縄文の断片から見えてくる―修復家と人類学者が探る修復の迷宮 [単行本]
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縄文の断片から見えてくる―修復家と人類学者が探る修復の迷宮 [単行本]

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縄文の断片から見えてくる―修復家と人類学者が探る修復の迷宮 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    土の中から破片が発掘され、修復され、展示されるまでには、いくつもの厄介な問題が存在する。欠損の意味、修復の介入度合い、修復箇所の判別、復元してわかること見えなくなるもの、現代人の発想の危うさ…。考古遺物、考古学に潜む迷宮を、縄文土器の修復という営みから、また世界の事例から、人類学者と修復家が探究する。
  • 目次

    序章 修復の世界への招待

    発掘現場の出土品から展覧会の展示品へ/出土したときの国宝土偶/出土品への修復という介入/考古遺物の修復と美術品の修復/修復における自由裁量の幅/出土品、修復家、監修者/結果を形にしなければならない修復という仕事/修復とはそもそも何なのか

    第一章 考古遺物の修復の現場から

    1 文化財の保存修復とは何か

    文化財修復の現場で触れて感じて考える/考古遺物の修復という仕事/文化財保存修復の理念―四つの原則/文化財修復技術者の規定/修理と修復、復元と復原/考古資料の素材の多様さと保存処理―金属資料を例に

    2 縄文土器の修復
    土器修復の基本方針とその工程/復元部分の取り扱い/縄文土器を見る現代人の眼/意図的な破壊による欠損/破片の行方/欠損部分の復元―文様は繰り返すとはかぎらない/縄文人は文様で遊ぶ?/文様の図と地

    3 考古遺物の複製そしてレプリカ

    見取りと型取り/現状記録資料としての複製/デジタル技術によるレプリカ作成/レプリカで構成する展示―複製とは何か、本物とは何か/本物かレプリカか―博物館の役割と視覚偏重/触れる複製の可能性/「クローン文化財」という新技術/「本物のレプリカ」/縄文人の心に触れる楽しみ―あえて不完全を残す?

    第二章 修復からみた縄文土器の「わからなさ」

    1 縄文とともに現代を生きる

    「わからなさ」の魅力

    2 修復における厄介な問題

    修復を行うのは誰か/共繕い/縄文土器修復の概要/修復する度にかたちが変わる/簡単ではない縄文土器の修復 /なぜ破片が「消える」のか

    3 「向こう合わせ」の造形

    縄文土器に触れて感じる「わからなさ」/写実性のない縄文時代/「向こう合わせ」による非写実性の生成/規範とは何か/縄文土器に見る規範/「現代人の発想」の危うさ/写すのではなく、この世にないものをつくる/触覚を優先する造形思考/素材の先導力/私たちにもできる「向こう合わせ」の造形

    4 現れてくるものを受け入れる

    「つくること」からかたちが生まれる/非写実性から現れてくるもの/「ないもの」が現れてくる/現れてくるものを待つ

    5 縄文土器修復の目指すところ

    修復に代わる推定模造/土器修復の理想像

    第三章 遺物の修復について人類学者が考える―断片・経年変化・複製・展示

    1 修復とは何のために何をすることなのか

    遺物の生涯の一コマとしての修復/本章で考察すること

    2 断片より完形を偏重すること

    さまざまな断片化/断片と欠損には意味がある/完形に復することが修復の目的か―芸術品修復との比較

    3 経年変化とアンチエイジング

    実物も修復品も年をとる/修復における「可逆性」の問題

    4 実物をとりまく複数の複製

    複製とは何か/修復の役割、複製の役割 /さまざまな複製/マテリアルな複製、デジタルな複製

    5 保存だけでなく展示のために

    保存のための修復、展示のための修復/触れない本物、触れるレプリカ

    6 修復は単品では完結しない

    独立したオブジェの幻想/修復におけるモノのネットワークと未完の修復
     
  • 内容紹介

    はじめて語られる、縄文土器の修復の世界。
     
    修復から考える縄文土器。
    熟練の修復家が実際に触れて感じる縄文の技と心と「わからなさ」
     
    一般にはほとんど知られていない縄文土器の修復の迷宮を探る。
    土の中から破片が発掘され、修復され、私たちが縄文土器として目にするまでには、いくつもの実に厄介な、意外に身近な問題が存在する。
    断片と欠損の意味、文様の繰り返し、修復の介入度合い、修復箇所の判別、完形復元にすると見えなくなるもの、現代感覚で修復する危うさ……。そもそも「修復とは何のために何をすることなのか」という問題を抱える考古遺物・考古学の迷宮を、縄文土器の修復という営みから、また世界の修復事例から、人類学者と修復家が探究する。
     
