日本的生産システムにおける労働と管理―変容過程とその含意(MINERVA人文・社会科学叢書) [全集叢書]
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日本的生産システムにおける労働と管理―変容過程とその含意(MINERVA人文・社会科学叢書) [全集叢書]

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出版社:ミネルヴァ書房
販売開始日: 2023/03/29
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日本的生産システムにおける労働と管理―変容過程とその含意(MINERVA人文・社会科学叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    戦後高度成長期以降、日本的経営の特質および一般性と特殊性をめぐる研究が盛んにおこなわれてきた。1990年代から2000年代初めには、日本的生産システムにおける労働と管理がその焦点となり、ポストフォーディズム論争、小池‐野村論争、さらにはブレイヴァマン・テーゼの有効性の検討をはじめとした様々な論議が展開された。しかしながら、その後、日本企業における経営・管理の変容に伴って、こうした論議は、その決着を見ないままに棚上げにされてしまった。その一方で、こうした論議を総括して現在にいたる変容過程の含意を理解することは、今後のその態様を考える上で肝要であると考えられる。そこで、本書では、日本的生産システムにおける労働と管理の変容過程を実態調査に基づいて解明しその含意を探ることを試みることで、係る研究課題に取り組んだ。
  • 目次

    はしがき

    序 章 日本的生産システムと労働をめぐる論点と課題
     1 研究課題
     2 分析視角
     3 分析方法
     4 日本的生産システムと労働をめぐる論点・課題

     第Ⅰ部 技術・技能の相補性と分業・協業関係

    第1章 技術・技能の相補性とフレキシビリティ
     1 自動車溶接工程における技術革新と技能
     2 自動車溶接工程における労働のフレキシビリティ
     3 トヨタ生産方式とフレキシビリティ
     4 市場指向統合型フレキシビリティ

    第2章 TPM・保全業務における職種間分業・協業関係
     1 保全業務における職種間分業に関わる先行研究の検討
     2 直接生産労働者の保全業務への進出の背景
     3 自動化の現状と直接生産労働者の役割
     4 TPMの教育と実践
     5 企業内訓練校における保全教育
     6 保全部門との人事交流と異常処置における分業関係
     7 職種間分業・協業関係と小池理論に対する含意

    第3章 標準作業決定過程における分業・協業と「受容」
     1 諸外国自動車産業における標準作業管理
     2 日本自動車産業における標準作業管理
     3 TPSにおける標準作業管理をめぐる論点と課題
     4 TPSにおける標準作業の決定と「受容」の過程
     5 非正社員化と「フォーディズムへの回帰的側面」


     第Ⅱ部 技能系人材養成と「参画」過程

    第4章 技能系人材養成制度と資格・職位・賃金体系
     1 OJT・ジョブ・ローテーションを通した技能系人材養成
     2 Off-JT・技能系研修制度
     3 技能系職能資格と職位体系
     4 少子高齢化を見据えた技能系人事・賃金制度の改定
     5 トヨタ自動車九州における技能検定制度の導入
     6 長期雇用に基づく企業内人材養成と能力主義管理

    第5章 企業内訓練校の目的と役割
     1 技術系教育の強化と組織人格化(トヨタ自動車)
     2 ME化と技術・技能に通じた技能者の養成強化(マツダ)
     3 廃校と企業再編を経たメカトロ対応技能者養成校としての復活(関東自動車工業)
     4 製造技術の高度化と労働過程における階層的分化
     5 補論:日本における養成工制度の生成・発展と現状

    第6章 改善をめぐる能力形成と「参画」過程
     1 改善活動についての諸見解
     2 トヨタ生産方式と改善
     3 改善能力と勤続年数との相関性
     4 改善をめぐる能力形成と「参画」の実相
     5 長期雇用下での能力形成とピア・プレッシャー、承認欲求


     第Ⅲ部 日本的生産システムと労使関係

    第7章 ポスト・フォーディズム論争と労使関係
     1 ポスト・フォーディズム論争の概要と論点
     2 「ポスト・フォーディズム」と労使関係

    第8章 「協調的」労使関係と生産システム
     1 「協調的」労使関係の形成過程と特質
     2 非正社員化と少数派労組への抑圧
     3 日本的生産システムと「協調的」労使関係


     第Ⅳ部 労働力構成の変化と生産システムの変容

    第9章 非正社員化と労務管理
     1 トヨタ生産方式の発展過程と非正社員技能者の位置づけの変化
     2 1990年代以降における経営環境の変化と非正社員化
     3 非正社員化と労務管理

    第10章 非正社員化問題と労使の対応
     1 非正社員化と改善能力の低下
     2 非正社員化と労働問題
     3 非正社員構成比の定数化と期間従業員の正社員登用増
     4 「格差管理」の特質と含意

    第11章 外国人労働者の増加と労働問題
     1 日本企業における外国人労働者増加の背景と推移
     2 自動車産業における外国人労働者
     3 低賃金・不安定雇用化は何をもたらすのか?

    第 12 章 労働力不足と作業組織の改編
     1 田原工場第4組立ラインの教訓
     2 「自己完結ライン」の展開と作業組織・作業形態の変化
     3 「人と機械の共存」と技能検定制度
     4 「人と機械の共存」の労働過程における含意


    終 章 ブレイヴァマン・テーゼは止揚されたのか?
     1 本研究による知見
     2 小池・野村論争に関わる含意
     3 ネオ・フォーディズムへの傾斜と労働者管理の内証
     4 ブレイヴァマン・テーゼは止揚されたのか?
     5 「労働の人間化」に向けての課題

    参考文献
    人名索引
    事項索引
  • 出版社からのコメント

    日本的生産システムにおける労働と管理の変容過程と労使関係の特質を実態調査に基づいて析出し、先行研究に対する含意を提示した書
  • 内容紹介

    戦後高度成長期以降、日本的経営の特質および一般性と特殊性をめぐる研究が盛んに行われてきた。1990年代から2000年代初めには、日本的生産システムにおける労働と管理がその焦点となり、ポストフォーディズム論争、小池‐野村論争、さらにはブレイヴァマン・テーゼの有効性の検討をはじめとした様々な論議が展開された。
    しかしながら、その後、日本企業における経営・管理の変容に伴って、こうした論議は、その決着を見ないままに棚上げにされてしまった。その一方で、こうした論議を総括して現在にいたる変容過程の含意を理解することは、今後のその態様を考える上でも肝要であると考えられる。
    そこで、本書では、日本的生産システムにおける労働と管理の変容過程を実態調査に基づいて解明しその含意を探ることを試みることで、係る研究課題に取り組んだ。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小松 史朗(コマツ フミアキ)
    1970年マレーシア国クアラルンプル生まれ。2002年立命館大学大学院経営学研究科・博士課程後期課程単位取得退学。近畿大学全学共通教育機構・准教授を経て、現在、近畿大学短期大学部・教授。受賞歴:2007年労務理論学会賞・研究奨励賞
  • 著者について

    小松 史朗 (コマツ フミアキ)
    2023年3月現在
    近畿大学短期大学部・教授。

日本的生産システムにおける労働と管理―変容過程とその含意(MINERVA人文・社会科学叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:ミネルヴァ書房 ※出版地:京都
著者名:小松 史朗(著)
発行年月日:2023/03/20
ISBN-10:4623087824
ISBN-13:9784623087822
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:経営
言語:日本語
ページ数:552ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:3cm
重量:800g
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