幻想の終わりに―後期近代の政治・経済・文化 [単行本]
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幻想の終わりに―後期近代の政治・経済・文化 [単行本]

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出版社:人文書院
販売開始日: 2023/04/17
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幻想の終わりに―後期近代の政治・経済・文化 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    社会はより良く進歩しているという「幻想」が潰えた後期近代。生産のオートメーション化、デジタル革命、単純サービス業の増加等、産業構造の転換によって新しい階級社会が誕生している。リベラルでエコロジカル、グローバル志向の新たな中産階級が影響力を振るい、個々人は「独自性」を競い合う。世界規模で起こっているこの変化は、私たちの生活に何をもたらすのだろうか。欧米の最新文献を網羅しながら現代社会の矛盾や両義性を鮮やかに描く、ドイツ発の新たな社会理論。
  • 目次

    序章 幻想が消えた現代
     進歩、ディストピア、ノスタルジー
     幻想の消失を好機に変える
     工業的近代から独自性(シンギュラリティ)の社会へ

    第一章 文化をめぐる戦いとしての文化間の軋轢(コンフリクト)――ハイパーカルチャーと文化本質主義
     社会的なものの文化化
     文化化Ⅰ―ハイパーカルチャー
     文化化Ⅱ―文化本質主義
     ハイパーカルチャーと文化本質主義――共存と軋轢の間で
     普遍性を実践する――オルタナティブとしての一般的なものの文化?

    第二章 平準化された中間層社会から三つの階級の社会へ――新たな中産階級・古くからの中産階級・不安定な階級
     グローバルなコンテクストと歴史的なコンテクスト
     基本的な枠組み――ポスト工業化、教育拡大、価値の転換
     三つの階級の社会という循環式エレベーターのなかで
     新たな中産階級――成功に満ちた自己実現と都市のコスモポリタニズム
     古くからの中産階級――定住、秩序、そして文化的防衛
     不安定な階級――急場しのぎと零落
     上層階級――資産による隔たり
     横断的な特性――ジェンダー、移民、地域、ミリュー
     政治的な分極化の傾向、および社会における未来のシナリオ

    第三章 工業社会を超えて――分極化したポスト工業主義と認知・文化資本主義
     工業フォーディズムの興亡
     飽和の危機
     生産の危機と分極化するポスト工業主義
     グローバル化、新自由主義、金融化
     認知資本主義と無形資本
     文化的な財と文化資本主義
     勝者総取り市場――認知・文化的な財のスケーラビリティと魅力
     極端化した資本主義――社会的なものの経済化

    第四章 疲弊した自己実現――後期近代の個人とその感情文化のパラドックス
     自己規律から自己実現へ
     成功に満ちた自己実現――野心的な二重構造
     自己実現の文化――ネガティブ感情の発電機
     失望スパイラルから脱却する道

    第五章 自由主義(リベラリズム)の危機と新たな政治的パラダイムの探求――開放型自由主義から埋め込み型自由主義へ
     政治的パラダイムと政治的パラドックス
     問題状況と問題解決――規制化パラダイムと推進化パラダイムの間で
     社会コーポラテイズムのパラダイムの台頭
     過剰な規制化の危機
     台頭する開放型自由主義のパラダイム
     開放型自由主義の三重の危機
     兆候としてのポピュリズム
     未来のパラダイムとしての「埋め込み型自由主義」?
     埋め込み型自由主義の課題

    訳者解説
    あとがき
    人名索引
    事項索引
  • 出版社からのコメント

    「独自性」を追い求める社会は、私たちに何をもたらすのか――現代社会の矛盾や両義性を鮮やかに描く、ドイツ発の新たな社会理論。
  • 内容紹介

    「独自性」を追い求める社会は、私たちに何をもたらすのか

    社会はより良く進歩しているという「幻想」が潰えた後期近代。生産のオートメーション化、デジタル革命、単純サービス業の増加等、産業構造の転換によって新しい階級社会が誕生している。リベラルでエコロジカル、グローバル志向の新たな中産階級が影響力を振るい、個々人は「独自性」を競い合う。世界規模で起こっているこの変化は、私たちの生活に何をもたらすのだろうか。欧米の最新文献を網羅しながら現代社会の矛盾や両義性を鮮やかに描く、ドイツ発の新たな社会理論。

    「公的な議論は、確固たる楽観的な進歩主義からディストピアやノスタルジーへと、すなわち、ある選択的な見方から別の見方へと転換した。だからといって、現代社会の構造を理解し、それに対処することが以前より簡単になったわけではない。とはいえ、幻想の終わりが画一的な悲観主義に行き着く必要はない。幻想がないということは、冷静なリアリズムを可能にし、分析のための空間を開くような美徳でありえるのだ」(本書より)