     
     

    図書館選書
    初めて語られる縄文土器の修復の世界。熟練の土器修復家が実際に触れて感じる縄文の技と心と「わからなさ」。一般には知られていない縄文土器修復の営み、世界の遺物修復事例から、考古学の迷宮を人類学者と修復家が探求する
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    古谷 嘉章(フルヤ ヨシアキ)
    1956年、東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。九州大学名誉教授・特任研究者。文化人類学(主たるフィールドはブラジル)

    石原 道知(イシハラ ミチトモ)
    1965年、熊本県生まれ。武蔵野美術短期大学卒業。考古資料の修復・複製の会社で勤務後、武蔵野文化財修復研究所を設立。東京藝術大学の非常勤講師として材料技術論、埋蔵文化財土器修復を担当。重要文化財、東山遺跡出土瓦塔瓦堂、道訓前遺跡出土縄文土器、上福岡貝塚出土土器修復。文化財保存修復学会、日本文化財科学会、日本陶磁芸術教育学会、特定非営利活動法人文化財保存支援機構会員。縄文コンテンポラリーアート展(船橋市飛ノ台史跡公園博物館)参加

    堀江 武史(ホリエ タケシ)
    1967年、東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。現在、文化財修復・複製、縄文遺物と現代美術の展示などを手掛ける府中工房主宰
  • 著者について

    古谷 嘉章 (フルヤ ヨシアキ)
    1956年東京都生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。博士(学術)。九州大学名誉教授・特任研究者。文化人類学(主たるフィールドはブラジル)。著書に、『異種混淆の近代と人類学―ラテンアメリカのコンタクトゾーンから』(人文書院、2001)、『憑依と語り―アフロアマゾニアン宗教の憑依文化』(九州大学出版会、2003)、『縄文ルネサンス―現代社会が発見する新しい縄文』(平凡社、2019)、『人類学的観察のすすめ―物質・モノ・世界』(古小烏舎、2020)、『「物質性」の人類学―世界は物質の流れの中にある』(同成社、2017、共編著)。

    石原 道知 (イシハラ ミチトモ)
    1965年熊本県生まれ。武蔵野美術短大学卒業。考古資料の修復・複製の会社で勤務後、武蔵野文化財修復研究所を設立。東京藝術大学の非常勤講師(材料技術論、埋蔵文化財土器修復を担当)。重要文化財、東山遺跡出土瓦塔瓦堂、道訓前遺跡出土縄文土器、上福岡貝塚出土土器修復。文化財保存修復学会、日本文化財科学会、日本陶磁芸術教育学会、特定非営利活動法人文化財保存支援機構会員。縄文コンテンポラリーアート展(船橋市飛ノ台史跡公園博物館)参加。

    堀江 武史 (ホリエ タケシ)
    1967年東京都生まれ。國學院大學文学部史学科卒業。文化財修復・複製、縄文遺物と現代美術の展示などを手掛ける府中工房主宰。
    主な共著、編著に『ひとが優しい博物館―ユニバーサル・ミュージアムの新展開』(共著、青弓社、2016)、『総覧 縄文土器』(共著、アム・プロモーション、2008)、『縄文遺物と現代美術 考古学から生まれるアート』(編著、府中工房、2018)他。

縄文の断片から見えてくる―修復家と人類学者が探る修復の迷宮 の商品スペック

商品仕様
出版社名:古小烏舎
著者名:古谷 嘉章(著)/石原 道知(著)/堀江 武史(著)
発行年月日:2023/08/30
ISBN-10:4910036040
ISBN-13:9784910036045
判型:46判
発売社名:古小烏舎
対象:一般
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:243ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:2cm
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