戦後表現―Japanese Literature after 1945 [単行本]
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戦後表現―Japanese Literature after 1945 [単行本]

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出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2023/03/08
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戦後表現―Japanese Literature after 1945 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    そこにはいつも“戦争”があった。アジア太平洋戦争から冷戦、昭和の終わり、湾岸・イラク戦争、ポスト3・11まで、戦争をめぐる言葉がすくい上げてきたもの、底に沈めてきたものを、詩・小説・批評を中心に精緻に読解。経験や記憶に刻まれた傷跡としての表現の重層性から、“戦後”概念を再審にかける。
  • 目次

    序 論 〈戦後〉の再審のために
         1 ゆらぐ〈戦後〉
         2 冷戦体制の崩壊と戦後民主主義批判
         3 永すぎた戦後と〈戦後〉の危機
         4 傷/傷跡としての〈戦後表現〉

      第I部 戦中にうたう戦争/戦後に書く戦争

    第1章 戦争詩歌における前線と銃後
         ――『支那事変歌集』その他
         1 〈前線/銃後〉パラダイム――帝国日本の戦争とその性格
         2 日露戦争における前線と銃後――櫻井忠温『肉弾』と田山花袋『田舎教師』
         3 記憶装置としての詩――日中戦争から〈大東亜戦争〉へ
         4 三つの『支那事変歌集』
         5 『支那事変歌集』を読む

    第2章 〈抒情〉と戦争
         ――戦争詩の主体における公と私
         1 戦争記録文学の叙事と抒情
         2 少国民と戦争抒情
         3 銃後詩人における国民化システム――尾崎喜八の場合
         4 声の環流――「大詔奉戴」と隣組
         5 〈公〉と〈私〉をつなぐ銃後詩人たち
         6 韻律のファシズムと抒情

    第3章 三好達治と戦争
         1 「おんたまを故山に迎ふ」をどう読むか
         2 自然としての死
         3 三好の戦争詩批判とその矛盾
         4 天皇の声を受肉すること、臣民の声を代行すること

    第4章 ある詩人の戦中戦後
         ――佐藤一英の位置
         1 詩と詩論の関係
         2 佐藤一英の詩論
         3 韻律学と戦争詠そして佐藤一英の戦後

    第5章 パラレル・ワールドとしての復員小説
         ――八木義徳『母子鎮魂』ほか
         1 経験の歴史化/経験の物語化
         2 〈移動〉と戦争
         3 鎮魂三部作まで
         4 鎮魂三部作の意味
         5 語りのパラレリズム(1)――『帰来数日』
         6 語りのパラレリズム(2)――『母子鎮魂』

    第6章 朝鮮戦争・ヴェトナム戦争の時代
         ――冷戦と経済成長
         1 不確定な〈戦後〉――経済成長期における戦争文学
         2 いまだ終わらざる戦争――〈第三の新人〉たちと野間宏
         3 歴史の〈重ね書き〉と〈書きかえ〉――井上光晴・大江健三郎・高橋和巳そして三島由紀夫
         4 記録と文学――井伏鱒二『黒い雨』と大岡昇平『レイテ戦記』ほか

      第II部 戦時と戦後の連続/不連続

    第1章 北園克衛の郷土詩と戦争

    第2章 転向を語ること
         ――権力と告白
         1 転向か非転向か
         2 相互権力と転向
         3 『転向者の手記』と小林杜人
         4 小林杜人/小野陽一の語り
         5 全体的転向――〈転位〉としての転向
         6 様々な転向者たちの語り
         7 〈宗教は阿片〉――宗教批判は克服されたか
         8 浄土真宗と教誨師
         9 転向の原理的再考へ

    第3章 戦後の変態
         ――阿部定と熊沢天皇
         1 『猟奇女犯罪史』の中の阿部定
         2 阿部定と同時代精神分析言説
         3 戦後空間の中の阿部定
         4 阿部定から熊沢天皇へ

    第4章 〈国文学〉者の自己点検
         1 20世紀の終わりに起きていたこと
         2 芳賀矢一の国学/国文学
         3 文芸学登場以降の国文学
         4 戦争責任と戦後責任の連続性
         5 戦中戦後の切断=連続

    第5章 戦中戦後の跨ぎ方
         ――〈国文学〉教育=研究の場合
         はじめに
         1 榊原美文と文学教育
         2 1930年代の国文学界――近藤忠義を中心に
         3 榊原美文の文学思想
         4 戦中から戦後への跨ぎ方

      第III部 外地の始まらない戦後

    第1章 場所の詩人、金子光晴

    第2章 柵の中で
         ――日系人強制収容所の中の書記空間(ライティング・スペース)
         1 〈日本語文学〉という領域
         2 〈アメリカ人になること〉と〈日本人であること〉
         3 〈忠誠心調査〉と日系移民たち
         4 柵の中の書記空間

    第3章 旧満洲留用者たちの戦後
         ――雑誌『ツルオカ』とその周辺
         1 徳田要請問題と木下順二『蛙昇天』
         2 炭鉱都市・鶴崗
         3 雑誌『ツルオカ』
         4 『ツルオカ』掲載の文学作品

      第IV部 戦後文学の思想

    第1章 戦中戦後を架橋するゲシュタルト
         ――花田清輝『復興期の精神』
         1 論理としてのレトリック
         2 戦後への架橋としての〈変形〉
         3 楕円のゲシュタルトと〈転形期〉

    第2章 Herz und Mund und Tat und Terrorismus(心と口と行い、そしてテロリズム)
         ――大江健三郎『セヴンティーン』
         1 二人の〈美智子〉の時代
         2 大江健三郎『セヴンティーン』のアイロニー
         3 テロリストの心と口と行い
         4 テロルの未決算

