特攻隊員だった父の遺したもの [単行本]
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特攻隊員だった父の遺したもの [単行本]
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特攻隊員だった父の遺したもの [単行本]

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出版社:高文研
販売開始日: 2023/11/14
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特攻隊員だった父の遺したもの [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    たくさんカネを持っている者が偉いんじゃない。心がきれいで、困っている人を助ける者が世の中で一番偉いんじゃ。生まれたばかりの我が子に繰り返した父の言葉は、「今だけ、金だけ、自分だけ」の荒廃した日本社会を今も照らしつづけている。
  • 目次

    第Ⅰ部 特攻隊員だった父

    一 予科練に志願した父
    ◆父の故郷の南予の里
    ◆南北朝時代に遡る古い農村
    ◆どこで戦没したかわからない伯父
    ◆同行二人
    ◆父の大車輪
    ◆「がいな人」として有名だった伯父
    ◆「鼓膜を破った者など役に立たん」
    ◆特攻出撃の前に「一目でいいから会いたい」と願った祖母
    ◆「隣県へ疎開せよ」
    ◆高知県の宿毛で米軍上陸に備える
    ◆不思議なめぐりあわせ
    二 自活しながら大阪外語大学へ
    ◆二六歳の大学一年生
    ◆朝鮮戦争と枚方事件
    ◆虚しさを抱えて
    ◆知らなかった父の側面
    ◆リアリストにして夢想家
    三 就職と結婚──戦後一〇年ようやくつかんだ「心の平安」
    ◆農地改革で傾いた母の家運
    ◆米国映画に傾倒
    ◆「一膳の飯を半分でもええから……」──父と母の結婚
    ◆生き伸びた者のやましさ
    四 反時代的な父の教育方針
    ◆「正しい人間になれ」
    ◆息子の洗礼の日に起こった不思議
    ◆天皇への言及の不在と父の奇妙な仕草
    ◆父が考えていた「教養」「文化」
    ◆恩師の北村哲朗先生との出会い
    ◆スカルノ大統領を尊敬していた父

    第Ⅱ部 特攻隊員だった父の遺したもの
    一 杉原千畝と歴史修正主義
    ◆父の教え
    ◆杉原千畝に惹かれて
    ◆家族から始まる愛の物語
    ◆「正義の業を行い、寄留の異邦人、孤児、寡婦を救え」
    ◆早稲田奉仕園と少女の涙
    ◆小林よしのり氏の『戦争論』
    ◆『新ゴーマニズム宣言』のユダヤ論のデタラメ
    ◆ヒレル・レビン『千畝』というインチキ本
    二 リベラルと保守の間で宙づり──私の思想遍歴
    ◆取手の農村から都心の学校へ
    ◆ひどく現実味のない「初恋」
    ◆二冊の本との出会い
    ◆「理性崇拝」への懐疑
    三 ヨーロッパ人文主義の後衛として
    ◆マザー・テレサの通訳だったシスター里見
    ◆手探りの修業時代
    ◆「良いフランス」と「悪いフランス」
    ◆ヨーロッパにおける極右の復活
    四 知と行の一致
    ◆ベルナデット・スビルーとルルドの泉
    ◆「神さまはフランス人だから、プロシア人だからと差別などしません」
    ◆シェガレ神父様の思い出
    ◆ドレフュス事件研究会
    ◆「人の上に人をつくる」──福沢諭吉の優生学的イデオロギー
    ◆修学旅行から帰った朝鮮学校の生徒への官製のいじめ
    ◆桐生いじめ自殺事件でフィリピン人女児が遺した自画像
    ◆「困っている人を助ける者が世の中で一番偉いんじゃ」
    ◆イエスの十字架の意味
    ◆「ねたみ」がイエスを殺した
    ◆「姦通の女」とは何を意味するのか?
    ◆静寂と沈黙の方へ
    五 知識人の役割とは何か
    ◆ペトラルカ『わが秘密』
    ◆「知識人」とは何か?
    ◆京都学派から自民党議員まで続くレイシズム
    ◆ベルナノスという羅針盤
    ◆大宅壮一の弟子だった義父の植田康夫
    六 パリからインドシナへ
    ◆病床の父の「望郷」
    ◆アルジェからサイゴンの港へ
    ◆ベトナムからパリへ
    ◆パリのベトナム人
    七 学問と信仰
    ◆ナチス占領下のヴェルディヴ事件
    ◆『悪魔の陽の下に』の世界
    ◆悪魔はねたみから生じる──ベルナノスの悪魔学
    ◆イエスの徹底した男女平等観
    ◆ルーマニアの反ユダヤ主義
    八 今だけ、金だけ、自分だけ──新自由主義がもたらしたもの
    ◆世界を荒廃させる新自由主義
    ◆新自由主義的な構造改革の弊害
    ◆荒廃する社会のただ中で
    あとがき
    ◆伊予弁と外国語
    ◆われはまたアルカディアにありき
    【資料編】
    捏造される杉原千畝像
    ──歴史修正主義者による戦争犯罪のゼロサム・ゲーム
  • 出版社からのコメント

