人が人を罰するということ―自由と責任の哲学入門(ちくま新書) [新書]
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人が人を罰するということ―自由と責任の哲学入門(ちくま新書) [新書]

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出版社:筑摩書房
販売開始日: 2023/12/07
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人が人を罰するということ―自由と責任の哲学入門(ちくま新書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    人間は自由意志をもつ主体であり、過ちを犯した者が咎められ罰されることは、古くから共同体における基本的なルールと考えられてきた。一方、自由の存在を否定し「刑罰は無意味だ」とする神経科学や社会心理学の立場がある。はたして人間は自由な選択主体か。私たちが互いを責め、罰することに意味はあるのか。抑止、応報、追放、供犠といった刑罰の歴史的意味を解きほぐし、自由否定論、責任虚構論の盲点を突く。論争を超えて、“人間として生きること”を根底から問う哲学的探究。
  • 目次

    序 責めることと罰すること――自由と責任の哲学へ

    I
    第一章 刑罰は何のために?――〈応報〉と〈抑止〉
    1 なぜ刑罰について考えるのか
    2 刑罰とはなんだろうか
    3 刑罰の意味をめぐる問い
    4 抑止効果
    5 応報とは何か――正義のバランス
    6 応報と抑止

    第二章 身体刑の意味は何か?――〈追放〉の機能
    1 抑止と応報にとどまらない刑罰の意味
    2 古代中国の身体刑
    3 苛酷で残虐な刑罰に何の意味があるのか
    4 社会からの排除
    5 刑の軽重と追放の体系
    6 なぜ刑罰は追放の意味をもつべきなのか
    7 現代にも残る追放

    第三章 刑罰の意味の多元主義――〈祝祭〉・〈見せもの〉・〈供犠〉・〈訓練〉
    1 刑罰が多様な目的を持ちうることの何が重要か
    2 祝祭としての刑罰――ミシェル・フーコーはこう考えた
    3 見せものとしての刑罰
    4 供犠――刑罰の宗教的意味
    5 訓練――犯罪者を更生させる権力
    6 パノプティコン――隠微な権力のモード
    7 刑罰の意味が多様であること
    コラム 意味をめぐる問い、正当性をめぐる問い

    II
    第四章 応報のロジック
    1 応報の何が問題なのか
    2 犯人とは何か
    3 行為・責任・主体
    4 責任の条件は何か?
    5 責任を疑うロジック
    6 それは彼の選んだ行為なのか?
    7 応報は不可能か?

    第五章 自由否定論
    1 神経科学からの問題提起
    2 脳の神経活動と意識的意図
    3 リベットの実験
    4 拒否する自由意志
    5 拒否は無意識の原因をもたないのか
    6 見せかけの心的因果
    7 責任も錯覚の一種になる?
    コラム 神経科学と刑事司法

    第六章 責任虚構論
    1 社会心理学からの責任批判
    2 小坂井敏晶『責任という虚構』について
    3 ミルグラム実験――人間の責任の脆弱さ
    4 原因と結果の連鎖
    5 責任の正体
    6 虚構を通じて社会は存立する
    7 変転する虚構

    III
    第七章 それでも人間は自由な選択主体である
    1 人間の生の一般的枠組み
    2 罰すること、責めること
    3 罰することがすべて無意味になる世界
    4 科学的世界観の下で自由に居場所はあるか――私自身の経験から
    5 ひとが何かをすること
    6 自由の否定の自己矛盾
    7 人間の条件

    第八章 責任は虚構ではない――自由と責任の哲学
    1 私たちはどのように生きているか
    2 自由と怒り
    3 人間が責めるのは人間である
    4 反応的態度
    5 道徳的要求と道徳的期待
    6 ナンセンスな問い
    7 人間の生活と科学の実践
    コラム ストローソンの「自由と怒り」

    第九章 自由・責任・罰についての指摘
    1 人間として生きるということ
    2 自由否定論には何が足りないか
    3 拒否権説の不足――人間の自由は理論によって確証される必要はない
    4 責任が実在する空間
    5 刑罰廃止論を問いなおす

    おわりに
    読書案内
  • 出版社からのコメント

    私たちが互いを責めたり罰することに意味はあるか。責任や自由意志をめぐって〈人間として生きること〉を根底から問う哲学的探究。
  • 内容紹介

    人間は自由意志をもつのか。私たちが互いを責めたり罰することに意味はあるか。刑罰や責任をめぐって〈人間として生きること〉を根底から問う哲学的探究。

    ひとを責めることは無意味?
    責任は近代社会の虚構にすぎない?
    自由意志をめぐる論争に決着をつける。

    「人間として生きる」とはどういうことか?

    人間は自由意志をもつ主体であり、過ちを犯した者が咎められ罰されることは、古くから共同体における基本的なルールと考えられてきた。一方、自由の存在を否定し「刑罰は無意味だ」とする神経科学や社会心理学の立場がある。はたして人間は自由な選択主体か。私たちが互いを責め、罰することに意味はあるのか。抑止、応報、追放、供犠といった刑罰の歴史的意味を解きほぐし、自由否定論、責任虚構論の盲点を突く。論争を超えて、〈人間として生きること〉を根底から問う哲学的探究。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山口 尚(ヤマグチ ショウ)
    1978年生まれ。京都大学総合人間学部卒業。同大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は形而上学、心の哲学、宗教哲学、自由意志について
  • 著者について

    山口 尚 (ヤマグチ ショウ)
    山口 尚(やまぐち・しょう):1978年生まれ。京都大学総合人間学部卒業。同大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は形而上学、心の哲学、宗教哲学、自由意志について。著書に『難しい本を読むためには』(ちくまプリマー新書)、『日本哲学の最前線』(講談社現代新書)、『人間の自由と物語の哲学』『幸福と人生の意味の哲学』(以上、トランスビュー)、『哲学トレーニングブック』(平凡社)、『クオリアの哲学と知識論証』(春秋社)など。

人が人を罰するということ―自由と責任の哲学入門(ちくま新書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:筑摩書房
著者名:山口 尚(著)
発行年月日:2023/12/10
ISBN-10:448007595X
ISBN-13:9784480075956
判型:新書
発売社名:筑摩書房
対象:一般
発行形態:新書
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:272ページ
縦:18cm
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