秦恒平 愛と怨念の幻想(近代文学研究叢刊) [全集叢書]
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秦恒平 愛と怨念の幻想(近代文学研究叢刊) [全集叢書]

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販売開始日: 2023/05/01
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秦恒平 愛と怨念の幻想(近代文学研究叢刊) [全集叢書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    いのちというものを考えさせる文学。秦文学の基軸は、身内観、死生観、そして人間差別への追求である。貰い子の境遇を乗り越える身内論、「生まれた」母に知らぬ間に「死なれた」喪失感が原点である。本書はこの孤立からの葛藤の軌跡を丹念に考察する。
  • 目次

     序章 秦恒平の基軸
      (1)秦恒平の中世
      (2)「四度の瀧」――憑依する作者
      (3)「隠水の」――絵空事、身内論について
      (4)「黒谷」の怪異
    第一章 作品論三面
     「みごもりの湖」論――物語の〈虚〉をもとめて
      (1)はじめに
      (2)東子、直子の物語――惜別の愛と恨み
      (3)槇子の物語――直子=菊子の予覚
      (4)迪子の手紙――身内の論理の意外性
      (5)菊子の生い立ち――隠された真実
     「罪はわが前に」論――聖域をめぐる物語
      (1)私小説的枠組の逆用
      (2)独自のテーマ――母、貰い子、身内観
      (3)モチーフの生成――語られる芳江像
      (4)「露の世」の象徴性
      (5)罪はわが前に――第九章の転調
      (6)芳江との再会――絵空事の変容
     「冬祭り」論――虐げられた愛の哀しみの物語
      (1)はじめに
      (2)鳥辺野、安曇(あど)家について
      (3)海人(あま)族について
      (4)人物相関図
      (5)同時代評から
      (6)冬子の出現
      (7)宏の背信、作家の背理
      (8)生き恥にふれて
      (9)掌編「金」について     
    第二章 身内論の拡がり
     「畜生塚」をめぐって――伏流する怨念の物語
      (1)貰い子と身内の論理
      (2)怨念と妄執について――「懸想猿」
      (3)逢えない母を想う――「月皓く」「底冷え」「三輪山」
      (4)讃岐町子の声――「畜生塚」
     「初恋」論――連鎖する面影のなかで
      (1)はじめに
      (2)作家〈私〉の現実――語られる現在
      (3)女優Kへの誘い――擬装された語り
      (4)高台寺の奥、あの日
      (5)〈身内〉という視点
     「慈子」論――揺らぐ慈子
      (1)漱石「こころ」の受容
      (2)作品の楕円構造について
      (3)慈子の揺らぎ――物語の拘束力
     「花方 異本平家」について――異能の美女
      (1)はじめに
      (2)花方の正体――時忠の怨念
      (3)取り換え子――清水坂の秘事
      (4)物語の結節点
    第三章 幻想の血縁
     「或る雲隠れ考」――妖しい血縁の物語
      (1)私の「雲隠」の巻
      (2)井荻家の系図――妖しい血縁
      (3)「ちゃんとした生まれ」でない子たち
      (4)千代の還暦祝い――反逆する阿以子
      (5)幻視の世界――欠落したピース
     「秘色」論――あやかしの連環
      (1)作品の背景について
      (2)作品集『秘色』の評価
      (3)〈夫と呼ばせない男〉の子を産む女
      (4)幻惑する〈風呂敷〉と〈まり子〉
      (5)幻想の二重性について
     「蝶の皿」――反転する物語
      (1)掌編集「鯛」について
      (2)「蝶の皿」という物語
      (3)反転する物語の気配
      (4)来訪者について
      (5)女に変貌する話
     「隠沼」論――近似と同化をめぐって
      (1)「畜生塚」の町子
      (2)「蝶の皿」に見る近似性
      (3)隠沼(こもりぬ)について
      (4)文夫の照れ笑い
      (5)龍子の交換行為
    第四章 芸術家を描く
     「閨秀」論――上村松園
      (1)はじめに
      (2)成立をめぐる資料――「上村松園――母よ……」
      (3)成立をめぐる資料――「母の松園」と土居次義
      (4)成立をめぐる資料――『青眉抄』
      (5)母に拒まれる松造
      (6)「天保歌妓」への願望
     「糸瓜と木魚」論――正岡子規と浅井忠
      (1)はじめに――背景として
      (2)作品の構成について――幻想の家系図
      (3)鶴子の部屋の虚構性――ある仮説
      (4)浅井忠の「葉鶏頭」の幻想性
      (5)写生について
      (6)史実と虚構のあいだ     
     終章 孤立から母の許容へ
      (1)「死なれて・死なせて」――絶対の孤独
      (2)「生きたかりしに」――母を許容する
      (3)死を考える

    作品略年表
    初出一覧

    あとがき
  • 出版社からのコメント

    秦恒平の独自の身内論を秦文学の核心と見据えて、二十余編の作品を論じながら、そこからの葛藤の軌跡を丹念に考察する。
  • 内容紹介

    秦文学の基軸は、身内観、死生観、そして人間差別への追求である。貰い子の境遇を乗り越える身内論、「生まれた」母に知らぬ間に「死なれた」喪失感が原点である。本書はこの孤立からの葛藤の軌跡を丹念に考察する。秦恒平の全体像にせまる初の本格的論考。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    永栄 啓伸(ナガエ ヒロノブ)
    1947年2月、和歌山県生まれ。同志社大学文学部卒業後、中央図書出版編集部をへて奈良智辯学園中学・高等学校教諭。近代文学研究家。著書、『評伝 谷崎潤一郎』(和泉書院1997年)第1回大桑文化奨励賞、などがある

秦恒平 愛と怨念の幻想(近代文学研究叢刊) [全集叢書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:永栄 啓伸(著)
発行年月日:2023/04/20
ISBN-10:4757610696
ISBN-13:9784757610699
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:360ページ
縦:21cm
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