こんなに違う!パレスチナの数学教育―日本の中学校教科書と比較する [単行本]
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こんなに違う!パレスチナの数学教育―日本の中学校教科書と比較する [単行本]

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出版社:明石書店
販売開始日: 2023/07/21
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こんなに違う!パレスチナの数学教育―日本の中学校教科書と比較する の 商品概要

  • 目次

    はじめに

    第Ⅰ部 パレスチナの概要と教育制度

    第1章 パレスチナ自治政府とは
     1.1 パレスチナ自治政府の設立までの歴史
      □イスラムと十字軍の時代(7~16世紀)
      □トルコの支配(1516~1831年)
      □ヨーロッパの侵攻とシオニズム(1831~1913年)
      □第一次世界大戦とバルフォア宣言(1914~1918年)
      □第一次世界大戦から第二次世界大戦まで(1919~1940年)
      □国連パレスチナ分割決議とイスラエル建国(1947~1948年)
      □中東戦争とPLOの誕生(1956~1973年)
      □和平への動きとレバノン戦争(1977~1987年)
      □和平と独立パレスチナへの道(1988~2000年)
      □パレスチナ自治政府の発足(1996年~現在)
     1.2 パレスチナ自治政府の地理的環境・行政及び住民
     コラム1:ガザ地区への入域

    第2章 パレスチナの教育制度・教育課程・教科書
     2.1 教育制度
     2.2 教育課程(カリキュラム)
     2.3 教科書・教員用指導書
     コラム2:パレスチナ自治政府の学校

    第Ⅱ部 パレスチナの中学校の数学教育とその実践

    第3章 分数の演算
     3.1 日本:「量分数」で量感を理解させる
      □「量分数」の導入
      □詳細で視覚的な計算方法の説明
      □乗除法では計算前後の量の変化を視覚的に表示
      □分数同士の除法計算の原理の説明
     3.2 パレスチナ:「分割分数」を使った四則計算?
      □「分割分数」での加減乗除の計算
      □「分割分数」と割合を表す数とが混同
      □分数同士の乗法での「面積図」の利用
      □分数同士の除法の原理の説明
      □帯分数の乗法における驚くべき計算手法
     コラム3:二つの文化圏――分数圏と小数圏
     コラム4:等号、不等号の表記

    第4章 小数の演算
     4.1 日本:意味理解と計算方略の習得
      □数直線を用いた意味の徹底理解
      □筆算の重視とその明確なアルゴリズム
      □「分数・小数並行学習」の教育課程の構造
     4.2 パレスチナ:分数をもとにした小数学習
      □分割分数を多用した説明――大きな違和感!?
      □小数点を打つ位置についての徹底練習
      □筆算式は参考程度?
      □「分数・小数並行学習」の教育課程の構造をもってはいるが!?
     コラム5:世界の小数点の表記
     コラム6:分数と小数の本質的差異

    第5章 割合
     5.1 日本:工夫された学習構造だが、生徒の認識ギャップは不可避
      □系統性を重視した学習構造
      □比の学習の配置における疑問
      □避けられない生徒の認識ギャップ
     5.2 パレスチナ:基本的な概念理解ができない!?
      □不明瞭な割合の定義と系統性を欠いた学習内容
      □比と比の値の混同
      □かなりの時間を費やす百分率の学習

    第6章 整数(正の数・負の数)
     6.1 日本:複雑な計算規則の解説
      □工夫された負の数を用いた計算の文脈説明
      □計算規則の説明が複雑過ぎ
     6.2 パレスチナ:演算記号と正負を表す符号とが並ぶ?
      □負の数を用いた計算の文脈説明はほとんどない
      □計算における二つの方法
      □計算記号と正負を表す符号とが未整理?
     コラム7:負の数の起源
     コラム8:演算記号「+」「-」「×」「÷」の起源

    第7章 平方根と根号を含む式の計算
     7.1 日本:さらなる学習の効果的な実施のための数の拡大
      □興味深い平方根の意味の解説
      □重要な用語についての簡潔で分かりやすい説明
      □根号を含む加減乗除の仕方についての丁寧な解説
     7.2 パレスチナ:計算の仕方についての解説がない!?
      □分かりにくい「無理数」の定義
      □平方根を分解するという乗法
      □平方根の加減法の仕方の説明なし!
     コラム9:根号(√)の起源

    第8章 文字式・方程式
     8.1 日本:文脈を重視した導入と計算方法の徹底学習
      □文脈を重視した文字式と方程式の導入学習
      □計算の仕方を徹底的に練習
     コラム10:様々な場分けを必要とする問題
     8.2 パレスチナ:様々な内容が詰め込まれた過密な内容
      □用語や概念の定義をしっかりと理解させる
      □学習の拡張による難度の急上昇
      □方程式の解法についての不十分な説明
     コラム11:授業実践(その1)――「移項」で躓く生徒たち

    第9章 関数
     9.1 日本:表、式、グラフの相互関連を重視した学習
      □日本独特の関数の定義
      □小学校での既習学習をもとにした系統的な学習
      □表、式、グラフを相互的に関連付けた学習
     9.2 パレスチナ:式を重視した暗記型学習
      □集合の要素間の対応としての関数定義
      □事典的な内容、非系統的な学習構造
      □新たな関数内容が次々に登場
     コラム12:授業実践(その2)――集中して学習に取り組む生徒たち

