られる嵯峨浩との戦前戦中期の交流について語っていた。
  地下室の絵画と祖母の過去、そして“赤いドレスの女”の怪談。欠片をひとつずつ紐解くと、運命に翻弄された女たちの秘められた過去が明らかになる――。
  
  
  図書館選書
  稲毛海岸近くの洋館で発見された正体不明の絵画。学芸員のひかりは地元の旧花街・蓮池についての記録を追ううち、その絵が示すある過去の事件にたどり着く。現代と戦時下の千葉が交差する、絵画と記憶の物語。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  清水 裕貴(シミズ ユウキ)
  １９８４年、千葉県生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒。写真家、グラフィックデザイナーとしても活動している。２０１６年、三木淳賞を受賞。１８年、「手さぐりの呼吸」で「女による女のためのＲ‐１８文学賞」大賞を受賞しデビュー

• 著者について

  清水　裕貴 (シミズ　ユキ)
  1984年千葉県生まれ。武蔵野美術大学映像学科卒。2018年「手さぐりの呼吸」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞を受賞しデビュー。19年に同作を含む短篇集『ここは夜の水のほとり』を刊行。写真家、グラフィックデザイナーとしても活動している。

海は地下室に眠る [単行本] の商品スペック