    ◎目次
    序章 幻想が消えた現代
    第一章 文化をめぐる戦いとしての文化間の軋轢(コンフリクト)――ハイパーカルチャーと文化本質主義
    第二章 平準化された中間層社会から三つの階級の社会へ――新たな中産階級・古くからの中産階級・不安定な階級
    第三章 工業社会を超えて――分極化したポスト工業主義と認知・文化資本主義
    第四章 疲弊した自己実現――後期近代の個人とその感情文化のパラドックス
    第五章 自由主義(リベラリズム)の危機と新たな政治的パラダイムの探求――開放型自由主義から埋め込み型自由主義へ
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    レクヴィッツ,アンドレアス(レクヴィッツ,アンドレアス/Reckwitz,Andreas)
    1970年、ドイツ・ヴィッテン生まれ。社会学者、文化理論家。フンボルト大学ベルリン社会科学研究所教授。近年の主な受賞歴として、DFG(ドイツ研究振興協会)のゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞(2019年)、ハイデルベルク科学アカデミーによる表彰(2021年)など

    橋本 紘樹(ハシモト ヒロキ)
    1992年、滋賀県生まれ。専門は、47年グループやフランクフルト学派を中心とする現代ドイツ文学・思想。九州大学大学院言語文化研究院助教。松山大学経済学部特任講師を経て、2023年度より現職。主要論文に「アドルノにおけるハイネ講演、あるいは文化批判と社会」日本独文学会機関誌『ドイツ文学』第156号(第59回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞)

    林 英哉(ハヤシ ヒデヤ)
    1989年、北海道生まれ。専門はヘルダーリンをはじめとする近現代ドイツ文学。三重大学人文学部特任准教授。京都大学非常勤講師などを経て、2022年度より現職

    田中 紀行(タナカ ノリユキ)
    1962年生まれ。専門は社会学史・社会学理論・知識社会学。京都大学大学院文学研究科准教授
  • 著者について

    アンドレアス・レクヴィッツ (アンドレアス レクヴィッツ)
    アンドレアス・レクヴィッツ
    Andreas Reckwitz/1970年、ドイツ・ヴィッテン生まれ。社会学者、文化理論家。フンボルト大学ベルリン社会科学研究所教授。主著にDie Erfindung der Kreativität. Zum Prozess gesellschaftlicher Ästhetisierung (Suhrkamp, Berlin 2012)、Die Gesellschaft der Singularitäten. Zum Strukturwandel der Moderne (Suhrkamp, Berlin 2017)など。近年の主な受賞歴として、DFG(ドイツ研究振興協会)のゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツ賞(2019年)、ハイデルベルク科学アカデミーによる表彰(2021年)など。

    橋本 紘樹 (ハシモト ヒロキ)
    橋本 紘樹(はしもと・ひろき)
    1992年、滋賀県生まれ。専門は、47年グループやフランクフルト学派を中心とする現代ドイツ文学・思想。九州大学大学院言語文化研究院助教。松山大学経済学部特任講師を経て、2023年度より現職。訳書に『新たな極右主義の諸側面』(堀之内出版、2020年)、『アーレント=ショーレム往復書簡集』(岩波書店、2019年、共訳)など。主要論文に「アドルノにおけるハイネ講演、あるいは文化批判と社会」日本独文学会機関誌『ドイツ文学』第156号(第59回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞)。

    林 英哉 (ハヤシ ヒデヤ)
    林 英哉(はやし・ひでや)
    1989年、北海道生まれ。専門はヘルダーリンをはじめとする近現代ドイツ文学。三重大学人文学部特任准教授。京都大学非常勤講師などを経て、2022年度より現職。主著に„Lang ist die Zeit, es ereignet sich aber das Wahre“. Hölderlins Poetik des ‚Ereignisses‘ (readbox unipress in der readbox publishing, Dortmund 2021)、„War sie nicht mein […]?“ Die Rhetorik der Melancholie in Hölderlins „Hyperion“, In: Neue Beiträge zur Germanistik 149(第55回ドイツ語学文学振興会奨励賞受賞)。

幻想の終わりに―後期近代の政治・経済・文化 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:人文書院 ※出版地:京都
著者名:アンドレアス レクヴィッツ(著)/橋本 紘樹(訳)/林 英哉(訳)/田中 紀行(翻訳協力)
発行年月日:2023/04/10
ISBN-10:4409241559
ISBN-13:9784409241554
判型:B6
発売社名:人文書院
対象:教養
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:338ページ
縦:19cm
横:14cm
厚さ:3cm
重量:500g
その他: 原書名: Das Ende der Illusionen―Politik,¨Okonomie und Kultur in der Sp¨atmoderne〈Reckwitz,Andreas〉
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