撤退と再興の農村戦略-複数の未来を見据えた前向きな縮小 [単行本]
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撤退と再興の農村戦略-複数の未来を見据えた前向きな縮小 [単行本]

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出版社:学芸出版社
販売開始日: 2024/02/28
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撤退と再興の農村戦略-複数の未来を見据えた前向きな縮小 の 商品概要

  • 目次

    第1章 撤退して再興する集落づくりを目指して
    1・1 「じっくりと待つ」という発想
    1 条件が極めて厳しい集落(常住困難集落)が対象
    2 時間スケールを延長すれば希望が見えてくる
    3 「撤退」「再興」とは
    4 「撤退して再興する集落づくり」論に関する障壁
    5 「分からない」を議論のテーブルへ:「農村戦略」「動的な集落づくり」
    6 「当事者が当事者の価値観」で決めるべき
    1・2 山間地域の現状と未来:建設的な議論のために
    1 「山間地域の小集落」とは何か
    2 高齢者の五大悩み:買い物・病院関連・獣害・草刈り・雪対策
    3 農家の家計と農林業の経営:農業所得はわずか
    4 無住集落の現状:個々の定義と誇張された危機
    5 この先の全体的な潮流:「ゆるやかに厳しく」が基本
    1・3 農林業保全や財政再建に関する固定観念を打ち破る
    1 日本の標準的な林業とは:「苗木を植えたら終わり」ではない
    2 山間地域の農林業をやめると洪水や渇水が多発するようになるのか
    3 生産外機能の貨幣評価の多くは過大
    4 食料不足の可能性や影響を考えてみる
    5 容認すべきは農林業の「限定的な放棄や簡素化」
    6 厳しい過疎地を切り捨てても財政的には「焼け石に水」
    7 「都市も過疎地も時間をかけて歳出削減」が基本

    第2章 無住になっても集落振興の基盤は保持可能か

    2・1 集落が無住になるとどうなるのか
    1 無住集落を通じて「撤退して再興する集落づくり」の前提を検討
    2 集落振興の基盤とは:土木・権利・歴史・技術の四つに注目
    3 石川県における無住集落の調査:ほぼすべてを踏査
    4 「にぎわい」のある無住集落:金沢市平町
    5 最近の無住化の事例から:金沢市国見町
    6 古い無住化の事例から:金沢市畠尾町
    7 隔絶した場所にある無住集落の事例:小松市花立町
    8 未舗装道路の先にある無住集落の事例:輪島市町野町舞谷
    9 広々とした田畑が広がる無住集落:白山市柳原町
    10 静かな観光スポットのある無住集落:白山市五十谷町
    11 牧草地が広がる無住集落:七尾市菅沢町
    12 観光農園がある無住集落:鳳珠郡能登町字福光
    13 キャンプ場に生まれ変わった無住集落:加賀市山中温泉上新保町
    14 深い緑に覆われつつある無住集落:七尾市外林町
    15 主要部が太陽光パネルで覆われた無住集落:七尾市の事例
    16 通行困難な道路の例:雑草雑木・轍・土砂崩れ・橋の崩落
    2・2 土木的な可能性と権利的な可能性
    1 土木的な可能性を支える「表土」もおおむね問題なし
    2 「最低ライン」でみれば大多数が合格
    3 数字でみる「無住集落」:土木的な可能性を検討するために
    4 この先無住となっても「土木的な可能性」は保持可能
    5 この先無住となっても「権利的な可能性」は保持可能
    コラム 世代交代困難集落や無住集落に目を向ける:行政へのお願い I
    2・3 歴史的連続性と生活生業技術
    1 元住民が考える「歴史的連続性」の源泉
    2 京丹後市における2015年度の「無居住化集落」調査
    3 元住民の団体や記録簿で守る:京丹後市網野町尾坂
    4 「帰村権」と誇りに守られた無住集落:京丹後市久美浜町山内
    5 この先無住となっても「歴史的連続性」は保持可能
    6 自然との共生に必要な「生活生業技術」とその重要性
    7 この先無住となっても「生活生業技術」は保持可能
    8 この先無住となっても「集落振興の4種類の基盤」は保持可能
    コラム 一定の形としてとらえにくいものにも注意:行政へのお願い Ⅱ
    2・4 「撤退して再興する集落づくり」は可能か
    1 無住集落であっても常住人口を増やす機会はある
    2 「撤退して再興する集落づくり」は可能:必勝法不在のなかで
    3 まず始めるべきは知ってもらうこと:イメージの改善
    コラム 厳しい状況下での希望ある事例に注目:行政へのお願い Ⅲ

