世界の見方の転換〈3〉世界の一元化と天文学の改革 新装版 [全集叢書]
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世界の見方の転換〈3〉世界の一元化と天文学の改革 新装版 [全集叢書]

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出版社:みすず書房
販売開始日: 2024/01/12
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世界の見方の転換〈3〉世界の一元化と天文学の改革 新装版 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    アリストテレス・パラダイムの正否を数値的に検証するという決定的な問題を提供したのは、16世紀の彗星・新星の観測であった。この世紀に醸成された、自然研究の実証的方法にたいする新たな信頼と、高められた観測精度を足場に、ティコ・ブラーエやメストリンをはじめとする傑出した天文学者たちがドグマを次々に排してゆく。ティコの体系、ジョルダノ・ブルーノの無限宇宙など、宇宙像の刷新もダイナミックに模索される。そして、理論・技能・認識のすべてにわたる変革はついに、ケプラーの天体力学に結実する。ケプラーが自身の理論を打ち立てた思考過程と、それと不可分でありかつ現代の科学者のものとは根本から異なるケプラーの哲学・科学思想のニュアンスを精緻に読み解く最終章は、圧巻と言うほかはない。もっとも、ケプラーに限らない。史料原典・研究文献をはば広く読み込み、全3巻を通して浮沈する有名・無名の人物それぞれの構想と創意を丹念に跡づけ、読者にその思索の軌跡をいきいきと追体験させる手腕は、著者の真骨頂と言える。歴史研究の興味に心躍らせながら本書を読み終えたとき、前二著と合わせた“三部作”が提示する一個の史観が凛然と浮かび上がる。
  • 目次

    第3巻 世界の一元化と天文学の改革

    第9章 彗星についての見方の転換――二元的世界溶解のはじまり
    1 彗星の自然学的理解
    2 彗星予兆説と占星術
    3 定量的彗星観測のはじまり
    4 ポイルバッハと彗星観測
    5 視差をもちいた彗星高度の推定
    6 1531年のハレー彗星
    7 アリストテレス気象論のほころび
    8 彗星についての新しい見方の登場
    9 セネカの『自然研究』をめぐって
    10 パラケルススの宇宙

    第10章 アリストテレス的世界の解体――1570年代の新星と彗星
    1 1572年の新星
    2 ヘッセン方伯ヴィルヘルムIV世
    3 ティコ・ブラーエと新星
    4 ミハエル・メストリンと新星
    5 古代的宇宙像崩壊のはじまり
    6 ティコ・ブラーエと天文学
    7 1577年の彗星観測
    8 ティコとメストリンのアリストテレス批判
    9 メストリンによる月の観察
    10 アリストテレス批判からコペルニクス説へ
    11 ティコ・ブラーエと占星術

    第11章 ティコ・ブラーエの体系――剛体的惑星天球の消滅
    1 ティコ・ブラーエとコペルニクス理論
    2 ティコ・ブラーエの天体観測
    3 ティコ・ブラーエの観測精度
    4 ティコ・ブラーエの体系にむけて
    5 パウル・ヴィティッヒ
    6 クリストフ・ロスマン
    7 剛体的惑星天球の否定
    8 ロスマンとコペルニクス理論
    9 ティコの体系のもたらしたもの
    10 ジョルダノ・ブルーノと無限宇宙
    11 パトリッツィとリディアット

    第12章 ヨハネス・ケプラー――物理学的天文学の誕生
    1 メストリンとの出会い
    2 ケプラーの出発点
    3 宇宙の調和的秩序
    4 ティコ・ブラーエとの出会い
    5 ケプラーとウルスス
    6 天文学の仮説について
    7 幾何学的仮説と自然学的仮説
    8 物理学としての天文学
    9 物理学的太陽中心理論
    10 ケプラーの第0法則
    11 円軌道の破綻
    12 地球軌道と太陽中心理論の完成
    13 等速円運動の放棄と面積法則
    14 楕円軌道への道
    15 ケプラーの第1法則
    16 第2法則の完成
    17 第3法則とケプラーの物理学
    18 プラトン主義と元型の理論
    19 ケプラーにとっての経験と理論
    20 おわりに――物理学の誕生

