雪と氷にすむ生きものたち―雪氷生態学への招待 [単行本]
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雪と氷にすむ生きものたち―雪氷生態学への招待 [単行本]

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販売開始日: 2023/07/28
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雪と氷にすむ生きものたち―雪氷生態学への招待 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    冷たい雪や氷の世界にも、実は多様な生物が生きる知られざる生態系があった。極地や高山を中心に地球の陸地の約22%を覆う積雪や氷河は、低温・不毛の極限環境である。そのような雪氷の世界で、彼らはなぜ生きていけるのか、そして、どのように生活しているのだろうか。日本の雪の上で暮らす小さな虫の研究から始まった「雪氷生態学」は、ヒマラヤでの氷河生態系の発見をへて、雪氷生態系が地球規模の環境変動におよぼす影響の研究や、過去の気候変動や生命進化の研究、さらに地球外生命の生息環境としての可能性の研究にまで広がった。本書では新しい学問分野である「雪氷生態学」というトピックを、まさに身近な雪の上から宇宙へ、その発展を追うような構成で追いかけていく。
  • 目次

    第1章 「雪氷生物研究の始まり」ユキムシから氷河生態系へ[執筆者:幸島 司郎]
    氷河上での昆虫採集/ユキムシとの出会い/雪の上の虫たち/セッケイカワゲラ/雪の上で何をしているのか?/夜行性の珍虫/寒くないと動けない/氷河へ虫を探しに行く/氷河生態系の発見/氷河生物のアルベド低下作用/雪氷微生物を利用した古環境研究

    第2章 日本のユキムシと雪氷生物
    2.1 ユキムシ(雪氷生物)とはなにか[執筆者:竹内 望]
    ユキムシとはなにか/ユキムシと雪氷生物

    2.2 日本の積雪と雪渓[執筆者:竹内 望]
    世界有数の豪雪地帯:日本列島/アジアモンスーンと豪雪/雪国/積雪期と融雪期/北越雪譜とユキムシ/積雪の分類/積雪断面観測:積雪の中の地層/雪渓/雪渓と氷河/日本列島の誕生とユキムシ

    2.3 セッケイカワゲラとクモガタガガンボ[執筆者:幸島 司郎]
    セッケイカワゲラの仲間/セッケイカワゲラ/雪上での行動:上流への移動/太陽コンパス/幼虫の生態/なぜ冬に活動するのか/雪渓に出現するセッケイカワゲラ類/クモガタガガンボの仲間/低温への適応/生活史/ユキシリアゲムシ類

    2.4 積雪中の微小無脊椎動物[執筆者:竹内 望]
    目に見えないほど小さなユキムシ/トビムシ/クマムシ/ワムシ

    2.5 彩雪現象と雪氷藻類,菌類,バクテリア[執筆者:竹内 望]
    雪の中の植物:雪氷藻類(氷雪藻)/雪氷藻類と彩雪現象/日本列島の雪氷藻類/雪氷藻類の生活環/雪氷藻類はどこから来るのか/彩雪現象にはなぜいろいろな色があるのか/赤雪とサングイナ/緑雪とクロロモナス/黄色雪と黄金色藻/珪藻/積雪中の菌類/雪氷藻類を食べる菌類:ツボカビ/雪にすむバクテリア(細菌類)/雪を降らせるバクテリア:氷核菌/雪氷中のウイルス/積雪と氷河の雪氷生物

    第3章 ヒマラヤの氷河昆虫と氷河生態系の発見[執筆者:竹内 望]
    3.1 ヒマラヤ山脈と氷河
    世界の屋根,ヒマラヤ山脈/ヒマラヤ山脈の誕生/ヒマラヤ山脈とアジアモンスーン/ヒマラヤの気象と氷河/ネパールヒマラヤと日本の氷河研究/ヒマラヤの雪氷生物の発見