    父の死後に見つけた日記を読んだ著者が、特攻隊員だった父の足跡と自らの学問と信仰の道のりたどる、親子二代にわたる戦争の記憶の旅
  • 内容紹介

    「正しい人間になれ」

    「たくさんカネを持っている者が偉いんじゃない。心がきれいで、困っている人を助ける者が世の中で一番偉いんじゃ」

    上の言葉は、17歳で予科練航空隊に入隊して特攻隊員となった父が、戦後10年を経て生まれた我が子に繰り返し語った言葉です。
    大日本帝国の敗戦により、「戦争の大義」が嘘っぱちであったことを知り、米軍機の空爆による戦友の無惨な死が脳裏に焼き付き、生き残った後ろめたさにさいなまれた著者の父は、心の中に大きな虚無を抱えて生きなければなりませんでした。

    「俺が軍隊で経験した気持ちは信念でも何でもない狂的心理だ」

    「戦争が終わってからこの方、一体俺は心の底から笑った事があるだろうか」

    と日記に書き記した元特攻隊員は、家族を得てようやく心の平穏を取り戻しました。
    「正しい人間とは何か」「正しい行いとは何か」──父の期待・願いを受け止めた著者はフランス文学・思想の研究者として学問の道に進みます。また、同じキリスト者として、ナチス・ドイツから逃れてきたユダヤ人を助けた杉原千畝に深い関心を持ち、1990年代後半に台頭した歴史修正主義勢力と対峙します。
    「戦争は結局、いかなる理由をつけても『悪』だ。一人の幸福のために、一国の利益のために、他人を痛め、他の国を侵すことは悪いことだ」と我が子を諭した言葉は、「今だけ、金だけ、自分だけ」の 荒廃した日本社会を照らす一筋の光となっています。
     戦争の記憶をどう受け継いでいくか?──父から子へ託された言葉を収めた本書は、戦争未体験世代がマジョリティーとなった今、1つの指針を指し示しています。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    松浦 寛(マツウラ ヒロシ)
    1956年、愛媛県松山市生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学(フランス文学・思想専攻)。上智大学講師。ファシズムと反ユダヤ主義、差別や偏見の問題に詳しい
  • 著者について

    松浦 寛 (マツウラヒロシ)
    1956年、愛媛県松山市生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学(フランス文学・思想専攻)。上智大学講師。ファシズムと反ユダヤ主義、差別や偏見の問題に詳しい。
    著書に『日本人の〈ユダヤ人観〉変遷史』(論創社)、『ユダヤ陰謀説の正体』(筑摩書房)。共著に『〈人間〉の系譜学 -- 近代的人間像の現在と未来』(東海大学出版会)。翻訳に『イヨネスコによるマクシミリアン・コルベ』(聖母の騎士社)。論文に、「捏造される杉原千畝像」(岩波書店『世界』2000年9月号)、“Les Procédés rhétoriques dans Monsieur Ouine”(Études bernanosiennes 21, Paris, La Revue des Lettres Modernes, 1998)など多数。

特攻隊員だった父の遺したもの [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:高文研
著者名:松浦 寛(著)
発行年月日:2023/11/20
ISBN-10:4874988660
ISBN-13:9784874988664
判型:B6
発売社名:高文研
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本歴史
言語:日本語
ページ数:256ページ
縦:20cm
横:13cm
厚さ:1cm
重量:280g
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