    第3章 歴史の消費
         ――高橋和巳『散華』『堕落』における戦中戦後の〈重ね書き〉
         1 1960年代と高橋和巳
         2 『堕落』と『散華』の同時代的文脈
         3 被害者史観とミソジニー

    第4章 街頭の詩想
         ――寺山修司と〈1968〉
         はじめに
         1 落書きが消えていく
         2 〈開かれた書物〉としての街路
         3 地理主義という思考
         4 街頭から故郷へ/故郷から街頭へ

    第5章 妻の崩壊
         ――傷跡としての江藤淳『成熟と喪失』
         1 妻のあとを追う夫たち
         2 アメリカと〈私〉性
         3 〈母〉の崩壊――一つのシナリオ
         4 〈妻〉の崩壊

      第V部 戦後詩の臨界

    第1章 初期サークル運動の可能性
         1 サークル運動の中の軋み
         2 序列化の問題――サークルと労組そして党
         3 サークル運動における自由と不自由
         4 読む人は書く人になることができる

    第2章 高度消費社会と詩の現在
         1 〈新人類〉の時代
         2 現代詩の1980-90年代
         3 技術の復権――荒川洋治の位置
         4 〈女性詩〉の時代

    第3章 クソ詩の戦争
         ――藤井貞和の詩=論
         1 言霊的なるもの
         2 音韻がすりへって
         3 〈窶し〉の極限
         4 〈窶し〉から〈クソ詩〉へ

    第4章 過ぎ去っていく過去
         ――湾岸戦争詩論争まで
         1 問いの前の問い――忘却の世紀としての21世紀
         2 湾岸戦争詩論争前史
         3 メディア・ウォーの中の詩
         4 湾岸戦争詩論争とは何だったのか

      第VI部 戦争から遠く離れて

    第1部 プログラムされた物語
         ――村上春樹『羊をめぐる冒険』
         1 『羊をめぐる冒険』を一篇として読むこと
         2 教養小説的範型を裏切る
         3 プログラムされた物語

    第2章 ポストバブルの〈アブジェクト〉
         ――吉本ばなな『キッチン』から桐野夏生『OUT』へ
         1 バブルの時代の夢みるキッチン
         2 コンビニの光と闇
         3 ポストバブルの「崩壊」感覚
         4 〈無気味なもの〉の原理
         5 ポストバブルの〈アブジェクト〉

    第3章 幸いなるかな忘れゆくもの
         ――危機としての戦後60年
         1 忘却という病
         2 忘れていく私たちの危機を語る言葉
         3 忘却を写す、忘却を戒める

    第4章 転形期としての1989年と元号問題
         1 香港2019・6
         2 ベルリン1989・11
         3 東京1989・1
         4 元号問題への序奏――いまだ始まらない〈平成〉と〈令和〉

    第5章 生者と生きる
         1 よみがえる〈演説〉――SEALDsの衝撃
         2 オバマ・広島スピーチをどう聞くか
         3 〈ポスト3・11〉の死者論言説(1)――小説における
         4 〈ポスト3・11〉の死者論言説(2)――批評における

      注
      〈戦後後〉を見とどける――あとがきに代えて
      初出一覧
      図版出典一覧
      索引
  • 出版社からのコメント

    アジア太平洋戦争からポスト3・11まで、戦争をめぐる表現の重層性から〈戦後〉概念を再審にかける労作。
  • 内容紹介

    そこにはいつも〈戦争〉があった

    アジア太平洋戦争から冷戦、昭和の終わり、
    湾岸・イラク戦争、ポスト3・11まで、
    戦争をめぐる言葉がすくい上げてきたもの、
    底に沈めてきたものを、詩・小説・批評を中心に精緻に読解。
    経験や記憶に刻まれた傷跡としての表現の重層性から、
    〈戦後〉概念を再審にかける。

    図書館選書
    アジア太平洋戦争からポスト3・11まで、経験や記憶に刻まれた傷跡としての〈表現〉を精緻に読み解き、その重層性から〈戦後〉概念を再審にかける労作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    坪井 秀人(ツボイ ヒデト)
    1959年名古屋市に生まれる。現在、早稲田大学文学学術院教授、名古屋大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、文学博士
  • 著者について

    坪井 秀人 (ツボイ ヒデト)
    1959年 名古屋市に生まれる
    1987年 名古屋大学大学院文学研究科博士課程満期退学
    金沢美術工芸大学美術工芸学部助教授、名古屋大学文学研究科教授、国際日本文化研究センター研究部教授等を経て、
    現 在 早稲田大学文学学術院教授、名古屋大学名誉教授、国際日本文化研究センター名誉教授、文学博士

    主著:
    『萩原朔太郎 《詩をひらく》』(和泉書院、1989年)
    『声の祝祭――日本近代詩と戦争』(名古屋大学出版会、1997年)
    『戦争の記憶をさかのぼる』(筑摩書房、2005年)
    『感覚の近代――声・身体・表象』(名古屋大学出版会、2006年)
    『性が語る――20世紀日本文学の性と身体』(名古屋大学出版会、2012年)
    『二十世紀日本語詩を思い出す』(思潮社、2020年)
    『戦後日本を読みかえる』全6巻(編著、臨川書店、2018-19年)
    『戦後日本文化再考』(編著、三人社、2019年)
    『戦後日本の傷跡』(編著、臨川書店、2…

戦後表現―Japanese Literature after 1945 の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会 ※出版地:名古屋
著者名:坪井 秀人(著)
発行年月日:2023/02/28
ISBN-10:4815811164
ISBN-13:9784815811167
判型:A5
発売社名:名古屋大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:584ページ
縦:21cm
横:16cm
厚さ:4cm
重量:975g
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