    第10章 図形の証明
     10.1 日本:系統立った学習過程と丁寧な解説
      □「角」と「三角形の合同」の学習の熟考された系統性
      □証明の仕方についての詳細な説明
      □二年間を通じた徹底した「図形の証明」学習
     10.2 パレスチナ:既習学習と「証明」学習との弱い関係性
      □難解な「ピタゴラスの定理」の学習
      □「ピタゴラスの定理」と「三角形の合同」の弱い繋がり
      □不思議な「三角形の相似」の学習内容
      □かなり高度な「円」の学習内容
      □証明手順の解説がほとんどない!?
     コラム13:授業実践(その3)――分度器が正しく使えない!
     コラム14:「三平方の定理」の美しい証明方法
     コラム15:合同記号と相似記号

    第11章 統計と確率
     11.1 日本:文脈のあるデータ活用とその分析重視
      □文脈をもったデータで分布傾向を徹底学習
      □統計的問題解決力の育成を目指す学習
      □不確定な事象を捉え考察する学習
     11.2 パレスチナ:統計に必要な計算重視
      □代表値の計算を重視した内容
      □かなり遅い円グラフの学習
      □集合論を用いた難度の高い確率学習
     コラム16:授業実践(その4)――用語の定義だけで終わり?
     コラム17:確率論の起源
     コラム18:確率の意味についての誤解
     コラム19:確率の不思議――「モンティ・ホール問題」

    第12章 集合
     12.1 パレスチナ:日本の「教育現代化」時代の学習内容の再現?
      □集合の概念(集合と要素)
      □集合同士の関係
      □全体集合と部分集合
      □補集合
      □共通部分と和集合
     コラム20:集合記号の由来

    第13章 パレスチナに特有の過激な内容
     13.1 領土に関する記述
      □「パレスチナ国」の国土(5、6、8、9年生)
      □「パレスチナ国」の都市(5、6年生)
     13.2 歴史的出来事に関する記述
      □ナクバ大虐殺(7年生)
      □永遠なる土地の日(7年生)
     13.3 現代に抱える課題に関する記述
      □イスラエルによる分離壁(5、6、8年生)
      □殉教者(9年生)
      □難民問題(9年生)
     コラム21:数学以外の教科書における過激な内容記述

     おわりに

     参考文献

     附属資料1:日本の算数・数学教科書の内容
     附属資料2:パレスチナの算数・数学教科書の内容
  • 内容紹介

    批判的思考力の育成という同じ目標を掲げつつも学習内容や方法に様々な類似点と相違点があるパレスチナと日本の数学教育。分数、割合、関数、図形、統計・確率などについて両国の中学校段階の教科書の記述内容を比較し、その背景にある理由を分析・考察する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    田中 義隆(タナカ ヨシタカ)
    1964年京都府京都市生まれ。滋賀大学経済学部卒業。モントレー・インスティテュート・オブ・インターナショナル・スタディーズ(米国カリフォルニア州)国際行政学修士課程修了。香川県の公立高等学校での社会科教諭、青年海外協力隊(JOCV)として中華人民共和国の北京での日本語教師、国際連合ニューヨーク本部でのインターンなどを経て、現在、株式会社国際開発センター(IDCJ)主任研究員。専門は教育開発(カリキュラム開発・教育方法論、算数・数学教育法、社会科教育法)。これまで日本政府による政府開発援助(ODA)の一環として、中国、モンゴル、タイ、ラオス、ミャンマー、ベトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ネパール、スリランカなどのアジア諸国、及びパプアニューギニア、ソロモン諸島などの大洋州諸国、パレスチナ自治政府などの中東地域での教育開発業務に従事。また欧米諸国やオーストラリア、ニュージーランドなど先進諸国での教育調査も行う。現在、パレスチナ自治政府及びスリラン力において教育省をカウンターパートとして教育実践の質的向上への支援を行っている。日本教育学会会員
  • 著者について

    田中 義隆 (タナカ ヨシタカ)
    1964年京都府京都市生まれ。滋賀大学経済学部卒業。モントレー・インスティテュート・オブ・インターナショナル・スタディーズ(米国カリフォルニア州)国際行政学修士課程修了。香川県の公立高等学校での社会科教諭、青年海外協力隊(JOCV)として中華人民共和国の北京での日本語教師、国際連合ニューヨーク本部でのインターンなどを経て、現在、株式会社国際開発センター(IDCJ)主任研究員。専門は教育開発(カリキュラム開発・教育方法論、算数・数学教育法、社会科教育法)。
    これまで日本政府による政府開発援助(ODA)の一環として、中国、モンゴル、タイ、ラオス、ミャンマー、べトナム、インドネシア、フィリピン、マレーシア、ネパール、スリランカなどのアジア諸国、及びパプアニューギニア、ソロモン諸島などの大洋州諸国、パレスチナ自治政府などの中東地域での教育開発業務に従事。また欧米諸国やオーストラリア、ニュージーランドなど先進諸国での教育調査も行う。
    現在、パレスチナ自治政府及びスリランカにおいて教育省をカウンターパートとして教育実践の質的向上への支援を行っている。
    主な著書…

こんなに違う!パレスチナの数学教育―日本の中学校教科書と比較する の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:田中 義隆(著)
発行年月日:2023/07/15
ISBN-10:4750356131
ISBN-13:9784750356136
判型:A5
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:単行本
内容:教育
言語:日本語
ページ数:409ページ
縦:21cm
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