    3.2 氷河に生息するユキムシ[執筆者:幸島 司郎]
    ヒョウガユスリカ/上流への移動/なぜ氷河の上流方向がわかるのか?/ヒョウガソコミジンコ/トビムシ類

    3.3 ヒマラヤの氷河のクリオコナイトと雪氷藻類[執筆者:竹内 望]
    氷河のユキムシはなにを食べているのか/泥団子の正体:クリオコナイト粒/クリオコナイトホール:氷河上のオアシス/シアノバクテリアという微生物/クリオコナイトの黒い色:腐植物質/氷河に繁殖する雪氷藻類とその高度分布/雪氷藻類バイオマス/涵養域の積雪断面観測と汚れ層

    3.4  デブリ氷河と氷河内水系[執筆者:竹内 望]
    氷河のユキムシと氷河生態系

    第4章 雪氷生物と氷河生態系
    4.1 雪氷圏と地球環境[執筆者:竹内 望]
    地球の水循環と雪氷圏/雪氷圏の変化/雪氷圏とバイオーム

    4.2 雪氷生物とは何か? [執筆者:幸島 司郎・竹内 望]
    極限環境生物/温度と生物/低温に対する生理的・生化学的適応/気候変動と雪氷生物の分散

    4.3 森林・高山積雪の生態系[執筆者:竹内 望]
    季節積雪の生態系/樹林帯の積雪生態系/雪氷生物の食物連鎖/高山帯の積雪生態系/積雪生態系と物質循環

    4.4 氷河生態系と物質循環[執筆者:幸島 司郎・竹内 望]
    氷河の生態系/氷河生物の生息場所と氷河表面構造/氷河流動と長期的な物質循環/全球炭素循環と氷河生態系/クリオコナイトによる放射性同位元素の濃縮

    4.5 氷河内部と氷河底の生態系[執筆者:竹内 望]
    3つの氷河生態系/氷河内部生態系/氷河底部生態系/氷河底湖

    第5章 世界の雪氷生物と氷河生態系
    5.1 パタゴニア:青い氷と氷河カワゲラ[執筆者:幸島 司郎・竹内 望]
    世界第三の氷河,パタゴニア氷原,北氷原と南氷原/サンラファエル氷河への旅/氷河カワゲラの発見/幼虫の生態:氷河の内部水系/パタゴニア氷河の生態系/パタゴニア南氷原でのアイスコア採取/パタゴニアの氷河の雪氷藻類とクリオコナイト/「嵐の大地」でのアイスコア採取

    5.2 アラスカの氷河:赤雪とコオリミミズの楽園[執筆者:竹内 望]
    アラスカの氷河の雪氷生物/アラスカの気候と氷河/藻類学者エリザベート・コル/アラスカ山脈グルカナ氷河/鮮やかな赤雪/氷河に生息する不思議なコオリミミズ

    5.3 北極域の氷河[執筆者:竹内 望]
    北極の氷河/北半球最大の氷河,グリーンランド氷床/グリーンランド氷床の質量減少/グリーンランド氷床の雪氷生物/グリーンランド北西部カナック氷河/北極の国際研究拠点,スバールバル/北極の他の地域の雪氷生物:カナダ,スカンディナヴィア,アイスランド,シベリア/北極海の海氷上の雪氷微生物

    5.4 南極[執筆者:植竹 淳]
    南極に生きる雪氷生物/探検から始まった極地研究/生き物を寄せつけない乾燥した谷/氷河の底にも生態系/氷の底に広がる水脈

    5.5 アジア山岳氷河:雪氷生物のホットスポット[執筆者:竹内 望]
    第三の極地:アジア山岳地帯/砂漠地帯を貫く天山山脈の氷河/パミール高原:世界の屋根/アルタイ山脈:アジアとシベリアの境界

    5.6 熱帯の消えゆく氷河(アフリカ,中米)[執筆者:植竹 淳]
    熱帯の氷河:アフリカ,南米,東南アジア/アフリカの氷河/ウガンダの氷河/ケニア山の氷河/コロンビアの氷河

