共生の哲学-誰ひとり取り残さないケアコミュニティをめざして(世界人権問題叢書) [全集叢書]
    • 共生の哲学-誰ひとり取り残さないケアコミュニティをめざして(世界人権問題叢書) [全集叢書]

    • ¥3,08093 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年8月2日土曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009003769131

共生の哲学-誰ひとり取り残さないケアコミュニティをめざして(世界人権問題叢書) [全集叢書]

朴光駿(編著)村岡潔(編著)若尾典子(編著)
価格:¥3,080(税込)
ゴールドポイント:93 ゴールドポイント(3%還元)(¥93相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年8月2日土曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:明石書店
販売開始日: 2023/10/02
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

共生の哲学-誰ひとり取り残さないケアコミュニティをめざして(世界人権問題叢書) の 商品概要

  • 目次

    序文[村岡潔]

    序章 共生ならざるものから考える共生[朴光駿]
     はじめに
     1.共生ならざるもの
      人種という神話
      人間を排除するということ
     2.人種差別――近代ヨーロッパの発明品
      不寛容はすなわち社会の衰退
      偽りの科学を動員した人間差別
      人種主義の被害者としてのアジアとアジアの中の差別
     3.人種主義者とその反対者
      人類の分類:人種主義パラダイムの基礎
      人種主義の主唱者:ヒュームとカント
      人種主義への科学的反論:ボアス
     4.共生の人間観と自立神話
      共生の人間観:相互依存の存在
      共生と自立神話
     5.共生の概念定義のための3つの基準
      共生の概念を具体化するための基準
      基準①:人間を対象とすること
      基準②:行動・態度の変化を伴うこと
      基準③:すべてのメンバーに態度の変化を求めること

    第1章 共生行動としてのケアとケアラーサポート[朴光駿]
     はじめに
     1.ケアの用例
     2.ケアの本質と概念定義
      クーラ説話が示唆するもの
      ケアの概念定義
      ケアの質に関わる2つの現実的特徴
     3.ケア労働の4つの特性
      対面的実践行為
      「過剰負担」の際に問題となる
      関係性と相互性
      感情労働
     4.ケアラーとしての女性
      女性劣性観と道徳規範の公式化:欧米と日本
      「もう1つの声」
      ケア民主主義の論議
      ケアラーへの支援
     「ケアコミュニティ」という共生の理念――むすびに代えて

    第2章 病者・障害者・不健康者との共生―ケアの人類学の視点から[村岡潔]
     はじめに――ケアと社会
     1.ケアの3つの担い手
      (1)アマチュア・セクター
      (2)プロフェッショナル・セクター
      (3)セミプロフェショナル・セクター
     2.ケアの授受の背景――We/They 2分法、文化的生態系、異邦人原理
      (1)We/They 2分法
      (2)文化的生態系
      (3)病気・障害・不健康という仕分けの問題
     3.共生とケアの授受の代理苦理論――ケアラーとケアリーの互換性をめぐって
      犠牲者非難イデオロギーと「代理苦理論」
     おわりに――《病者》のプライベート言語へのアプローチ

    第3章 共生とケアをつなぐ家族を考える――憲法学からの問題提起[若尾典子]
     はじめに――ケアをめぐる「家族」の政治化
     1.憲法24条の「家族保護」規定の欠落は、どのように受け止められたのか
      (1)牧野英一の「家族保護」論
      (2)1956年自民党の24条改憲論
     2.どのように「家族保護」政策が形成されたのか
      (1)『児童福祉白書』の提起
      (2)『保育問題をこう考える』
     3.なぜ、母子福祉法4条は「家族の自助努力」を要請するのか
     おわりに

