中野好夫論―「全き人」の全仕事をめぐって [単行本]
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中野好夫論―「全き人」の全仕事をめぐって [単行本]

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出版社:法政大学出版局
販売開始日: 2023/06/06
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中野好夫論―「全き人」の全仕事をめぐって [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    戦後日本を代表する翻訳者・文学者であり、いかなる権威にも媚びない在野的知識人であった中野好夫。文化人の戦争協力に対する激烈な批判と反省から積み上げられたその膨大な著作群を、現代の私たちはどう読むべきか。英文学研究やジャーナリズムの論考、伝記・歴史エッセー、憲法や沖縄や都政の問題をめぐる市民運動に及ぶ仕事の全体像を、彼自身の言葉を通して振り返る初の試み。
  • 目次

    中野好夫年譜

    序 章 いかにして「全き人」となったのか

    はじめに
    三つの時代
    憲法や沖縄をめぐって──中野好夫の反骨精神
    松山で生まれ、徳島へ、そして彼の両親について
    小学校時代
    旧制中学校時代
    旧制第三高等学校時代──人間形成の勉強
    東京大学時代──どんな先生と友人に会い、どんな勉強をしたか
    東大卒業後──ジャーナリズムへの進出
    東大助教授として
    敗戦までの仕事──英米文学研究
    伝記への関心──『アラビアのロレンス』について
    なぜ多くの翻訳をしたのか
    戦中における国家観と文学観──戦争に協力したのか
    敗戦後──社会評論と社会活動へ

    第1章 なぜ東大助教授になったのか

    三〇年代前半の業績
    翻訳について
    伝記について
    英文学研究論文について
    それ以外の論考について
    斎藤は中野の業績をどのように評価したか
    中野が選ばれた理由

    第2章 戦中と戦後──国家観、天皇観、文学観

    戦中における中野の政治・国家観
    戦前と戦中の生き方と文学観──『ガリヴァ旅行記』翻訳の意味
    太平洋戦争の勃発──どのように戦争に協力したのか
    戦中、国家に協力しないこともありえたのか
    敗戦後の国家観
    「怒りの花束」について
    敗戦後の天皇観
    敗戦後の文学観

    第3章 中野・市河論争──英語教育論争と英語関係者の戦争責任をめぐって

    中野・市河論争とは何か
    なぜ激しくやりあったのか
    中野の「英語を学ぶ人々のために」
    市河の「英語研究者に望む」
    中野による「市河三喜氏に答える」
    「世界人を作る英語」と「役に立つ英語」の対立
    英語関係者の戦争責任
    中野の用語論について
    「学術雑誌以外の大衆雑誌に書くのはいかがなものか」

    第4章 英米文学研究と文学・文化評論をめぐって

    英文学研究について
    『文学試論集 一』について/『文学試論集 二』について/『文学試論集 三』について

    文化論について
    『反省と出発』について/『教養と文化』について/『怒りの花束』について

    文学論について
    『エリザベス朝演劇講話』について/『シェイクスピアの面白さ』/『シェイクスピアの面白さ』──構成と主題について/読者は「面白さ」をどのように理解するのか──その基本的スタンス/イキのいい言葉と劇的技巧の急所/性格群像の形象化について/シェイクスピアの生涯──新進劇作家になるまで/シェイクスピアの生涯──劇作家引退まで/別なシェイクスピア像/中野はどのような資料を使ったのか──仮面論が生まれる前提/中野によるシェイクスピアの仮面論について/『シェイクスピアの面白さ』の歴史的意味

    第5章 伝記をめぐって

    序 伝記論
    伝記関係のリスト (抄) と伝記の時代分け

    第一期の伝記──『アラビアのロレンス』論
    多くの人々を引き付けたロレンス──中野はどういう人から聞いたのか/『アラビアのロレンス』の出版をめぐって/『アラビアのロレンス』(一九四〇年)初版の特色/『アラビアのロレンス』(一九六三年)改訂版の特色/『アラビアのロレンス』の現代的魅力

    第二期の伝記(一九四六~五三年)──戦後から東大教授辞任まで
    『世界史の十二の出来事』について/「一粒の麦──奴隷解放の殉教者ジョン・ブラウン」について

    第三期の伝記(一九五四~八五年)──東大教授辞任から逝去するまで
    『スウィフト考』(岩波書店、一九六九年)について/スウィフト、母を恋うるの記/スウィフトと「ドレイピア書簡」/スウィフトと女性呪詛/スウィフトの遺言書、その他

    『蘆花徳冨健次郎』(一九七二~七四年)について
    1 中野はどういう方法論で書いたのか/事実の尊重──中野の実証的方法論の具体例はどういうものか/ときには一次資料も疑問視したのはなぜか
    2 蘆花の「基準的伝記」とは何か/蘆花の告白的自伝小説『冨士』──塵埃の山に宝石を求めて/実証的「基準的伝記」を内面化する──鮮烈な人間像としての蘆花
    3 「序 この人を見よ」が意味するもの
    4 伝記のもう一つの特色──兄蘇峰の位置づけ
    5 『蘆花徳冨健次郎』のまとめ

    第6章 翻訳をめぐって

    翻訳者となった理由
    中野の翻訳能力を養ったもの──再び「ディスカッション・クラス」について
    どういう作家・作品を翻訳したのか──選択の基準

    翻訳作品選択の別な基準
    中野が翻訳した作品等の翻訳年表/翻訳の別な基準──本邦初訳であること/売れそうではないが面白いもの、考えさせるもの

    シェイクスピアの翻訳について
    シェイクスピア訳の解説について/シェイクスピア訳の注釈について/シェイクスピア訳について/中野訳『ヴェニスの商人』について/中野訳『ジュリアス・シーザー』について/中野訳『ロミオとジュリエット』について/中野訳『ヘンリー四世』について/中野訳に欠点はあるか/中野のシェイクスピア訳の全体的評価について

