「維新」政治と民主主義―分断による統治から信頼でつなぐ自治へ [単行本]
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「維新」政治と民主主義―分断による統治から信頼でつなぐ自治へ [単行本]

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出版社:公人の友社
販売開始日: 2023/11/11
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「維新」政治と民主主義―分断による統治から信頼でつなぐ自治へ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「維新」政治の次の時代は、「自治」に目覚めた市民が創る。自治とは読んで字のごとく自ら治めることだ。人々は家庭で、職場で、ごく身近な地域社会で自治をそれこそ自己責任において懸命に担っている。そのことを甘く見てはならない。国であれ自治体であれ、政治権力が人々の生活の自治を脅かしたら、人々は覚醒する。自己の責任において社会や政治を変える行動を開始するだろう。それが「維新」の次に来るものを創り出す。(本書「序文」より)
  • 目次

    序 文
     ⅰ なぜ刊行を思い立ったか
     ⅱ 本書の構成と基本視点
    1章 橋下知事時代(2008年1月~2011年10月)
     1 橋下・大阪維新の胎動期
     2 民主党政権の消長と大阪維新の会の誕生
    2章 橋下市長・松井知事時代(2011年11月~2015年10月)
     1 「大阪維新の会」の誕生と教育行政、組合活動への露骨な介入
     2 大阪都構想第1回住民投票の実施と「否決」
     3 住民投票をめぐる投票運動の分析と住民投票制度の問題点
     4 第2次安倍政権の成立と世界で巻き起こる反貧困・反緊縮運動
    3章 松井知事・吉村市長時代(2015年11月~2019年3月)
     1 第2次法定協議会の膠着から脱法的出直しダブル選へ
     2 ブレグジッドの成立、トランプの登場、森友学園問題の浮上
    4章 吉村知事・松井市長時代(2019年4月~2023年3月)
     1 都構想住民投票で再度の「否決」と吉村知事のコロナ対応の問題点
     2 コロナ・パンデミック、ロシアのウクライナ侵攻、安倍元首相銃撃事件
    5章 「夢洲・万博・IRカジノ」と国政政党としての維新
     1 維新の今後を占う二つの課題
     2 夢洲・万博・IR カジノ
     3 維新の国政政党への挑戦の軌跡
    6章 維新vs.反維新の政治構図を超えるために
     1 第4回大阪ダブル選挙および統一自治体選挙2023結果分析
     2 「反維新」勢力の形成過程とその弱点
     3 維新政治が続く中、私たちに何ができるか
    あとがき
    参考資料
     資料1 関連年表
     資料2 維新府政・市政に制定された代表的条例
     資料3 「大阪の自治を考える研究会」発行のブックレット目次
  • 出版社からのコメント

    大阪で都構想反対を担った経験から維新政治の本質的問題を分析。万博をめぐる迷走、IRカジノ頼みの成長戦略の実態を明らかにする。
  • 内容紹介

     本書執筆を通じて、私の確信となったのは、維新政治、維新現象は過渡的な政治現象であるということだ。その意味は二つある。ひとつは維新以前の世界には戻れないということだ。私自身が胸を張って取り組んできた活動は、やはり大きな弱点があったと思わざるを得ない。それは端的に言えば、時代の変化の中で生まれた新しい社会問題が自らに及ぼす影響に対する鈍感さだ。労働者派遣法は1986年に成立し、改悪を重ねながらその対象を次第に拡大し、2004年には製造業への派遣も容認された。これがリーマンショック後の派遣切りへとつながり、格差の拡大と貧困の深刻化を招いた。もちろん私たち労働組合も非正規雇用労働者の処遇改善を求める取り組みや労働者派遣法改悪に反対する取り組みを行ってきた。しかし、それが強行されたとき、私たち自身が「既得権益」として批判の矢面に立たされることになることには想像が及んでいなかった。そして、特に雇用が保証された公務員層が「既得権益」の象徴としてバッシングの矢面に立たされることになった。
     その背景には、中小零細企業の従業員数や割合が全国トップレベルという大阪市の特性があったとおもわれる。そのバッシングの急先鋒として登場し、大きな支持を集めたのが維新であった。しかし、バッシングにさらされたという自らの被害意識以上に、私たちが見落としてはならないのは「ロスト・ジェネレーション」と呼ばれた人たちをはじめ、1990年代から2000年代に正規雇用から排除された人たちの圧倒的多数が20年から30年を経て、今なお、不安定かつ低賃金での雇用を強いられているという現実だ。その現実は、維新が過渡的現象であるということを逆説的に証明している。それが二つめだ。
     維新政治は結局のところこの問題を解決できなかった。むしろ競争原理の徹底こそが社会を活性化させ、成長をうながすというイデオロギーを振りまき、個人に対しては自己責任論を押しつけた。労働組合をはじめ労働者を保護する制度を「既得権益」と名指しして解体することには情熱を傾けたが、正規雇用や安定した収入から排除された労働者の暮らしを改善することには冷淡かつ冷酷であった。
     今日の「豊かな社会」における格差と貧困の問題は、ますます様々な形で人々の生活を蝕み、老老介護、ヤングケアラー、女性の貧困、子どもの貧困など派生する社会問題となって、その解決を求めている。維新政治にこうした課題の解決を期待することはできない。そういう志向性を持った政治勢力でないことは、おそらく誰もが気付いている。維新が振りまいたのは、時代おくれの成長神話であり、いまや実現不可能な昔の夢であることが立証されつつある。
     私たちが維新政治に見切りをつけ、新しい政治の実現に歩みだすためには、押しつけられたように感じられる不都合な現実を、自ら選び取った現実として引き受けつつ私たち自身の手でより良いものに改善していく覚悟が必要なのだろう。その時は私たち自身も大きく変わり新しい自分に出会える時かもしれない。その機運はやがて醸成され、社会に満ちると信じたい。

    図書館選書
    大阪で都構想反対を担った経験から維新政治の本質的問題を分析する。万博をめぐる迷走、IRカジノ頼みの成長戦略の実態を明らかにし、「自治」をキーワードにポスト維新政治への展望を考える。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山口 勝己(ヤマグチ カツミ)
    1959年大阪市生まれ。2019年10月~大阪府地方自治研究センター副所長
  • 著者について

    山口勝己 (ヤマグチカツミ)
    1959年、大阪市生まれ。1983年、大阪市に就職。就職直後から組合活動に参加。2012年、大阪市を退職し、組合活動に専念。2016年、自治労大阪府本部執行委員長。2019年、大阪府地方自治研究センター副所長。

「維新」政治と民主主義―分断による統治から信頼でつなぐ自治へ の商品スペック

商品仕様
出版社名:公人の友社
著者名:山口 勝己(著)
発行年月日:2023/10/30
ISBN-10:4875559054
ISBN-13:9784875559054
判型:A5
発売社名:公人の友社
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会科学総記
言語:日本語
ページ数:248ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:345g
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