悲しむことは生きること―原発事故とPTSD [単行本]
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悲しむことは生きること―原発事故とPTSD [単行本]

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出版社:風媒社
販売開始日: 2023/09/05
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悲しむことは生きること―原発事故とPTSD [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    原発被災者の精神的な苦悩は、戦争被害に匹敵する。故郷を失い、未来を奪われて「難民」化する避難者たち、今なお喪失の時間に囚われて生きる被災者たち―。原発事故直後から被災地の診療所で診察を続ける著者が発見した、被災地を覆う巨大なトラウマの存在。
  • 目次

    はじめに

    Ⅰ 悲しむことは生きること
    福島は現在進行形の不安
    奇妙な不眠 /3・11という日 /沖縄の高齢者が福島の人たちを救った
    PTSDはうつ病のふりをしてやってくる /「天災」と「人災」の違い
    〈故郷喪失〉という災害 /〈魂の殺人〉としての差別/体が溶ける恐怖
    死ぬまで抱えていく記憶 /不可欠な「悲哀の仕事」

    原発事故と震災、心の傷とどう向き合うか
    故郷を失った災害~避難のストレス /津島地区の調査では /トラウマとPTSD
    トラウマ後の非精神病性幻覚/福島で出会った人たち
    他人に依存できることが自立 /悲しむ能力/語るあなたと聞く私
    仕事・なかま・住居/音楽、芸能、地域、方言/今を肯定して生きる意思
    (質疑応答)「震災のこと」を語ることが社会の多数派になってほしい

    闘うことは生きること~原発事故避難者のPTSD
    ふるさとを返せ 津島原発訴訟 /裁判の長期化はセカンドレイプ /浪江町の3・11
    体験を語り合うセッション /故郷は心の被膜 /快く受け入れる地域の共通点
    国内発難民(IDP) /「人災」であることによるストレス
    沖縄戦と原発事故避難…ともに地続きで現在に /故郷に帰ろう

    ●友人からのひと言 東谷幸政[精神医療国家賠償請求訴訟研究会 代表]

    Ⅱ 当事者の語りから ~私の仲間たち
    生活者たち
    女性詩人のMさん/震災に向き合った数えきれない女たち/道は歩く人が多くなると道になるのだ…性暴力被害との闘い
    子の人生を親は支配するな…自分の幸せのために生きよ/ヤングケアラーの若者たち/児童期逆境体験(ACEs)のサバト(自称)
    「巡礼の旅」を経てたどり着いた親鸞さん/前を向いて走るとPTSDは消える
    匂いのフラッシュバック…原発作業員の物語/96歳になってサイパン島の戦争記憶が身体に現れた
    サヨナラのない別れ…夫が見つからないと私の人生は始まらない
    66年前の機銃掃射のフラッシュバック

    避難に伴う葛藤、帰省とPTSD発症、そしてトラウマ後成長へ
    私と震災と(阿部秀人)

    Ⅲ Dr.ありんこのサバイバル日記
    津軽で医者になる
    戦後開拓の現実/離農と養子/児童労働の日々/人が怖くて幼稚園に行かず
    線路を歩く/戦後開拓地の行き詰まり/大事にしてくれたS先生/弘前での生活
    数学教師に罵倒されて目覚めた/貧困が子どもの心をダメにする
    挫折や傷つきはまっとうに生きている証拠/ベトナム戦争と学生運動
    出稼ぎ…使い捨て労働力供給基地としての東北/前衛党が労働運動を弾圧した
    社会主義国の堕落/Uターン精神病を病む若者たち/捨て石、転じて世界に飛び出す
    島国的国境感覚の日本人/偏狭な日本のメディア/クラークおじいさん
    引きこもり青年との共同生活/市長候補者事件/うつ病との付き合い


    津軽から沖縄に
    沖縄は外国だ/日本人の原罪としての沖縄/「外国人」だから見えることもある
    沖縄に対する同化と差別/渡嘉敷島の『集団自決』
    私の見つけたPTSD症状群の事例/ハイサイおじさんと東日本大震災
    夢は国境を越えて

    ●友人からのひと言 安彦良和[漫画家]