    第4章 さまざまな困難の中で育つ子どもたちとの共生[武内一]
     はじめに
     1.小児科学と小児科学会
      (1)小児科学の誕生
      (2)日本小児科学会
     2.出生前診断をめぐる倫理的論議と共生思想
      (1)新出生前診断(NIPT)
      (2)障害をもつもの、胎児への倫理的論議
      (3)共生思想の発見
     3.「この子らを世の光に」とケイパビリティアプローチ
      (1)この子らを世の光に
      (2)はだかのいのち
      (3)国際生活機能分類(ICF)とケイパビリティアプローチ
     4.医療の視点からみた子どもの貧困
      (1)子どもの貧困への気づき
      (2)子どもの貧困をめぐる医療からの研究――初めての全国調査
      (3)子どもの貧困をめぐる医療からの研究――ケイパビリティの最適化
     5.新型コロナ感染症の影響――全国子育て世帯調査
      (1)コロナ禍の影響――親の回答項目から
      (2)コロナ禍の影響――子どもの回答項目から
     6.ケイパビリティの最適化の視点
      (1)子どもの権利条約と子どもたちの声
      (2)貧困は構造的暴力
      (3)ケイパビリティの最適化をめざすアプローチ
     7.子どもと共に進める研究
      (1)コロナ禍の子どもたち
      (2)子どもの権利条約に基づく子どもの権利対話
     8.当事者と医療界の協働の可能性:地球の未来
      (1)細菌性髄膜炎から子どもたちを守る会
      (2)子どもたちこそが主体者

    第5章 共生のルネサンス――障害のある人々の平等回復のために[鈴木勉]
     はじめに
     1.原始時代の末期、人類は障害のある人たちと共生していた
     2.国家の成立と障害者問題の発生
     3.市民革命期の平等論――「能力にもとづく平等」論のパラドックス
     4.糸賀一雄の重症心身障害児観――「この子らを世の光に」
     5.現代平等思想としてのノーマライゼーション
      (1)反ナチズム・平和思想としてのノーマライゼーション
      (2)ノーマライゼーションとは何か
     6.現代平等論の地平――「障害のある人の権利条約」の成立
      (1)「障害者権利条約」批准の意義
      (2)ノーマライゼーションとインクルージョン
      (3)障害者権利条約における障害がある人々の平等回復のための「3つの措置」
     7.「自助・互助」を優先する「地域共生社会」論
      (1)自助の前提としての公助
      (2)新自由主義と新保守主義
      (3)新自由主義福祉改革のトップランナーとしての介護保険制度
      (4)家族扶養を優先する理由
     8.共生社会の実現のために――共同作業所運動の貢献
      (1)共同作業所運動の特質
      (2)住民の障害者観・福祉観の転換
      (3)「レディメイド」から「オーダーメイド」型福祉行政への転換を示唆
      (4)「連帯・協同」組織の位置づけと「公的責任」をめぐって

    第6章 高齢者との共生と高齢者ケアレジーム[朴光駿]
     はじめに
     1.2つの高齢者観とその意味
      高齢者層の特徴は多様性
      高齢者の社会的地位
      2つの高齢者観:アリストテレス型とプラトン型
     2.老いと関わる日本文化
      いわゆる儒教文化論について
      『官刻孝義録』をどうみるか
      高齢者労働・介護のパラダイムの形成:明治時代
     3.主体的に生きる高齢者への多様なケア
      高齢者ニーズの多様性
      介護と遺産相続の問題
      2つの事例からみる終末期高齢者の理解
      事例①ブッダの臨終
      事例②:諸葛孔明の臨終
     4.日本の高齢者ケアレジームとケア欠乏
      日本の高齢者ケアレジーム
      老人貧困と介護保障負担
      ケア欠乏の現状
     高齢者介護パラダイムの転換は可能か――むすびに代えて

    終章 ケアコミュニティをめざす――よき実践例を素材に[朴光駿]
     はじめに
     1.ケア国家の先駆的政策事例
      福祉国家からケア国家へ
      1930年代におけるスウェーデン福祉国家の成立
     2.実践事例①:ユダヤ人救助者のケア教育
      ユダヤ人救助者の語り
      救助と非救助の分かれ道:ケア教育
     3.実践事例②:「自殺率のもっとも低いまち」の生活様式
      「次悪の選択」としての自殺
      徳島県海部町の生活様式
     4.実践事例③:御手洗住民の共生的生き方
      遊女との共生
      共生的生き方とそのルーツ
     共生はイアーゴの没落か――むすびに代えて

     参考文献
  • 内容紹介

    すべての人々が個々の違いを尊重し、差別・排除されることなく受容され支援され、自分らしく生きることができるための「共生」の思想・哲学とは何か? 多様性が豊かさと共鳴を生む「包摂的なケアコミュニティ」を追究する、意欲的な論集。
  • 著者について

