第一次大戦と青野原ドイツ軍俘虜―収容所の日々と音楽活動 [単行本]
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第一次大戦と青野原ドイツ軍俘虜―収容所の日々と音楽活動 [単行本]

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出版社:公人の友社
販売開始日: 2023/01/14
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第一次大戦と青野原ドイツ軍俘虜―収容所の日々と音楽活動 の 商品概要

  • 目次

    口絵写真
     目次
     凡例
     はじめに

    第一章 中国青島から姫路へ﹇一九一四年]

     (1) 第一次世界大戦の勃発[一九一四(大正三)年]
     (2) 日本の参戦(一九一四年)
      1 日本参戦への道
      2 青島攻撃とドイツ
     (3) 諸規則の制定・収容所の設置(一九一四年)
      [第一章註:中国青島から姫路へ]

    第二章 姫路収容所の生活㈠[一九一四(大正三)年]

     (1) 収容所の設置・配属(一九一四年)
      1 収容所の設置
      2 収容所への配属
     (2) 青島陥落(一九一四年)  
      1 ドイツの降伏
      2 祝賀に沸く
      3 アメリカ、イギリスと中国の反応
     (3) 俘虜移送(一九一四年)  
      1 俘虜の到着と収容所開設
     (4) 収容所生活(一九一四年)
      1 俘虜の昨今
      2 姫路城登閣と市内散歩
      3 各収容所情況
     (5) 俘虜の遊興と問題行動(一九一四年)
     (6) 降誕祭(聖誕祭=クリスマス)を楽しむ(一九一四年)
      [第二章註:姫路収容所の生活㈠]

    第三章 姫路収容所の生活㈡[一九一五(大正四)年]

     (1) 俘虜の労役・技術への関心と期待(一九一五年)
      1 俘虜の労役―①
      2 俘虜職業調査
     (2) 逃亡・処分・待遇(一九一五年)  
      1 俘虜の逃走・懲罰等㈠
      2 俘虜の暴行事件
     (3) 俘虜の生活・郵便など(一九一五年)
      1 俘虜の郵便事情
      2 再び労役・俘虜の技能利用をめぐって
      3 俘虜の追放
      4 俘虜の外出・散歩
      5 俘虜訪問願出
      6 音楽活動と生活   

    第四章 姫路から青野原へ[一九一五~一七年]

     (1) 青野原移転(一九一五年)
      1 新天地、青野原へ
     (2) 俘虜の逃亡・懲罰等㈡(一九一六年)
      1 俘虜の情況報告
     (3) 青野原収容所の生活(一九一六年)  
      1 収容所概要。外出・散歩
      2 コレラの発生・ジーメンス
      3 俘虜の生活、楽しみ方・ペストの流行
      4 俘虜の労役②
      5 俘虜名簿の送付とドイツの没落
      [第四章註:姫路から青野原へ]

    第五章 青野原の生活、そして休戦へ
                  [一九一八(大正七)年]


     (1) パン焼き・生活(一九一八年)
      1 ドイツの日本観と窮乏
      2 シベリア出兵(一九一八年)
      3 俘虜の労役③
      4 俘虜間の軋轢・自殺・死亡
      5 パン焼き竈の設置・俘虜特種技能者
      6 音楽会・秋祭り
     (2) 講和・休戦・解放・移送(一九一八年)
      1 移送
      2 休戦・講和
      3 街は休戦、そして歓喜に沸く
      4 『俘虜生活ニ現ハレタル独逸国民性』(青野原)(抜粋)
     (3) 展覧会・製作品の販売など(一九一八年)
      1 展覧会の開催
      2 展覧会開催に関する新聞記事   
      [第五章註:青野原の生活、そして休戦へ]

    第六章 ドイツの敗戦、そして解放へ
               [一九一九~二○(大正八~九)年]  

     (1) 俘虜の生活、感冒の流行(一九一九年)
      1 流行性感冒の発生
      2 コレラの再発・在留ドイツ人の降誕祭
     (2) ドイツ敗戦と俘虜の帰還(一九一九年)
      1 俘虜の就職
     (3) 解放・帰還へ(一九一九年)   
      1 記者の見た青野ヶ原
      2 帰還船で
      3 解放に関する陸軍省通達
      [第六章註:ドイツの敗戦、そして解放へ]

    第七章 文化活動:スポーツ・演劇・音楽

     (1) スポーツを楽しむ                   
     (2) 演劇上演
     (3) 音楽活動
      1 俘虜が奏でた楽器類
      [第七章註:文化活動スポーツ・演劇・音楽]


    第八章 コンサート・プログラム

     (1) 演奏期日入りのコンサート・プログラム
     (2) 年月日不明のプログラム
     (3) 帰還船船上コンサート
      [第八章註:コンサート・プログラム]

