口述筆記する文学―書くことの代行とジェンダー [単行本]
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口述筆記する文学―書くことの代行とジェンダー [単行本]

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出版社:名古屋大学出版
販売開始日: 2023/08/08
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口述筆記する文学―書くことの代行とジェンダー [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    代わりに書くのは何者か。谷崎潤一郎をはじめ、口述筆記を行った作家は実は多い。だが、ディスアビリティやケアが絡み合う空間で、筆記者、特に女性の役割は不可視化されてきた。大江健三郎、多和田葉子、桐野夏生らの作品をも取り上げ、書くことの代行に伴う葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。
  • 目次

    序 章 口述筆記する文学
         1 口述筆記とはなにか
         2 〈もう一人の書き手〉を問う
         3 〈書かれた作品〉から〈書かれつつある現場〉へ
         4 本書の構成と概要

      第Ⅰ部 ディスアビリティをめぐる交渉――口述筆記創作の現場から(1)

    第1章 ペンを持てない男性作家
         ――谷崎潤一郎の場合
         1 書くことのディスアビリティ
         2 谷崎潤一郎と口述筆記
         3 口述筆記のジェンダー・ポリティクス
         4 リテラシーをめぐる評価と〈書かせる〉こと
         5 署名と実像のはざまで

    第2章 「書く機械」になること
         ――伊吹和子『われよりほかに』
         1 筆記者・伊吹和子
         2 書く行為の代行とジェンダー
         3 「書く機械」になるという戦略
         4 作家であること、作家になること
         5 〈選別〉の論理

      第Ⅱ部 書くことの協働性とケア――口述筆記創作の現場から(2)

    第3章 ケアとしての口述筆記
         ――筆記者たちの経験から考える
         1 作家の労働空間とその編成
         2 ケアのニーズへの応答――上林暁と德廣睦子
         3 性役割の反転――三浦綾子と三浦光世
         4 関係を編み直す――大庭みな子と大庭利雄
         5 〈書く身体〉に伴走する

    第4章 〈書かせる〉でもなく、〈書かされる〉でもなく
         ――武田泰淳『目まいのする散歩』
         1 武田泰淳と武田百合子の評価
         2 歩くことと書くこと
         3 自律的な主体像を疑う
         4 〈書かせる〉と〈書かされる〉のあいだ
         5 他者性と依存性

      第Ⅲ部 言葉を媒介することとジェンダー――テクストのなかの口述筆記

    第5章 〈媒体〉となる身体
         ――円地文子「二世の縁 拾遺」
         1 〈媒体〉としての筆記者
         2 女性筆記者の立場性
         3 「戦争未亡人」の性
         4 書記機械であることを裏切る身体
         5 〈媒介/霊媒〉としての女

    第6章 再演される言葉
         ――大江健三郎『みずから我が涙をぬぐいたまう日』『水死』
         1 言葉の媒介者
         2 批判者としての女性
         3 自己批判の演劇
         4 声の文字化と女たちの連帯
         5 憑坐として語ること

      第Ⅳ部 代行のポリティクス――口述筆記の向こうへ

    第7章 創造性から逃れる
         ――多和田葉子「無精卵」
         1 〈書く〉ことと〈書き写す〉こと
         2 「無精卵」の読まれ方
         3 創造性を欠いた書き手たち
         4 単為生殖としての書くこと
         5 強制的異性愛の綻び
         6 暴力の痕跡を書き写す
         7 〈書き写す〉ことの先へ

    第8章 書きかえられる物語
         ――二つの「残虐記」をめぐって
         1 二つの「残虐記」――谷崎潤一郎と桐野夏生
         2 戦後空間のなかの「残虐記」
         3 語り手は何を黙殺するのか
         4 もう一つのクィアな欲望
         5 「言葉」と「想像力」の物語
         6 事件を語り直すこと
         7 想像力の両義性
         8 「傷」をめぐる攻防

    終 章 ペンを持たない時代の口述筆記
         1 書字の機械化と身体性
         2 モチーフとしての口述筆記――現代の漫画を例に
         3 交差するフレーム

     注
     あとがき
     初出一覧
     索引
  • 出版社からのコメント

    谷崎潤一郎から大江健三郎、多和田葉子まで、書くことの代行に伴うポリティクスと問題性を鋭く分析した力作。
  • 内容紹介

    谷崎潤一郎をはじめ、口述筆記を行った作家は実は多い。だが、ディスアビリティやケアが絡み合う空間で、筆記者、特に女性の役割は不可視化されてきた。大江健三郎、多和田葉子、桐野夏生らの作品をも取り上げ、書くことの代行に伴う葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。

    図書館選書
    谷崎潤一郎から大江健三郎、多和田葉子まで、ディスアビリティやケアが絡み合う代行における葛藤とジェンダー・ポリティクスを鋭く分析した力作。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    田村 美由紀(タムラ ミユキ)
    1990年奈良県に生まれる。現在、国際日本文化研究センター機関研究員、博士(学術)
  • 著者について

    田村 美由紀 (タムラ ミユキ)
    1990年 奈良県に生まれる。
    2015年 奈良女子大学大学院人間文化研究科博士前期課程修了
    2021年 総合研究大学院大学文化科学研究科博士後期課程修了
    現 在 国際日本文化研究センター機関研究員、博士(学術)
    主な論文に「完結する物語、完結しない声――崎山多美「ピンギヒラ坂夜行」から考える」(坪井秀人編『戦後日本の傷跡』臨川書店、2022年)などがある。

口述筆記する文学―書くことの代行とジェンダー [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:名古屋大学出版会
著者名:田村 美由紀(著)
発行年月日:2023/08/10
ISBN-10:4815811296
ISBN-13:9784815811297
判型:A5
発売社名:名古屋大学出版会
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:318ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:590g
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