唯物史観の基本構造 [単行本]

唯物史観の基本構造 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  吉本隆明主宰の『試行』誌に長期連載された『唯物弁証法の基本構造』につづく、東百道（当時のペンネーム東是人）のマルクス三部作の第二作。唯物史観を解明しその原像を復元した画期的な『唯物史観の基本構造』ついに完成！マルクスの「資本主義経済論」「政治革命論」に非の歴史的審判がくだった現在、残る「唯物弁証法論」「唯物史観」に学問的真理性はあるのか。従来の「マルクス主義者」の誤解と曲解と歪曲を根底から批判し、マルクス「唯物史観」の社会構成論の原像をまったく新たに復元した、マルクス「唯物史観」解読の決定版。

• 目次

  第一章始論ー《唯物史観》解明の視点と方法／第二章生活生産論／１節現実的と物質的の区別と関連／２節現実的生活の生産／３節直接的生活と物質的生活／４節人間的生活の立体構造／５節現実的生活・物質的生活・直接的生活に関する三浦つとむの見解について／第三章交通論／１節生産と交通／２節三浦つとむ交通論の吟味／３節交通概念の解明／第四章市民社会論／１節市民社会の概念構造／２節市民社会の唯物史観的な位置づけ／３節マルクス＆エンゲルスにおける市民社会と経済概念／第五章上部構造論／１節精神的生活の分析／２節意識と言語／３節芸術と科学／４節宗教と政治／５節国家と共同体／第六章終論ー唯物史観の所謂「公式」の解読

• 出版社からのコメント

  従来の「唯物史観」解釈を根本から見直し、マルクスの「唯物史観」の原像を見事に復元

• 内容紹介

  吉本隆明主宰『試行』誌に長期連載された『唯物弁証法の基本構造』（木鶏社２０１９年発行）につづく、東百道（『試行』連載のペンネーム／東是人）のマルクス三部作の第二部。マルクス＆エンゲルスの唯物史観に関する従来の解釈を学問的に検証・批判し、それらとはまったく異なるマルクス＆エンゲルスの原像を提起した画期的な唯物史観論。主な内容は、マルクス＆エンゲルスの生活生産論、人間的生活の立体構造論、交通論、所有論、市民社会論、上部構造論を厳正に解明し、その原像を理論的に復元。また、その解明成果の検証を兼ねて、かつて世界的におこなわれ未解決のままに消滅した「上部構造論争」を完全かつ最終的に解決。さらに「上部構造～土台」論で解明がもっとも困難な言語について、その基本構造を実体的に解明し、言語が土台に属することを論証。最後に、唯物史観のマルクス「公式」をくわしく解説。現代の「マルクス主義」克服に不可欠な必読書。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  東 百道(ヒガシ モモジ)
  １９４６年３月東眞六・久子（旧姓末廣）の第六子（千昭兄、和子姉、朝子姉、拜子姉、紀子姉）として千葉県市川市に生まれる。２００６年３月生業（会社勤務）の退職を機に、本来のライフワークを『過程』誌の執筆＆発行を軸に推進し、朗読活動を半生業＆半ライフワークとして推進しつつ現在にいたる

• 著者について

  東　百道 (ヒガシ　モモジ)
  １９７０年代に経済（ケインズ、下村治、高橋亀吉）、弁証法（マルクス＆エンゲルス）、認識論・表現論・言語論（三浦つとむ）の独学を開始。１９８０年代より吉本隆明主宰『試行』誌に東是人のペンネームで『唯物弁証法の基本構造』の連載を開始（第５４号～第７４号）し、自立誌『過程』を創刊＆主宰。１９９０年代より朗読の実技・理論・指導法の研究を開始。現在は、朗読に関する著作の執筆・発行と朗読の指導と公演を実践中。著書：『日本経済の成長と均衡』（通商産業調査会）『朗読の理論』（木鶏社）朗読漫画『花もて語れ』全１３巻（片山ユキヲとの共著／小学館）『宮澤賢治の視点と心象』（木鶏社）『唯物弁証法の基本構造』（木鶏社）

唯物史観の基本構造 [単行本] の商品スペック