もっと菌根の世界―知られざる根圏のパートナーシップ [単行本]
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もっと菌根の世界―知られざる根圏のパートナーシップ [単行本]

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出版社:築地書館
販売開始日: 2023/09/12
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もっと菌根の世界―知られざる根圏のパートナーシップ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    はるか昔、利害の一致によって結びついた植物と菌類。養分の受け渡しを行う菌根は、地球上でもっとも普遍的な共生の舞台となった。森林形成のカギとなる外生菌根菌ネットワーク、菌根菌と宿主樹木の共進化、新種の国産トリュフ、ツツジ科の生存を支えるエリコイド菌根菌、木材腐朽菌に寄生する菌従属栄養植物、共生を開始させるシグナル物質、アーバスキュラー菌根菌が形成する樹枝状体の崩壊など、気鋭の研究者12名がさまざまな角度から根菌の謎を解き明かす。
  • 目次

    はじめに

    序 章 菌根とは何か………齋藤雅典

    アーバスキュラー菌根を見てみよう
    外生菌根を見てみよう
    いろいろな菌根
    養分の授受を通した共生
    地球の緑を支える菌根
    植物と菌の出合い
    本書の構成

    第1章 木を育て、森をつくるキノコの力─菌根ネットワークと土に眠る胞子………奈良一秀
    木の成長を決定する外生菌根菌
    植生遷移と菌根共生
    キノコでわかった外生菌根性の一次遷移
    外生菌根菌ネットワークでつくられていく森
    菌根菌の埋土胞子で更新する森
    【コラム】菌類の分類(齋藤雅典)
    【コラム】菌根共生が教科書に掲載されるまで(奈良一秀)

    第2章 地下に隠れた菌根性キノコ・トリュフを探る………木下晃彦
    地下生菌?
    根が深い地下生菌の歴史
    じつはどこにでもいるキノコ? 地下生菌の多様性と分布
    菌根共生がキノコを地下生化させた?
    多様な顔ぶれ、イッポンシメジ属のキノコ
    日本産地下生イッポンシメジ属の多様性
    生態不明のロッカクベニダンゴ
    地下生イッポンシメジ属はいつ、どのように誕生したのか
    日本国内のトリュフを分類する
    DNA実験
    日本のトリュフの多様性
    日本のトリュフに名前をつける
    黒トリュフに隠蔽種の存在
    トリュフはいつどこで誕生し、どのように多様化したのか
    トリュフは異型交配によって子実体をつくる
    トリュフの生活史を分子マーカーで探る
    これまでとこれから
    【コラム】キノコの下の菌糸をたどって新発見─ハルシメジ型菌根(小林久泰)

    第3章 エリコイド菌根の世界─ツツジ科で生まれた謎に満ちた共生関係………馬場隆士・広瀬 大
    コアツツジ科─エリコイド菌根を形成するツツジ科内の多数派グループ
    コアツツジ科では根が特殊な形態に進化
    表皮細胞内に菌糸コイルがつくられ、エリコイド菌根共生が成立
    エリコイド菌根がさまざまな環境での生存を支える
    【コラム】自分たちに有利な環境をつくり出すエリコイド菌根の「技」
    エリコイド菌根菌とその仲間たち
    【コラム】意外とハードルが高いエリコイド菌根菌の「定義」
    カビを集め、根を選り分け、多様性を紐解く─筆者らの最近の研究
    日本各地のコアツツジ科根からの菌の分離
    培養できた菌の顔ぶれ
    根の形態形成との関わりに見る菌の多様性
    成長が遅い共生菌の謎─ほんとうはメジャーな名無しのカエトチリウム亜綱菌
    テングノメシガイ綱における共生の進化プロセスの解明を目指して
    おわりに
    【コラム】エリコイド菌根を観察したい人のために

    第4章 光合成をやめた不思議な植物「菌従属栄養植物」をめぐる冒険………末次健司
    はじめに
    光合成をやめた植物との出合い
    光合成をやめると花粉や種子の運び方も変わる
    光合成をやめた植物の「餌」はどのような菌か?
    埋まったミッシングリンク
    光合成をやめることができる仕組みは?
    残された大きな課題
    おわりに
    【コラム】宮沢賢治の「菌根」講義(齋藤雅典)

    第5章 菌根共生の鍵となる物質を探して─ストリゴラクトンの発見とその後の展開………秋山康紀
    アーバスキュラー菌根菌は宿主の根を見つけると激しい菌糸分岐を起こす
    菌糸分岐誘導物質「ブランチングファクター」
    私の「ブランチングファクター」研究事始め
    ごく微量で非常に不安定な菌糸分岐誘導物質を単離する
    アーバスキュラー菌根共生シグナル物質としてのストリゴラクトンの再発見
    ブランチングファクターとしての新規ストリゴラクトン・5 ?デオキシストリゴールの同定
    植物ホルモンとしてのストリゴラクトンの再々発見
    ストリゴラクトンの生物機能の起源

