光の護衛 [単行本]

光の護衛 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  著者チョ・ヘジンが二〇一三年から二〇一六年までに発表した九つの短篇を収録した本書。傷つき忘却される人びとを記憶し続けなければならないという作家の切実な思いは、優しくも力強い言葉に乗って誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす、ぬくもりに満ちた一筋の光となるだろう。

• 目次

  光の護衛
  翻訳のはじまり
  モノとの別れ
  東の伯の林
  散策者の幸福
  じゃあね、お姉ちゃん
  時間の拒絶
  ムンジュ
  小さき者たちの歌
  
  解説　彷徨う存在の記憶と光（文学評論家・韓基煜）
  作家のことば
  訳者あとがき

• 内容（「BOOK」データベースより）

  光の護衛；翻訳のはじまり；モノとの別れ；東の伯の林；散策者の幸福；じゃあね、お姉ちゃん；時間の拒絶；ムンジュ；小さき者たちの歌

• 内容紹介

  疎外された者の絶望と孤独を優しく照らし、
  現代社会に問いかける小品集
  
  私たちは生きるのに精一杯で、誰かの痛みに関心を持つことは難しい。でもその痛みはいつか自分に降りかかるかも知れない。困難な時代に痛みが弱者に集中せずに、分散して和らぎ健やかな社会へと向かうには、「他者」の痛みに寄り添う営みが必要だ。無関心は残酷さにも気付けないが、誰かに救われた記憶は、また誰かを救う。傷ついた記憶すべき人々を忘却から引き戻し共感へと引き寄せる、優しくも力強いこの短編たちが誰かの希望となり、強者に押し込められた孤独から、救う者と救われる者を護り照らす一筋の光になることだろう。
  
  図書館選書
  自分と違う人を傍観、排除するのではなく、互いに尊重し痛みを分かち、共に光となって生きる先にあるもの…「セウォル号時代」を生きる人々にとり切実な主題である「個人が直面する歴史的暴力」の視座から描かれた九篇の小説集

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  チョ ヘジン(チョ ヘジン)
  １９７６年ソウル生まれ。２００４年「文芸中央」新人文学賞で登壇。シン・ドンヨプ文学賞、文学トンネ若手作家賞、ムヨン文学賞、イ・ヒョソク文学賞など受賞。多くの作品が「他者」に目を向け、疎外された者の痛みに対して傍観するのか共感し連帯するのかを読者に問いかけている
  
  金 敬淑(キム キョンスク)
  １９７２年生まれ。在日三世。ハングル教室講師。２０２０畷、韓国文学翻訳賞翻訳新人賞受賞

• 著者について

  チョ・ヘジン (チョ ヘジン)
  1976年ソウル生まれ。2004年「文芸中央」新人文学賞で登壇。小説集『天使たちの都市』『木曜日に会いましょう』、長編小説『限りなく素敵な夢に』『誰も見たことのない森』『ロ・ギワンに会った』『夏を通り過ぎる』など。シン・ドンヨプ文学賞、文学トンネ若手作家賞、ムヨン文学賞、イ・ヒョソク文学賞など受賞。多くの作品が「他者」に目を向け、疎外された者の痛みに対して傍観するのか共感し連帯するのかを読者に問いかけている。
  邦訳に『かけがえのない心』（亜紀書房、2021年）、『天使たちの都市』（新泉社、2022年）がある。
  
  金敬淑 (キム キョンスク)
  1972年生まれ。在日三世。ハングル教室講師。2020年、韓国文学翻訳賞翻訳新人賞受賞。

光の護衛 [単行本] の商品スペック