     [個人等所蔵掲載写真出典一覧(加西市提供)]
     おわりに             
     [著者紹介]
  • 出版社からのコメント

    第一次大戦時ドイツ軍俘虜の姫路・青野原収容所での生活と音楽活動を当時の新聞や残されていたコンサートプログラムからアプローチ
  • 内容紹介

    第一次世界大戦の中国青島で日本軍と戦って俘虜となり日本各地に収容されたドイツ軍俘虜は、最終的に六ケ所に分散収容された。その一つが兵庫県姫路・青野原であった。徳島県文化財保護審議委員として徳島県鳴門市板東俘虜収容所の指定に関わり、ドイツ軍の俘虜生活を収容所新聞『デイ・バラッケ』を含む貴重な資料を駆使して様々な文化活動を研究する機会を得た。本論はその延長線上に位置している。板東俘虜収容所については、その後、『板東俘虜収容所関係資料 ユネスコ『世界の記録』国際登録』の調査倹討委員会委員として関わることになった。
     本論はドイツ軍俘虜の生活と音楽活動を、当時の兵庫県発行の新聞、国立公文書館アジア歴史資料センター防衛省防衛研究所所蔵『欧受大日記』、そしてプリントとして残されていたコンサートプログラムからアプローチしたものである。特に最終第八章にコンサート・プログラムを掲載した。この中には未発表のプログラムもあり、可能な限り判読を試みたが、かなり判読が困難な個所も多く、不完全な部分もある。
     俘虜が各分野において技能・技術・知識を持ち合わせていたことで、日本側がその技能・技術の獲得を目指していたこと、さらには音楽や演劇、絵画、造形、サッカーを含む様々な文化・スポーツなどで多彩な能力を保持し、収容中に活発な活動・表現をしていたことも明らかになった。その背景には『第二ハーグ条約』が機能していて、後日の第二次世界大戦時に日本軍が行った俘虜対応とは違っていた。
     全国六収容所の中で、姫路・青野原は五百人弱、しかもドイツばかりではなくオーストリア=ハンガリー帝国を主とした国籍をもつ俘虜で構成されていた。その中で小規模ながらも多数の演奏活動を行っていたことは、数々の演奏プログラムから確認できる。
     姫路・青野原では収容所新聞が発行されていなかったため、彼等の生活や音楽活動を知るためには、兵庫県下で発行されていた鷺城新聞、神戸又新日報、神戸新聞、そして大阪朝日新聞、大阪毎日新聞、さらには徳島毎日新聞の姫路・青野原関連の記事をベースにした。これらの数百点におよぶ新聞記事、そして『欧受大日記』『ケルンステン日記』、兵庫県加西市および鳴門市ドイツ館提供の写真資料も大きな後押しとなった。
     悲惨なヨーロッパ戦線に比べ一カ月で終戦し、必ずしも満足できる俘虜生活ではなかったが、少なくとも人間らしく生きたと思われるドイツ軍俘虜の人間像が少なからず明らかになった。ただ日本での五年余にわたる俘虜生活、そして祖国の敗戦と帰国後の祖国の惨状を眼のあたりにしたショックは、戦争の無意味さ、非人間性を浮き彫りにしている。
    (「おわりに」より)

    図書館選書
    第一次大戦時のドイツ軍俘虜の姫路・青野原収容所での生活と音楽活動を当時の新聞、国立公文書館アジア歴史資料センター防衛省防衛研究所所蔵『欧受大日記』、プリントとして残されていたコンサートプログラムからアプローチ
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    岩井 正浩(イワイ マサヒロ)
    1945年高知県生。神戸大学名誉教授(Ph.D)。音楽人類学専攻。東京芸術大学研究員、ハンガリー・リスト音楽院研究員、国立民族学博物館共同研究員、徳島県文化財保護審会委員を経て、現在、日本民俗音楽学会会長、『『板東俘虜収容所関係資料』ユネスコ『世界の記憶』』調査倹討委員会委員。『徳島賞』(徳島県 2016年)、『地域文化功労賞』(文部科学省 2019年)受賞。研究分野は本研究の他に、高知よさこい祭り、四万十川流域のくらしと音楽、黒潮の民のパフォーミング・アーツ
  • 著者について

    岩井正浩 (イワイマサヒロ)
    1945年高知県生。神戸大学名誉教授(Ph.D)。音楽人類学専攻。東京芸術大学研究員、ハンガリー・リスト音楽院研究員、国立民族学博物館共同研究員、徳島県文化財保護審会委員を経て、現在、日本民俗音楽学会会長、『『板東俘虜収容所関係資料』ユネスコ『世界の記憶』』調査倹討委員会委員。『徳島賞』(徳島県 2016年)、『地域文化功労賞』(文部科学省 2019年)受賞。研究分野は本研究の他に、高知よさこい祭り、四万十川流域のくらしと音楽、黒潮の民のパフォーミング・アーツ。

第一次大戦と青野原ドイツ軍俘虜―収容所の日々と音楽活動 の商品スペック

商品仕様
出版社名:公人の友社
著者名:岩井 正浩(著)
発行年月日:2022/12/27
ISBN-10:4875558899
ISBN-13:9784875558897
判型:A5
発売社名:公人の友社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:歴史総記
言語:日本語
ページ数:258ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
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