消え去る立法者―フランス啓蒙における政治と歴史 [単行本]
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消え去る立法者―フランス啓蒙における政治と歴史 [単行本]
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消え去る立法者―フランス啓蒙における政治と歴史 [単行本]

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出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2023/03/03
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消え去る立法者―フランス啓蒙における政治と歴史 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    かつてこんなふうに読まれたことがあっただろうか。モンテスキューとルソー、そしてディドロへ。彼らが格闘し、解き明かし、残した問題とは何か。新たな共同体の創設という課題に直面し、法の根拠を問い直す重層的なテクストを読み抜き、「啓蒙」をクリシェから解き放った、気鋭の労作。
  • 目次

    凡例

    序 章 フランス啓蒙における立法者論の問題設定
         ――政治と歴史のあいだ
        1 立法者の孤独――創設のアポリア
        2 歴史のなかの立法者――「18世紀フランス」というコンテクスト
        3 「消え去る立法者」の理論的布置――「自然状態」からの分岐
        4 本書の構成

      第1篇 モンテスキュー――『法の精神』

    I 統治という回路
       ――『法の精神』における法律・政体・歴史
        1 モンテスキューの位置
        2 法とその諸関係――『法の精神』第1篇
           a 「法=関係」からの「派生」
           b 回顧的錯覚の批判と人間関係の生成
           c 「法の精神」とは何か 
        3 政体の原理・一般精神・習俗
           a 政体の本性と原理――『法の精神』第2篇・第3篇
           b 一般精神・習俗・立法者――『法の精神』第19篇

    II 一種の革命家
       ――フランス中世法制史とモンテスキューの立法者論
        1 『法の精神』第6部へのイントロダクション
           a 奇妙な結論――『法の精神』第29篇
           b ローマか、ゲルマンか――フランス王国起源論争というコンテクスト
        2 簒奪なき諸革命――『法の精神』第30篇・第31篇
           a 「体系」から遠く離れて――ブーランヴィリエとデュボスの回顧的錯覚の批判
           b ゲルマン人の習俗への遡行
           c 事物の秩序――封地の一般化の過程
           d 封建的統治の戴冠
           e 「イタリアだ、イタリアだ!」
        3 新しい姿への変身――『法の精神』第27篇・第28篇
           a もうひとつの「起源」からの再出発
           b ゲルマン法とローマ法
           c 「ゲルマン法の一般精神」からの派生――決闘とフランス人の習俗
           d 道理なきものの道理――決闘の法理学
           e モンテスキューの消え去る立法者――聖王ルイの肖像
           f 「エジプト」からの回帰

      第2篇 ルソー――『人間不平等起源論』から『社会契約論』へ

    III 自然状態からの飛躍と反転
       ――『人間不平等起源論』における歴史批判
        1 モンテスキューからルソーへ
        2 「汝自身を知れ」――ホッブズとモンテスキューの回顧的錯覚の批判
        3 「純粋自然状態」――社会の零度、歴史の零度
           a 身体と環境の無媒介性
           b 自由と完成可能性――潜在性の論理
           c 人間関係と道徳の不在
        4 断絶と飛躍――脱自然化の過程
           a 純粋自然状態から「世界の若年期」へ
           b 冶金と農業の発見から戦争状態へ
        5 悪循環――契約ならぬ契約とその帰結
           a 富める立法者の詐欺
           b 戦争状態の潜在、無法状態の回帰

    IV 主権論への転回、法の存立条件への遡行
       ――『政治経済論』から『ジュネーヴ草稿』へ
        1 民主政モデルから主権論へ――『政治経済論』
           a 『学問芸術論』と『不平等起源論』から『政治経済論』へ
           b モンテスキュー民主政論からの出立
           c 民主政的財政論とその隘路
           d 主権・政治体・一般意志――根本概念の登場
           e 立法者の出現と法律の創設
        2 「暴力的な推論家」の審判――『百科全書』項目「自然法」におけるディドロの一般意志論
        3 「独立人」と法の存立条件への遡行――『ジュネーヴ草稿』のディドロ批判
           a 一般意志と政治体――『政治経済論』再訪
           b 「人類の一般社会」のなかの孤独
           c 「独立人」は法に服従しうるか
           d 意志と利害――社会契約の条件
           e 病の内なる治療薬――自由の潜在性

