吉田満―身捨つる程の祖国はありや(ミネルヴァ日本評伝選) [全集叢書]

吉田満―身捨つる程の祖国はありや(ミネルヴァ日本評伝選) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  『戦艦大和ノ最期』著者の生涯。「生き残り」の悔悛と闘いとは。

• 目次

  はしがき
  
  第一章　少年時代と東京府立第四中学校
  　１ 吉田の家系と関東大震災
  　２ 昭和戦前期の社会と少年期
  　３ 府立第四中学校と戦時体制
  
  第二章　東京高等学校での青春と学徒出陣
  　１ 東京高等学校への進学
  　２ 東京高等学校と吉田満
  　３ 停学処分と日米開戦
  　４ 東京帝国大学入学と学徒出陣
  
  第三章　戦艦大和と沖縄水上特攻
  　１ 戦艦大和の建造と大艦巨砲主義
  　２ 海軍電測学校と戦艦大和への乗艦
  　３ 戦艦大和と「敗レテ目覚メル」
  　４ 沖縄水上特攻と伊藤整一
  
  第四章　戦艦大和の戦闘と生還
  　１ 戦艦大和の出撃と吉田
  　２ 戦艦大和の戦闘と終焉
  
  第五章　『戦艦大和ノ最期』の執筆と検閲
  　１ 特攻志願と「死に場所」
  　２ 『戦艦大和ノ最期』の執筆
  　３ 「戦艦大和ノ最期」への検閲と出版
  　４ 『戦艦大和ノ最期』と「巨艦送葬譜」
  
  第六章　キリスト教と戦争責任・平和
  　１ キリスト教との出会い
  　２ 日本銀行とニューヨーク駐在
  　３ 戦争責任と平和
  
  第七章　戦没学徒の遺書と東北・信仰
  　１ 戦没学徒の遺書と戦中派
  　２ 吉田満と東北
  　３ 「戦責告白」と戦後日本
  
  第八章　「日本人としてのアイデンティティー」と後世へ託す願い
  　１ 戦中派の戦後責任
  　２ 後世へ託す願い――若い世代との対話
  　３　「日本人としてのアイデンティティー」をめぐる論争
  
  終　章　「私の立場の核心」と「鎮魂歌」
  　１ 日本銀行と西片町教会
  　２ 「死者の身代わりの世代（遺稿）」
  　３ 『戦艦大和ノ最期』のその後
  　４ 戦中派・吉田の人生の終焉
  
  参考文献　　
  あとがき　　
  吉田満略年表　　
  人名・事項索引

• 内容紹介

  吉田　満（1923年から1979年）作家、日本銀行職員。
  新中間層の裕福な家庭に生まれ、東京帝国大学に入学。学徒出陣により戦艦大和の乗組員として沖縄水上特攻に参加し、生還。戦後GHQの厳しい検閲のなかでの『戦艦大和ノ最期』をはじめ、多数の論稿を執筆した。戦時に青年期を過ごした「戦中派」「散華の世代」として、戦争と平和、人間の生き方への思索を続けた人生を追う。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  貝塚 茂樹(カイズカ シゲキ)
  １９６３年茨城県生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科単位取得退学。博士（教育学）。現在武蔵野大学教授。放送大学客員教授

• 著者について

  貝塚　茂樹 (カイヅカ　シゲキ)
  2025年4月現在
  武蔵野大学教育学部・同大学院教授

吉田満―身捨つる程の祖国はありや(ミネルヴァ日本評伝選) の商品スペック