    第6章 雪氷生物と地球環境,地球外生命探査
    6.1 雪氷微生物が氷河の融解を加速する(バイオアルベド効果)[執筆者:竹内 望]
    氷河の色と雪氷生物/氷河の暗色化とアルベド/微生物とアルベド,融解との関係/アルベド物理モデル/氷河の融解と熱収支/氷河はなぜ暗色化するのか

    6.2 アイスコア研究と雪氷微生物[執筆者:竹内 望・幸島 司郎]
    アイスコア解析とは/アイスコア中の雪氷微生物を利用した古環境復元/雪氷微生物を利用したアイスコアの年代決定/雪氷微生物の量(バイオマス)からわかること/雪氷微生物の種類相からわかること/雪氷微生物を利用したアイスコア解析の利点/アイスコア中のDNA分析

    6.3  地球外の雪氷と生命の可能性[執筆者:竹内 望]
    雪氷生物と地球外生命/雪氷で満ち溢れる宇宙/火星の氷河/木星の氷の衛星エウロパ

    6.4 全球凍結(スノーボールアース)と雪氷生物[執筆者:竹内 望]
    氷河時代と無氷河時代/全球凍結とクリオコナイト

    6.5 地球温暖化と雪氷生物[執筆者:竹内 望]
    地球温暖化で縮小する雪氷圏/地球温暖化の雪氷生物への影響/雪氷藻類繁殖モデル/雪氷生態系と地球環境

    索引/引用参照文献
  • 出版社からのコメント

    本書では「雪氷生態学」の発展の歴史と、多様な生物が生きる極限環境の知られざる生態系に迫る。
  • 内容紹介

    冷たい雪や氷の世界にも,実は多様な生物が生きる知られざる生態系があった.極地や高山を中心に地球の陸地の約22%を覆う積雪や氷河は,低温・不毛の極限環境である.そのような雪氷の世界で,彼らはなぜ生きていけるのか,そして,どのように生活しているのだろうか.日本の雪の上で暮らす小さな虫の研究から始まった「雪氷生態学」は,ヒマラヤでの氷河生態系の発見をへて,雪氷生態系が地球規模の環境変動におよぼす影響の研究や,過去の気候変動や生命進化の研究,さらに地球外生命の生息環境としての可能性の研究にまで広がった.本書では新しい学問分野である「雪氷生態学」というトピックを,まさに身近な雪の上から宇宙へ,その発展を追うような構成で追いかけていく.
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    竹内 望(タケウチ ノゾム)
    千葉大学大学院理学研究院地球科学研究部門(理学部地球科学科)教授。1972年生まれ。専門は雪氷生物、雪氷学。東京工業大学博士(理学)。アラスカ大学国際北極圏研究センター研究員、総合地球環境科学研究所助教、千葉大学大学院自然科学研究科准教授を経て現職

    植竹 淳(ウエタケ ジュン)
    北海道大学北方生物圏フィールド科学センター准教授。1978年生まれ。専門は微生物生態学。東京工業大学博士(理学)。情報・システム研究機構新領域融合研究センター融合プロジェクト特任研究員、国立極地研究所国際北極環境研究センター特任研究員、コロラド州立大学大気科学部リサーチサイエンティストを経て現職

    幸島 司郎(コウシマ シロウ)
    京都大学野生動物研究センター特任教授、京都大学名誉教授。1955年生まれ。専門は雪氷生物学と生態学・動物行動学。京都大学理学博士。東京工業大学理学部助教授、同大学院生命理工学研究科准教授、京都大学野生動物研究センター教授、同センター長を歴任。1982年にヒマラヤへ行き、氷河の雪と氷の中だけにすむ虫やミジンコを世界で初めて発見

雪と氷にすむ生きものたち―雪氷生態学への招待 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:丸善出版
著者名:竹内 望(著)/植竹 淳(著)/幸島 司郎(著)
発行年月日:2023/07/30
ISBN-10:462130822X
ISBN-13:9784621308226
判型:A5
発売社名:丸善出版
対象:専門
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:194ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:1cm
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