    朴 光駿 (パク クワンジュン)
    佛教大学社会福祉学部教授。専門分野は社会福祉思想史および東アジア社会政策(史)比較研究。
    韓国統営市生まれ。釡山大学卒業。1990年より新羅大学の教員を経て、2002年より現職。中国社会科学院訪問学者、(中国)西北大学・(韓国)東国大学客員教授を歴任。
    著書は『社会福祉の思想と歴史――魔女裁判から福祉国家の選択まで』(ミネルヴァ書房、2004)、『朝鮮王朝の貧困政策――日中韓比較研究の視点から』(明石書店、2020)、『女子挺身隊――その記憶と真実』(プリワイパリ、2022。韓国語)など。

    村岡 潔 (ムラオカ キヨシ)
    岡山商科大学法学部客員教授、内科医、韻士。専攻は、医学概論・医学哲学、医療思想史、BIOPOLITICS。
    1949年、群馬県生まれ。日本医科大学卒業。同大救急医療センター、東京労災病院/北村山公立病院脳外科、大阪大学環境医学基礎系医員、佛教大学教員を経て、2020年より現職。日本医学哲学・倫理学会、医学史研究会、日本保健医療行動科学会、日本生命倫理学会、日本人工知能学会、所属。共編著に『ケースブック医療倫理』(医学書院、2002)、『医療情報』(丸善シリーズ生命倫理学第16巻、2013)、『医療・看護に携わる人のための人権・倫理読本』(法律文化社、2021)。共訳に、上海中医学院編『針灸学』(刊々堂出版社、1977)など。

    若尾 典子 (ワカオ ノリコ)
    元広島女子大学・佛教大学教授、専門:憲法学、とくに女性・子どもの人権。
    著書:『みぢかな女性学』(沖縄タイムス社、1986)、『ジェンダーの憲法学』(家族社、1997)、『わがままの哲学』(学陽書房、1997)、『女性の身体と人権』(学陽書房、2005)、共著:『フェミニズム法学』(明石書店、2004)、共編:『家族データブック』(有斐閣、1997)、共訳:ミッテラウワー他著『ヨーロッパ家族史――家父長制からパートナー関係』(名古屋大学出版会、1993)など。

    武内 一 (タケウチ ハジメ)
    佛教大学社会福祉学部教授。専門分野は社会小児科学、子どもとともに進める研究。
    香川県小豆島生まれ。滋賀医科大学卒業。1983年耳原総合病院小児科(堺市)、1988年重症心身障害児施設第一びわこ学園、1989年デンマークバンゲデフーセ障害児施設研修、1995年国保内海病院(小豆島)、1999年耳原総合病院小児科を経て、2009年より現職。2017年度一年間スウェーデン・ウメオ大学医学部疫学とグローバルヘルス学科にて研究生活後、現在客員研究員(教授)。
    著書:単著『Hib感染症とHibワクチン』(文光堂、2009)、編集共著『小児の市中感染症診療パーフェクトガイド』(文光堂、2009)など。論文:first author 『Towards optimising children’s capability and tackling relative child poverty in highincome countries: the cases of Japan, Sweden and the UK since 2000』(Global Health Action、…

    鈴木 勉 (スズキ ツトム)
    佛教大学名誉教授。専門分野は福祉政策論および障害者福祉論。
    日本福祉大学大学院社会福祉学研究科修了。1983年より県立広島女子大学の教員を経て、2003年より佛教大学社会福祉学部教授(~2021年)。
    著書に『ノーマライゼーションの理論と政策』(萌文社、1999)、編著書に『青年・成人期障害者の自立・発達・協同』(渓水社、1992)、『社会福祉――暮らし・平和・人権』(建帛社、初版2008/第2版2013)、『新・現代障害者福祉論』(法律文化社、2019)など。

共生の哲学-誰ひとり取り残さないケアコミュニティをめざして(世界人権問題叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:明石書店
著者名:朴光駿(編著)/村岡潔(編著)/若尾典子(編著)
発行年月日:2023/10
ISBN-10:4750356522
ISBN-13:9784750356525
判型:B6
発売社名:明石書店
対象:一般
発行形態:全集叢書
内容:社会
言語:日本語
ページ数:256ページ
他の明石書店の書籍を探す

    明石書店 共生の哲学-誰ひとり取り残さないケアコミュニティをめざして(世界人権問題叢書) [全集叢書] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!