小林一茶(河出文庫―古典新訳コレクション〈19〉) [文庫]

小林一茶(河出文庫―古典新訳コレクション〈19〉) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  「天に雲雀人間海にあそぶ日ぞ」「梅干と皺くらべせんはつ時雨」…誰にでもわかる言葉で、ユーモアあふれる俳風を開拓した一茶。生涯で詠んだ約二万句から百句を精選し、俳人・長谷川櫂が「新しい一茶」と題し批評を加え、「子ども向け」「ひねくれ者」という評価を鮮やかに反転させる。波乱に満ちた人生に沿いながら見えてくる新たなる一茶像。

• 目次（「BOOK」データベースより）

  山寺や雪の底なる鐘の声
  時鳥我身ばかりに降雨か
  しづかさや湖水の底の雲のねみ
  塔ばかり見へて東寺は夏木立
  君が世や唐人も来て年ごもり
  乞食も護摩酢酌むらん今日の春
  天に雲雀人間海にあそぶ日ぞ
  朧々ふめば水也まよひ道
  寐ころんで蝶泊らせる外湯哉
  小便の身ぶるひ笑へきりぎりす
  つくづくと鴫我を見る夕べ哉
  義仲寺へいそぎ候はつしぐれ
  天広く地ひろく秋もゆく秋ぞ
  藪越や御書の声も秋来ぬと
  かつしかや早乙女がちの渉し舟
  足元へいつ来りしよ蝸牛
  父ありて明ぼの見たし青田原
  夕桜家ある人はとくかへる
  我星はどこに旅寝や天の川
  よりかゝる度に冷つく柱哉〔ほか〕

• 出版社からのコメント

  一茶の句は誰にでもわかる。波乱の生涯で詠んだ約二万句から百句を精選、俳人・長谷川櫂が解説を付す。近代俳句は一茶からはじまる。

• 図書館選書

  誰にでもわかる言葉、細やかな心理描写……近代俳句は一茶からはじまる。生涯で詠んだ約二万句から百句を精選し、俳人・長谷川櫂が解説を付す。波乱に満ちた人生に沿いながら見えてくる「新しい一茶」像。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  長谷川 櫂(ハセガワ カイ)
  １９５４年熊本県生まれ。俳人。著書に『俳句の宇宙』（サントリー学芸賞）、句集『虚空』（読売文学賞）などがある

• 著者について

  長谷川 櫂 (ハセガワ　カイ)
  1954年生まれ。俳人。著書に『俳句の宇宙』（サントリー学芸賞）、句集『虚空』（読売文学賞）、『古池に蛙は飛びこんだか』、句集『沖縄』、『芭蕉の風雅　あるいは虚と実について』など。

小林一茶(河出文庫―古典新訳コレクション〈19〉) の商品スペック