    Ⅳ 東北の貧しさ……稲作と移民
    東北の歴史と稲作による逆転/古代からの東北差別と甲子園優勝の意味
    飢饉多発地帯としての東北/天明の飢饉は過酷であった/関所を抜ける人々
    飢饉は天災と人災の複合災害だった/飢饉を防いだ藩もあった
    飢饉と原発事故の相似性/戊辰戦争以来の東北差別と原発事故/東北と朝鮮農民
    1930年前後の東北の貧困と娘の身売り/岡田内閣の東北振興策
    兵士の供給による農村の疲弊/福島県は海外移民では東日本でトップ
    食っていく手段としての兵役/満蒙開拓団と戦後開拓
    戦場トラウマによるアルコール依存症の播種性流行の可能性
    東北人は負けたのか…半谷清壽/底辺労働力のプール

    Ⅴ トラウマからの回復
    PTSDについて/否定的認知/PTSDを県民多数の言葉に
    「おらもしゃべってみっが~市民が語る3・11」/方言という財産
    悲しみと向き合う「ケア」…不安は必要なもの/安心して悲しむ場所がない
    悲しむことはいけないことなのか/私の診察…トラウマ・インフォームド・ケア
    感覚過敏について/児童期逆境体験(ACE)/神経発達症(むかし発達障害)
    トラウマを乗り越えるために/悲哀の仕事/悲しむ能力と人間に対する信頼感

    ●友人からのひと言 岩井圭司[精神科医・大阪人間科学大学]

    Ⅵ 子どもの心に何かが起きている
    避難体験が子どもに与える影響/子どもの心の萎縮/福島県内の児童虐待の増加
    被災地で子どもの心に何かが起きている/震災後に生まれた子どもが落ち着かない
    避難中の人々は大震災と地続きで生活/被災した親には二重三重の援助を
    避難者を受け入れる地域も変動する

    おしゃべり〈ふるさと〉に根っこをさがして 佐藤真紀子・蟻塚亮二

    余滴

    あとがき
  • 出版社からのコメント

    故郷を失い「難民」化する避難者、喪失の時間に囚われて生きる被災者。福島の巨大なトラウマに向き合う精神科医の診療ノートより。
  • 内容紹介

    福島の巨大なトラウマに向き合う精神科医の診療ノートより。
    原発被災者の精神的な苦悩は、戦争被害に匹敵する。故郷を失い、未来を奪われて「難民」化する避難者たち、今なお喪失の時間に囚われて生きる被災者たち──。原発事故直後から現地の診療所で診察を続ける著者が発見した、被災地を覆う巨大なトラウマの存在。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    蟻塚 亮二(アリツカ リョウジ)
    精神科医。1947年福井県生まれ。72年、弘前大学医学部卒業。85年から97年まで、青森県弘前市の藤代健生病院院長を務めた後、2004年から13年まで沖縄県那覇市の沖縄協同病院などに勤務。13年から福島県相馬市の「メンタルクリニックなごみ」院長を務める
  • 著者について

    蟻塚亮二 (アリツカリョウジ)
    精神科医。1947年福井県生まれ。72年、弘前大学医学部卒業。85年から97年まで、青森県弘前市の藤代健生病院院長を務めた後、2004年から13年まで沖縄県那覇市の沖縄協同病院などに勤務。13年から福島県相馬市の「メンタルクリニックなごみ」院長を務める。
    著書に『うつ病を体験した精神科医の処方せん』(大月書店、2005年)、『統合失調症とのつきあい方』(大月書店、2007年)、『沖縄戦と心の傷 トラウマ診療の現場から』(岩波書店、2014年)、『戦争とこころ』(沖縄タイムス、2017年、分担執筆)、『助けてが言えない』(日本評論社、2019年、共著)『戦争と文化的トラウマ』(日本評論社、2023年、分担執筆)、など。

悲しむことは生きること―原発事故とPTSD [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:風媒社
著者名:蟻塚 亮二(著)
発行年月日:2023/09/09
ISBN-10:4833111535
ISBN-13:9784833111539
判型:B6
発売社名:風媒社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:328ページ
縦:19cm
横:13cm
厚さ:2cm
重量:395g
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