    第6章 根粒共生から菌根共生を探る………齋藤勝晴
    共生変異体の発見
    共生変異体の単離
    マップベースクローニング─共生遺伝子を探す
    2つのマメ科モデル植物と共生遺伝子の同定
    共通共生シグナル伝達経路─カルシウムスパイキングによって共生関連遺伝子が活性化される
    マメ科植物は根粒菌を受け入れるために菌根共生の仕組みを利用した
    アーバスキュラー菌根共生に特有の遺伝プログラム
    今後の展望

    第7章 菌根の働きを見る─植物側から見てみると………小八重善裕
    菌根の働きを分子から見る
    菌根のリン酸吸収は不安定?
    樹枝状体にはほんとうに寿命があるのか?
    土の中を生きたまま見る─菌根ライブイメージングの開発
    なぜ菌根のリン酸吸収機能は断続的なのか?

    第8章 ラン菌根の共生発芽を探る………久我ゆかり
    ランの共生発芽
    ランの発芽には共生菌とのバランスが大事
    一つの細胞の細胞膜には機能の異なる領域がある
    共生菌からの養分供給を可視化する(SIMSイメージング)

    第9章 菌根菌ではないけれど植物ときってもきれない関係のDSE………成澤才彦
    菌根菌のコンタミだったDSE
    DSEって何? どこに棲んでいる?
    好き嫌いがない? アブラナ科やヒユ科のアカザ亜科植物にまでも
    DSEの農業への利用はハクサイの病害防除から始まった
    DSEは植物を暑さから守る!?
    DSEも土の中でひとりでは存在しない!?
    誰がDSEの働きを助けているのか?
    おわりに
    【コラム】Wood Wide Web(WWW)とグロマリン─菌根菌菌糸をめぐる話題(齋藤雅典)

    おわりに─菌根菌の農林業への利用(齋藤雅典)
    編集後記

    参考文献
    索引
  • 内容紹介

    80パーセント以上の陸上植物は菌根菌という菌類(カビの仲間)と共生している。

    菌根菌が土の中に張り巡らせた菌糸で集めたリンやミネラルを植物に渡し、
    植物が光合成で作ったカーボンを菌に渡すというパートナーシップは、
    植物が陸上進出した4億5000万年前から続いていると考えられている

    しかしこの関係は、自分に利益をもたらさない相手には容赦なく制裁を加えたり、
    相手をだますことで「寄生」したりするシビアさももっているのだ。

    次々に版を重ねている『菌根の世界』につづき、
    菌と植物のきってもきれない関係を気鋭の研究者12名が
    全10章とコラムでさまざまな角度から描き出す。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    齋藤 雅典(サイトウ マサノリ)
    1952年東京都生まれ。東京大学大学院農学系研究科を修了後、農林水産省・東北農業試験場、同・畜産草地研究所、農業環境技術研究所を経て、東北大学大学院農学研究科教授。2018年に定年退職、同・名誉教授。研究テーマは、アーバスキュラー菌根菌の生理・生態とその利用技術。農業生態系における土壌肥沃管理。農業活動に関わるライフサイクルアセスメントなど
  • 著者について

    齋藤雅典 (サイトウマサノリ)
    1952年東京都生まれ。東京大学大学院農学系研究科を修了後、農林水産省・東北農業試験場、同・畜産草地研究所、農業環境技術研究所を経て、東北大学大学院農学研究科教授。2018年に定年退職、同・名誉教授。研究テーマは、アーバスキュラー菌根菌の生理・生態とその利用技術。農業生態系における土壌肥沃度管理。農業活動に関わるライフサイクルアセスメントなど。おもな著書に、"Arbuscular mycorrhizas: molecular biology and physiology"(共著、Kluwer、2000)、『微生物の資材化──研究の最前線』(共著、ソフトサイエンス社、2000)、『新・土の微生物(10)研究の歩みと展望』(共著、博友社、2003)、 『菌根の世界──菌と植物のきってもきれない関係』 (編著、築地書館、2020)などがある。

もっと菌根の世界―知られざる根圏のパートナーシップ の商品スペック

商品仕様
出版社名:築地書館
著者名:齋藤 雅典(編著)
発行年月日:2023/09/22
ISBN-10:4806716553
ISBN-13:9784806716556
判型:B6
発売社名:築地書館
対象:一般
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:352ページ
縦:20cm
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