テルマエ お風呂でつながる古代ローマと日本 [単行本]

テルマエ お風呂でつながる古代ローマと日本 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  古代ギリシャに起源をもつテルマエは、身分を超えて人々が集う複合娯楽施設。入浴以外にも、運動、酒宴、音楽、美術を楽しみ、人々が語り合うサロンだった。皇帝たちは大衆の気持ちをつかむためにテルマエをつくり、大衆は皇帝からの「パンとサーカス」というプレゼントにご機嫌。仕事が終わればテルマエでのんびりし、特別な日には見世物に熱狂の日々を送る。建築や入浴道具も発展。しかしながら大規模なテルマエの施設の維持は難しく、中世には消え去ってしまうのであった。「お風呂」を軸に「歴史」をたどる、そこに見えてきたものは…日本の入浴文化のはじまりは、仏教が説く入浴の功徳と「穢れ」の意識であった。「日本書紀」の天皇行幸から、光明皇后の「千人風呂伝説」、戦国武将の隠し湯など、歴史にも多く語られてきた。大衆の銭湯通いが始まったのは江戸時代。レジャーとしての湯治がブームとなり、人気温泉地の番付、ガイドブックも登場。内風呂が標準になった昭和３０年代からその進化はとどまることを知らず…。こうして世界でも類を見ない、日本の豊かな入浴文化は未来永劫続くのであった。

• 目次（「BOOK」データベースより）

  序章　テルマエ／古代都市ローマと公共浴場
  第１章　古代ローマ都市のくらし（庶民の日常；娯楽；饗宴）
  第２章　古代ローマの浴場（アスリートと水浴；医療と健康；女性たちの装い；テルマエ建築と水道技術）
  第３章　テルマエと美術
  第４章　日本の入浴文化（入浴と信仰；戦国武将と温泉；江戸の入浴文化；近代以降の入浴文化）

• 出版社からのコメント

  お風呂を軸に歴史を辿る―。入浴を娯楽と融合し文化へと昇華させた物語を建築や浴場を飾った美術品等約170点の図版と資料で紹介。

• 内容紹介

  皇帝も戦国武将も江戸っ子も
  ローマも日本も
  お風呂好き♡
  
  ヤマザキマリ氏の漫画『テルマエ・ロマエ』は、古代ローマと日本につながる「お風呂」への愛着を描いて大きな話題となり、我々も古代ローマの公共浴場（テルマエ）を知ることになりました。本書は、「入浴」という行為を「娯楽」と融合し、「文化」へと昇華させた、人類の「歓び」探求のものがたりを、そのはじまりから入浴文化を支えた建築や工芸技術、浴場を飾った美術品、現在にいたる日本の入浴文化の歴史など、約170点の図版・資料で紹介する、新しい切り口の文化探訪です。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  青柳 正規(アオヤギ マサノリ)
  東京大学名誉教授・山梨県立美術館館長
  
  芳賀 京子(ハガ キョウコ)
  東京大学教授

テルマエ お風呂でつながる古代ローマと日本 [単行本] の商品スペック