    ギボンの『ローマ帝国衰亡史』の翻訳について
    中野による『衰亡史』への言及──なぜ彼は関心を持ち続けたのか/『衰亡史』をどのように位置づけていたか/『衰亡史』に書かれたローマ帝国/『衰亡史』翻訳を思い立った理由/『衰亡史』と中野の「コンスタンティヌス大帝」の比較/日本の歴史との関係について/キリスト教との関係について/中野の『衰亡史』訳はどういうものか/『衰亡史』の底本と注について/中野が底本に加えた、あるいは訂正した注について

    第7章 社会活動と社会評論をめぐって

    序 社会評論と社会活動──最初から最後まで、普通の市民として

    社会運動について──市民としての立場から
    東京都政刷新への関わり/東京都知事選挙と中野の支援/「明るい革新都政をつくる会」と中野/美濃部都知事三選不出馬をめぐる対立と調整/美濃部都知事四選をめぐる中野と、社会党と共産党の対応について/市民運動は「不連続の連続」である

    反核の論考と反核の運動について
    中野の反核論考──何が論拠になっているのか/反核運動──一市民として/核兵器完全禁止長崎大会開催/原爆写真展開催/平和行進/「核問題を考える連続討論会」/反核東京行動/反核署名運動/反核運動の特色──政党の分裂をこえて

    社会評論について
    日米安保条約について──期待感から反安保へ/日米行政協定について

    憲法論について
    「憲法記念日について」「憲法七年」「なぜ憲法を守るか」について/「日本国憲法の成立」(一九六五年)について

    『私の憲法勉強』について
    「1 私の憲法勉強」について/「2 いわゆる「押しつけ」にいたるまで」/「3 憲法第九条が生まれるまで」/「4 「自主的」という看板と真実」/「5 改憲論の根底にあるもの」/「6 日本人の憲法意識」──中野による憲法の世論調査/『私の憲法勉強』の現在的意味

    憲法論から沖縄問題へ

    沖縄問題について
    /なぜ沖縄に関心をもつようになったのか/沖縄資料センターの目的/事務所・事務員・運営費はどうしたのか/新崎盛暉の加入/資料の収集について/再度、センターの運営費について/「沖縄資料センター」の成果

    『沖縄問題二十年』について──本土と沖縄の結び目という視点から
    「1 沖縄戦の「意味」」について/「2 廃墟にめばえた民族意識」について/「3 復帰運動と対日平和条約」について/「5 「島ぐるみ闘争」の爆発」について/「7 祖国復帰への道」について

    『沖縄・70年前後』について

    「日米共同声明と 「沖縄返還」」について

    「沖縄の果たして何が返るのか」について

    沖縄をめぐる書生論について
    沖縄自治州について

    小論「沖縄弧の自治権」について
    琉球新報賞、そして朝日賞を受賞

    終章 中野好夫の再評価──いま私たちに語りかけてくるものはあるのか


    あとがき
    索引
  • 出版社からのコメント

    戦後日本を代表する翻訳者・在野的知識人の文学論や伝記作品、憲法や沖縄問題などの市民運動に及ぶ全仕事を、自身の言葉で振り返る。
  • 内容紹介

    戦後日本を代表する翻訳者・文学者であり、いかなる権威にも媚びない在野的知識人であった中野好夫。文化人の戦争協力に対する激烈な批判と反省から積み上げられたその膨大な著作群を、現代の私たちはどう読むべきか。英文学研究やジャーナリズムの論考、伝記・歴史エッセー、憲法や沖縄や都政の問題をめぐる市民運動に及ぶ仕事の全体像を、彼自身の言葉を通して振り返る初の試み。

    図書館選書
    戦後日本を代表する翻訳者にして在野的知識人の、文学論や伝記作品、憲法や沖縄や都政をめぐる市民運動に及ぶ全仕事を、彼自身の言葉を通して振り返る初の試み。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    岡村 俊明(オカムラ トシアキ)
    1938年香川県生まれ。高知大学文理学部文学科(英文学専攻)卒業、東北大学大学院文学研究科修士課程(英文学専攻)修了。鳥取大学教授、文部省在外研究員としてのケンブリッジ大学での研究等をへて、鳥取大学名誉教授
  • 著者について

    岡村 俊明 (オカムラ トシアキ)
    岡村 俊明 1938年香川県生まれ。高知大学文理学部文学科(英文学専攻)卒業、東北大学大学院文学研究科修士課程(英文学専攻)修了。鳥取大学教授、文部省在外研究員としてのケンブリッジ大学での研究等をへて、鳥取大学名誉教授。著書に『シェイクスピアを読む』(朝日新聞社、1991年)、『シェイクスピアの新語、新語義の研究』(溪水社、1996年)、編注書に『詳注版ヒーニー詩選』(英文、あぽろん社、1999年)、編集書にA Complete Concordance to the Poetical Works of Seamus Heaney, Vol. 1(A-L), Vol. 2(M-Z)(英文、非売品、限定出版、2004年)、A Complete List of Shakespeare’s New Words and New Word-Meanings, Tottori University Research Result Repository(英文、2020年)ほか。

中野好夫論―「全き人」の全仕事をめぐって [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:法政大学出版局
著者名:岡村 俊明(著)
発行年月日:2023/06/05
ISBN-10:4588460218
ISBN-13:9784588460210
判型:B6
発売社名:法政大学出版局
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:578ページ
縦:20cm
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