裁判制度のパラダイムシフト〈1〉 [単行本]

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裁判制度のパラダイムシフト〈1〉 [単行本]

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出版社:判例時報社
販売開始日: 2023/10/05
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裁判制度のパラダイムシフト〈1〉 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    違憲審査制、IT化、難民認定、アミカスキュリィ、和解手続論…。過去と現在、国境を越えて、日本の裁判の未来を探る。「司法と憲法」問題の第一人者が放つ最新の司法制度論。「判例時報」連載「裁判制度のパラダイムシフト」が待望の書籍化!
  • 目次(「BOOK」データベースより)

    第1章 制度の導入及び定着過程における違憲審査制のデザイン
    第2章 判例に現れた「司法権」の批判的検討―「純然たる訴訟事件」の墨守?
    第3章 判例における「裁判を受ける権利」の過小な役割―裁判を受ける権利は「パンドラの箱」か
    第4章 最高裁判所の構造分析―「二重の役割」を担う裁判所の宿命
    第5章 憲法裁判において最高裁判所をサポートするシステムその1―アミカスキュリィ
    第6章 憲法裁判において最高裁判所をサポートするシステムその2―調査官制度
    第7章 民事裁判手続のIT化と憲法
    第8章 行政裁判における「実効的権利救済」のインパクト―難民不認定処分を受けた不法滞在者の強制送還と裁判を受ける権利
    第9章 違憲判断の「効力」と「拘束力」
    第10章 訴訟上の和解を媒介にした政策形成―司法の役割とその限界
  • 出版社からのコメント

    違憲審査制、IT化、難民認定…過去と現在を越えて日本の裁判の未来を探る。「司法と憲法」問題の第一人者が放つ最新の司法制度論!
  • 内容紹介

    統治機構が弱体化しているなかで、裁判所への期待は相対的に高まっている。もちろん、選挙で選出されたわけではない裁判官が、立法に対する違憲審査権をフルに行使することは「司法による専制」という別の問題を引き起こす。日本国憲法の枠内で可能な違憲審査制のあり方がまずは探られねばならない。裁判所は「理の機関」として、公正かつ透明な手続に基づき、検証可能な理由付けのある判断を行うことによって、その存在が正当化される。本書では、このような司法の特質に適合的な違憲審査制及び裁判所のあり方を検討する。
    日本国憲法の制定以来、違憲審査制は中心的課題であり続けている。違憲審査制の検討にあたっては、違憲審査制がどのようにして成立し、発展してきたのかをまずみておく必要がある。この歴史的分析なくしては、今後のあり方についての指針は得られないだろう。わが国の裁判制度は、明治憲法下では大陸法系であったところ、アメリカ合衆国憲法をモデルとした日本国憲法により、制度の骨格がアメリカ法的に構成されたという事情がある。違憲審査制や裁判官制度がその典型である。このような「原点」を前提にして、司法の「現点」は形成されている。
    本書では、総論にあたるものとして司法権及び裁判を受ける権利をとりあげる。司法権概念(憲法76条1項)は違憲審査制の範囲を規定し、さらに裁判所の権限を画定することから裁判を受ける権利にも深く関わる。換言すれば、「法律上の争訟」(裁判所法3条1項)を媒介にして憲法76条1項と憲法32条が結びつくのである。次に、最高裁判所によって形成された狭い司法権理解が検討される。それは、個別テーマの仮処分や非訟事件にも関係する。さらに、裁判を受ける権利が「裁判所へのアクセス」のみならず「実効的権利保護」を保障するものであり、違憲審査制に深く関わることを示す。個別テーマとして、違憲審査の活性化に関連して、調査官制度、アミカスキュリィなどを検討する。
    次に、司法に関する今後の課題も本書の射程に入る。まず、民事訴訟のIT化である。司法の効率的活用という面では評価できるとしても、それは「裁判を受ける権利」を阻害しない形で政策形成が可能か、また、口頭弁論がバーチャルなものになるとすれば、それは「裁判の公開」原則に触れないか、といった問題がある。加えて、インターネット上の検索結果の除去や名誉毀損的表現の事前差止めは「仮の地位を定める仮処分」手続で行われるが、この手続について憲法上の手続保障の観点からの検討が行われる。そして、薬害事件や公害事件で成果をあげている訴訟上の和解についても、それが超法規的救済を志向する側面を持つことから「法による裁判」や訴訟当事者の手続保障との関係が検討されねばならない。こういった個別テーマは、司法が統治機構のなかで存在意義を示し続けるために不可欠のものである。
    本書は、歴史と未来、国内と国際の視点を織り交ぜ、読者に深い洞察と議論を提供する。日本の司法制度に関わる全ての方に、刷新的な視点からの知識と示唆を届ける一冊である。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    笹田 栄司(ササダ エイジ)
    1955年長崎県に生まれる。現在、早稲田大学政治経済学術院教授、北海道大学名誉教授、法学博士(九州大学)
  • 著者について

    笹田栄司 (ササダエイジ)

    1955年 長崎県に生まれる


    1979年 九州大学法学部卒業


    現 在  早稲田大学政治経済学術院教授、北海道大学名誉教授、法学博士(九州大学)


    主著  実効的基本権保障論(信山社、1993年)、裁判制度―やわらかな司法の試み(信山社、1997年)、ケースで考える憲法入門(共著、有斐閣、2006年)、司法の変容と憲法(有斐閣、2008年)、トピックからはじめる統治制度〔第2版〕(共著、有斐閣、2019年)、Law Practice 憲法〔第3版〕(編著、商事法務、2022年)

裁判制度のパラダイムシフト〈1〉 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:判例時報社
著者名:笹田 栄司(著)
発行年月日:2023/10/05
ISBN-10:4938166224
ISBN-13:9784938166229
判型:A5
発売社名:判例時報社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:法律
言語:日本語
ページ数:312ページ
縦:22cm
横:16cm
厚さ:2cm
重量:510g
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