    V 社会契約への遡行、社会契約からの反復
       ――『社会契約論』における立法者論の転倒とその帰結
        1 「われわれ」という発話――『社会契約論』第1篇
           a 社会契約への遡行――力の因果性と自由の対立
           b 「われわれ各人」とは誰か――「契約/協約」とその飛躍
           c 主権者人民の創設と「私」たちの回帰
        2 ルソーの消え去る立法者――『社会契約論』第2篇
           a 一般意志の絶対性とその限界
           b 立法者の奇蹟?――一般意志の表明のパラドクス
           c 立法者の後世――法体系とその目的
        3 法律に服従する人民――『社会契約論』第3篇
           a 「主権者─政府─国家」の比例関係とその変容
           b 政府のジレンマと不在の人民集会――立法権力の潜在性
           c 政府の設立か、社会契約の破棄か――来たるべき社会契約
        4 政治体と歴史――『社会契約論』第4篇
           a 一般意志の表明のために――例外性の試練と政治技術の要請
           b 「われわれ」と「私」たちの臨界――「世論」と「市民宗教」

    終 章 消え去る理想郷
         ――モンテスキューとルソーからディドロへ
        1 ディドロと同時代の政治
        2 イエズス会パラグアイ布教区をめぐる論争
        3 神権政と共有財産制の理想郷?
        4 裁かれる立法者たち
        5 「立法」から「文明化」へ

      注
      あとがき
      参考文献
      略号一覧
      索引
  • 出版社からのコメント

    かつてこんなふうに読まれたことがあっただろうか――モンテスキューとルソー、そしてディドロへ。「啓蒙」をクリシェから解き放つ。
  • 内容紹介

    かつてこんなふうに読まれたことがあっただろうか――。モンテスキューとルソー、そしてディドロへ。彼らが格闘し、解き明かし、残した問題とは何か。新たな共同体の創設という課題に直面し、法の根拠を問い直す重層的なテクストを読み抜き、「啓蒙」をクリシェから解き放つ、気鋭の労作。

    図書館選書
    かつてこんなふうに読まれたことがあっただろうか。モンテスキューとルソー、そしてディドロへ。「啓蒙」をクリシェから解き放つ、気鋭の労作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    王寺 賢太(オウジ ケンタ)
    1970年ドイツ連邦共和国デュッセルドルフに生まれ、北九州市八幡に育つ。現在、東京大学大学院人文社会系研究科准教授
  • 著者について

    王寺 賢太 (オウジ ケンタ)
    1970年 ドイツ連邦共和国デュッセルドルフに生まれ、北九州市八幡に育つ
    1996年 東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了
    2000年 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学
    2012年 パリ西大学にて博士号(フランス文学)取得
    その間2005年~ 京都大学人文科学研究所准教授を経て
    現 在 東京大学大学院人文社会系研究科准教授

    著訳書:
    Éprouver l’universel : Essai de géophilosophie (共著、Paris、Kimé、1999)
    Guillaume-Thomas Raynal, Histoire philosophique et politique des établissemens et du commerce des Européens dans les deux Indes (Fernay-Voltaire, Centre international d’étude du 18e siècle, 2010-2…

消え去る立法者―フランス啓蒙における政治と歴史 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会 ※出版地:名古屋
著者名:王寺 賢太(著)
発行年月日:2023/02/28
ISBN-10:4815811202
ISBN-13:9784815811204
判型:A5
発売社名:名古屋大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:521ページ
縦:21cm
横:16cm
厚さ:3cm
重量:875g
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