はたらく土の虫 [単行本]

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はたらく土の虫 [単行本]

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出版社:瀬谷出版
販売開始日: 2023/11/30
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はたらく土の虫 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    土に住む小さな虫たちは、何を食べて生きている?生態系の中のはたらき者というのは本当?複雑な土の中の世界を研究者が解説します。
  • 目次

    まえがき
    第1章 生態系のはなし 
    1生態系の中の物質の流れ
      虫たちのいる生態系 
      窒素やリンは土と植物の間で循環する 
      炭素は生物の呼吸によっていったん大気に還っていく 
      生物のはたらき
    2植物と動物のはたらき
      植物のはたらき
      植物がもつ、虫たちが食べにくい硬さや渋み
      動物のはたらき
      食物連鎖に流れるエネルギーの量
      死んだ餌から始まる腐食連鎖
    3分解者が住む土の中の世界
      虫たちは薄く、狭いところに集中して住んでいる
      住みかの環境は細かく分かれる
      強力な分解者、微生物も住んでいる
      土壌動物の種類と数
    4「分解」における虫たちのはたらき
      体のサイズによるグループ分け
      腐食連鎖を通して有機物を分解し、土をつくる
      落ち葉を直接食べる大きな虫は強力な分解者
      住み場所を改変する生態系エンジニア
      微生物食者は微生物のはたらきに影響する
    第2章 土に暮らす虫たちの紹介
    1ミクロファウナ―体の幅が〇・一ミリメートル以下の極小の虫
    ①原生生物――植物でも動物でもない単細胞の生き物
    ②クマムシ――想像を超えた環境で生きられるすごい生き物
    ③センチュウ――多様な戦略であらゆる場所に生息する
    2メソファウナ―体の幅が二ミリメートル以下の虫
    ①ヒメミミズ――体の節が分かれて増殖することも
    ②トビムシ――お尻にあるバネで飛び跳ねて逃げる
    ③ダニ――土壌中で最も優占する節足動物
    ④カニムシ――ハサミを駆使する強力なハンター
    ⑤カマアシムシ――眼も触角もない、鎌状の脚をもつ虫
    ⑥コムシ――数珠のような長い触角をもつ
    ⑦コムカデ、エダヒゲムシ――白く透き通った、足の少ない多足類
    3マクロファウナ―体の幅が二ミリメートル以上の虫
    ①クモ――土の中のトッププレデター
    ②ムカデ――待ち伏せと毒で獲物を捕らえる
    ③ヤスデ――大量の落ち葉を食べて自分の糞も食べる
    ④ワラジムシ ――水界と陸域の中間的性質をもつ土壌で繁栄
    ⑤ミミズ ――土壌を耕しながら大量に食べる「大地の腸」
    ⑥シロアリ ――土壌動物随一の分解能力をもつ
    ⑦アリ ――多くが肉食、土の中では狂暴な生き物
    ⑧さまざまな昆虫の幼虫――一生ののうちの一時期だけ土で過ごし、物質を循環させる
    ⑨地表性甲虫――土に似た地味な色のものがほとんど 
    ⑩ナメクジ、カタツムリ ――食べるものは時と場合によって変わる
    第3章「分解」だけではない土壌動物のはたらき
    1根に依存する土壌動物のはたらき
      根からにじみ出る粘液や根と共生する菌を食べる虫
      根から出る液を引き金に根の周りで分解が進む
      根の周りで微生物を食べる虫が植物の成長を助ける
      菌根菌と植物の共生関係
      菌根菌を食べる虫も植物の成長に影響を及ぼす
    2捕食というはたらき
      捕食者が餌生物同士の関係性を変える
      トビムシが菌根菌・腐生菌・病原菌の競争に影響する
      原生生物やセンチュウも根の周りの細菌の種構成を変える
    3運搬によるはたらき
    運んだり運ばれたり
    菌は胞子をつくって増える
    多くの虫が胞子の散布に関わる
    いろいろな運搬と便乗
    偶然が重なって結果を導く
    第4章 土壌動物の生きざま
    1土壌ならではの制約
      動きにくく真っ暗な土の中で生きる
      匂いを利用する虫
      土の中は移動しにくい
      土の虫の食べ物の好き嫌い
      好みはあっても土の中で選んでいる余裕はない?
      土壌動物は雑食者がほとんど
    2多くの種が共存できる不思議
      ある空間である種が独り勝ちしないのはなぜか
      餌が異なれば共存できる
      ミクロスケールでの住み分けが餌の違いにつながる
      トビムシとササラダニがもつ異なる生存戦略
      攪乱や捕食が多様性を生み出す
    3さまざまな土壌動物の集まり
      場所ごとに異なる群集が形成される
      地上の植物と作用し合う地下の虫
      地上と地下の群集の入れ替わりは連動する
      地形がさまざまな群集をつくり出す
      土の虫の移動スケールに謎が残る
    第5章 生態系の調和
    1多様性の意義
      多様な虫がいることに意義はあるのか
      多様であればはたらきが大きいわけではない
      少しずつ異なる性質が生態系を持続させる
    2バランスが壊れてしまうその前に
    土の群集の絶妙なバランス
    最後に
    あとがき
    索引
  • 出版社からのコメント

    土の上で忙しそうに動き回る虫は何をしているのか。
    生態系の中でどんな役割を担っているのか。
    気鋭の…
  • 内容紹介

    土の上で忙しそうに動き回る虫はいったいなにをしているのか。
    土の中にいるたくさんの虫は、動きにくい環境の中で何を食べ、どうやって生きているのか。
    そして、生態系の中でどんな役割を担っているのか。
    気鋭の研究者が、今わかっていることを解説します。
    挿絵は、虫の絵で有名なくぼやまさとるさん。
    ほのぼのとしながら適確に内容をとらえています。
    写真は、虫たちを美しく撮れる写真家の吉田譲さん、根本崇正さん。
    それらの絵や写真が、驚くような生態をもつ虫たちの世界に誘います。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    藤井 佐織(フジイ サオリ)
    国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所主任研究員。2012年京都大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。日本学術振興会海外特別研究員(派遣先:オランダアムステルダム自由大学)等を経て2018年より現職。専門は森林土壌を対象とした生態学で、土壌動物の多様性と機能(はたらき)に関する研究に従事
  • 著者について

    藤井 佐織 (フジイ サオリ)
    国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 主任研究員。
    2012年 京都大学大学院農学研究科博士課程修了。博士(農学)。
    日本学術振興会海外特別研究員(派遣先:オランダ アムステルダム自由大学)等を経て2018年より現職。
    専門は森林土壌を対象とした生態学で、土壌動物の多様性と機能(はたらき)に関する研究に従事。

はたらく土の虫 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:瀬谷出版
著者名:藤井 佐織(著)/くぼやま さとる(イラスト)
発行年月日:2023/11/30
ISBN-10:490238146X
ISBN-13:9784902381467
判型:B6
発売社名:瀬谷出版
対象:一般
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:156ページ
縦:19cm
横:14cm
厚さ:2cm
重量:308g
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