医学が子どもを見出すとき―孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史 [単行本]
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医学が子どもを見出すとき―孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史 [単行本]

土屋 敦(編著)野々村 淑子(編著)
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出版社:勁草書房
販売開始日: 2023/08/01
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医学が子どもを見出すとき―孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「逸脱児」と医学。貧困階層における生殖・再生産への医学的介入、貧児、孤児などの処遇に医学はどのように介在してきたのか。18世紀後半から20世紀後半にかけ規範的な子ども像が確定していくプロセスを検証し、その枠付けに「子ども」をめぐる医学がいかに関与したかを問う。子ども史の視座から解き明かす「子ども」をめぐる医学の編年史。
  • 目次

    序 章 医学が子どもを見出すとき[野々村淑子]

    第Ⅰ部 「医学」による「子ども」の発見

    第一章 一八世紀末アメリカの医学と子ども・家族の交差――ベンジャミン・ラッシュの医学理論と社会改革思想、家庭生活の連関に着目して[乙須 翼]
     はじめに
     第一節 医療による人間の身体と精神の健全さの保持
     第二節 社会改革の要としての家庭
     第三節 ラッシュの家庭生活と医学理論および社会改革思想の往還
     おわりに

    第二章 一八世紀イギリスの助産救貧をめぐる産み育てる身体の科学化――子どもの生命への配慮と女性産婆[野々村淑子]
     はじめに
     第一節 医療救貧のなかの女性産婆/男性産婆
     第二節 女性による産婆術書の展開――産み育てる身体の構築
     おわりに

    第三章 一九〇〇年前後の岡山孤児院における看護と病気――看護婦の経歴と仕事に注目して[稲井智義]
     はじめに
     第一節 吉田いのの経歴と仕事
     第二節 岡山県私立衛生会産婆及看護婦養成所の設立と概要
     第三節 孤児院看護婦になった卒業生の経歴と仕事
     第四節 岡山孤児院の病室と看護、衛生、看護科
     おわりに

    第Ⅱ部 医学調査と衛生管理

    第四章 二〇世紀初頭ドイツにおける「危険にさらされた子どもたち」の保護と医療の介入――「ドイツ児童保護センター」での取り組みを中心に[杉原 薫]
     はじめに
     第一節 前世紀転換期ドイツにおける子どもを取り巻く医療の様相
     第二節 「ドイツ児童保護センター」の設立と役割
     第三節 「ドイツ児童保護センター」における取り組みの実際
     おわりに

    第五章 二〇世紀転換期イギリスにおける子どもの栄養をめぐる「科学」的な議論――学校給食実施過程に焦点をあてて[草野 舞]
     はじめに
     第一節 二〇世紀転換期イギリスの児童保護策の展開
     第二節 子どもの栄養問題をめぐる「科学」の領域での議論
     第三節 求められる学校給食の内容とその役割
     おわりに

    第六章 植民地朝鮮における都市細民「土幕民」の社会医学的調査――「生れながらの土幕民」の発見[田中友佳子]
     はじめに――都市細民「土幕民」の問題化
     第一節 社会医学・社会衛生学の流入――日本「内地」から植民地朝鮮へ
     第二節 土幕民に対する生活調査と衛生調査
     第三節 衛生調査における「土幕民児童」の存在
     おわりに――「生れながらの土幕民」に対する不安

    第Ⅲ部 発達心理学・児童精神医学

    第七章 保護複合体と愛着理論――「論争」期の精神分析的子ども像をめぐって[松本由起子]
     はじめに
     第一節 ボウルビィイズム概観
     第二節 愛着理論と「保護複合体」
     第三節 精神分析的子ども像:「子どもを子どもとして見ることは可能か」
     おわりに

    第八章 アメリカ少年司法における医学の導入と展開――フィラデルフィア市立裁判所の医療活動(一九一四年~一九二七年)に着目して[大森万理子]
     はじめに
     第一節 少年裁判所における医学の導入と医療ソーシャルサービス
     第二節 精神医学・心理学の重点化
     第三節 少年非行の医学化の言説
     おわりに

    第九章 「戦災孤児」への心理学的関心――第二次世界大戦後の近江学園における知能検査と教育実践に着目して[野崎祐人]
     はじめに
     第一節 初期近江学園の生活と教育にみる「戦災孤児」像
     第二節 知能検査実施と変容する「戦災孤児」へのまなざしと実践
     第三節 教育実践の変容と施設役割の再考
     おわりに

    第一〇章 愛着理論の再浮上と施設養護の「家庭化」――一九九〇~二〇〇〇年代における乳児院の変遷を中心に[土屋 敦]
     はじめに
     第一節 背景
     第二節 先行研究
     第三節 研究視座
     第四節 分析資料
     第五節 一九九〇~二〇〇〇年代における「児童虐待」問題の構築と愛着理論の再浮上・再構築
     第六節 乳児院における愛着理論の再浮上・再構築の軌跡
     おわりに

    終 章 孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史[土屋 敦]

    あとがき
    人名索引
    事項索引
    執筆者紹介
  • 内容紹介

    18?20世紀にかけ規範的な子ども像が確定していくプロセスに医学がいかに関与したかを問う、「逸脱」と医学をめぐる子ども史。

    貧困階層における生殖・再生産への医療的介入、子ども司法や貧児、孤児などの処遇に医療はどのようにかかわってきたのか。フロイト派の展開や知能検査などの心理学・児童精神医学上のツールの展開は「逸脱児」のラベリングにどう寄与したのか──子どもと発達に介在する医学のあり方の編年史を子ども史の視座から解き明かす。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    土屋 敦(ツチヤ アツシ)
    東京大学大学院人文社会系研究科社会学専門分野博士後期課程修了、博士(社会学)。現在、関西大学社会学部教授

    野々村 淑子(ノノムラ トシコ)
    東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士後期課程修了、博士(教育学)。現在、九州大学大学院人間環境学研究院教育学部門教授
  • 著者について

    土屋 敦 (ツチヤ アツシ)
    土屋 敦(つちや あつし)
    東京大学大学院人文社会系研究科社会学専門分野博士後期課程修了、博士(社会学)。現在、関西大学社会学部教授。『はじき出された子どもたち――社会的養護児童と「家庭」概念の歴史社会学』(勁草書房、2014年)、『孤児と救済のエポック―― 一六~二〇世紀にみる子ども・家族規範の多層性』(共著、勁草書房、2019年)、『「戦争孤児」を生きる―― ライフストーリー/沈黙/語りの歴史社会学』(青弓社、2021年)。

    野々村 淑子 (ノノムラ トシコ)
    野々村淑子(ののむら としこ)
    東京大学大学院教育学研究科総合教育科学専攻博士後期課程修了、博士(教育学)。現在、九州大学大学院人間環境学研究院教育学部門教授。『家族研究の最前線③ 子どもと教育――近代家族というアリーナ』(共著、日本経済評論社、2018年)、『孤児と救済のエポック―― 一六~二〇世紀にみる子ども・家族規範の多層性』(共著、勁草書房、2019年)、「18世紀ロンドンの在宅出産チャリティにみる家族モラル」『九州大学大学院教育学研究紀要』(第23号(通巻第66集)、2021年)。

医学が子どもを見出すとき―孤児、貧困児、施設児と医学をめぐる子ども史 の商品スペック

商品仕様
出版社名:勁草書房
著者名:土屋 敦(編著)/野々村 淑子(編著)
発行年月日:2023/07/20
ISBN-10:4326603623
ISBN-13:9784326603626
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:432ページ
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