    付記C ケプラーの法則に関連して
    C-1 火星軌道の決定 その1 第0法則の検証
    C-2 火星軌道の決定 その2 等化点モデルの検証
    C-3 地球軌道の決定 離心距離の二等分について
    C-4 卵型軌道近似の誤差
    C-5 楕円軌道の磁気作用による説明
    C-6 火星軌道の決定 その3 直径距離と面積法則
    C-7 ケプラーの思考の実例 第3法則の力学モデル

    付記D ケプラーと占星術
    D-1 ケプラーの占星術批判
    D-2 星相の理論と有魂の地球

    注記
    文献(一次資料/資料集・辞典/二次資料・研究書)
    雑誌名・全集名・辞典名・著者名略記号
    人名索引
  • 内容紹介

    アリストテレス・パラダイムの正否を数値的に検証するという決定的な問題を提供したのは、16世紀の彗星・新星の観測であった。この世紀に醸成された、自然研究の実証的方法にたいする新たな信頼と、高められた観測精度を足場に、ティコ・ブラーエやメストリンをはじめとする傑出した天文学者たちがドグマを次々に排してゆく。ティコの体系、ジョルダノ・ブルーノの無限宇宙など、宇宙像の刷新もダイナミックに模索される。そして、理論・技能・認識のすべてにわたる変革はついに、ケプラーの天体力学に結実する。
    ケプラーが自身の理論を打ち立てた思考過程と、それと不可分でありかつ現代の科学者のものとは根本から異なるケプラーの哲学・科学思想のニュアンスを精緻に読み解く最終章は、圧巻と言うほかはない。
    もっとも、ケプラーに限らない。史料原典・研究文献をはば広く読み込み、全3巻を通して浮沈する有名・無名の人物それぞれの構想と創意を丹念に跡づけ、読者にその思索の軌跡をいきいきと追体験させる手腕は、著者の真骨頂と言える。歴史研究の興味に心躍らせながら本書を読み終えたとき、前二著と合わせた〈三部作〉が提示する一個の史観が凛然と浮かび上がる。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山本 義隆(ヤマモト ヨシタカ)
    1941年、大阪生まれ。学校法人駿台予備学校勤務。科学史家。著書に、『重力と力学的世界』(現代数学社、1981、ちくま学芸文庫、全2巻、2021)、『熱学思想の史的展開』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008‐2009)、『古典力学の形成』(日本評論社、1997)、『解析力学1、2』(共著、1998、朝倉書店)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、2005、韓国語訳、、2005、英語訳The Pull of History: Human Understanding of Magnetism and Gravity、World Scientific、2018)、)、『ボーアとアインシュタインに量子を読む』(みすず書房、2022)ほか
  • 著者について

    山本義隆 (ヤマモトヨシタカ)
    1941年、大阪に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科卒業。同大学大学院博士課程中退。現在 学校法人駿台予備学校勤務。著書『知性の叛乱』(前衛社、1969)『重力と力学的世界--古典としての古典力学』(現代数学社、1981)『熱学思想の史的展開--熱とエントロピー』(現代数学社、1987、新版、ちくま学芸文庫、全3巻、2008-2009)『古典力学の形成--ニュートンからラグランジュへ』(日本評論社、1997)『解析力学』全2巻(共著、朝倉書店、1998)『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞受賞、韓国語訳、2005、英語訳、2018)『一六世紀文化革命』全2巻(みすず書房、2007、韓国語訳、2010)『福島の原発事故をめぐって--いくつか学び考えたこと』(みすず書房、2011、韓国語訳、2011)『私の1960年代』(金曜日、2015)『近代日本一五〇年』(岩波新書、2018)『小数と対数の発見』(日本評論社、2018)ほか。本巻を含む『世界の見方の転換』全3巻についても韓国語版が刊行されている(全3巻、2019-2023)。

世界の見方の転換〈3〉世界の一元化と天文学の改革 新装版 の商品スペック

商品仕様
出版社名:みすず書房
著者名:山本 義隆(著)
発行年月日:2024/01/10
ISBN-10:4622096781
ISBN-13:9784622096788
判型:B6
発売社名:みすず書房
対象:教養
発行形態:全集叢書
内容:自然科学総記
言語:日本語
ページ数:584ページ
縦:20cm
重量:610g
その他:世界の一元化と天文学の改革
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