    第3章 常住困難集落の可能性を多角的にみる

    3・1 議論のための枠組みの構築:全くの自由は意外に「不自由」
    1 マルチシナリオ式の集落づくり試論:一種の「シミュレーション」
    2 主な登場人物の設定:「高関与住民」「高関与外部住民」「低関与住民」
    3 キーワードは「高関与外部住民」:「通い」の距離など
    4 縁もゆかりもない大都市の住民の可能性
    5 マルチシナリオ式の集落づくり試論に登場する集落類型の作り方
    6 集落類型別の説明および追加の設定:個性ある八つの集落像
    7 小松市西俣町:拡大型集落(あるいは拡大混住型集落)の好例として
    3・2 戦略マップ上での「マルチシナリオ式の集落づくり試論」
    1 戦略マップで考えるA集落の可能性
    2 遠くの大都市の人材に目を向けた「いわゆる活性化」のシナリオ群
    3 時間をかけて基盤保持型の自然回帰型国土まで「撤退」するシナリオ群
    4 拡大型集落まで「撤退」するシナリオ群:攻めと守りのバランス型
    5 自主再建型移転で一気に無住維持型集落まで「撤退」する
    6 諦めるのはまだ早い
    3・3 集落づくり試論の活用と外的な支援の可能性
    1 実際の集落づくりでの活用:議論の展開・見落としのチェック
    2 血の通った議論に向けて:一から作り直す勢いが必要
    3 シミュレーションゲームや小説の可能性
    4 国民的な支援を受けるために:都市側の視点から考えてみる
    コラム マルチシナリオ式の集落づくり試論をサポート:行政へのお願い Ⅳ

    第4章 建設的な縮小に向けた個別の具体策

    4・1 土地管理の縮小:農業・林業・自然環境の垣根をこえて
    1 田や普通畑での放牧:活性化の手段としても効果的
    2 広域的な獣害対策:人のエリアと自然のエリアを分ける
    3 自然の力をいかした林業:合自然的林業・風致間伐
    4 土地管理の「薄く広く」(非集約・粗放)を見直す
    5 自然環境保全・林業・農業の垣根をこえる
    4・2 居住地の見直し:自主再建型移転と漸進的な集落移転
    1 過疎を緩和する「自主再建型移転」という選択肢
    2 「移転してよかった」が大多数の自主再建型移転
    3 北秋田市(旧)小摩当の「自主再建型移転」:移転の原動力とは
    4 米原市太平寺の「自主再建型移転」:移転先で発展
    5 自主再建型移転のメリットが小さい場合:特に慎重になるべき状況
    6 移転成功のポイントは当事者全員の「納得」
    7 実施数の減少要因から考える「次世代型移転」
    8 漸進的な集落移転:結果としては自主再建型移転という形
    4・3 大きな差を生む「個別の具体策」:土地利用や居住地以外で
    1 無住になってからでも間に合う「記念碑の建立」
    2 墓石や墓地の移転や簡素化:脱墓石も現実的な選択肢
    3 生活生業技術の計画的な保全と記録方法
    4 建設的な縮小を視野に入れたワークショップ
    5 シミュレーションゲームの開発および活用
    6 生活を総合的にサポートする「現代版里山鍼灸師」の確立

    終章 撤退と再興の都市農村戦略へ:残された宿題の糸口

    1 残された宿題:大きな枠組みで歳出削減を考える
    2 空間スケールを大切にする:選択と集中をタブーにしないために
    3 時間スケールを大切にする:「どれだけ時間をかけるか」に注意
    4 自然と共生した日本へ:人口減少はわるいことばかりではない
  • 出版社からのコメント

    いかに厳しくとも集落存続を諦めない。再興を意識した前向きな縮小、あえて目標を固定しない「動的な集落づくり」を徹底的に考察。
  • 内容紹介

    活性化が難しい集落は、30年先まで生き残ることができるか。諦めるのではなく今できることを考えたい。本書では、縮小の最先端である無住集落の事例を多数紹介しながら、再興を意識した前向きな縮小、あえて目標を固定しない「動的な集落づくり」の考え方を提示。撤退=終わりではない、集落存続の可能性を多面的に描く。

    図書館選書
    活性化が難しい集落は、30年先まで生き残ることができるか。本書では、縮小の最先端、無住集落の事例を多数紹介しながら、「再興を意識した前向きな縮小」、あえて目標を固定しない「動的な集落づくり」の考え方を提示する。
  • 著者について

    林 直樹 (ハヤシ ナオキ)
    金沢大学人間社会研究域人間科学系・准教授。
    1972年生まれ。京都大学大学院農学研究科博士後期課程修了、博士(農学)。人間文化研究機構総合地球環境学研究所、横浜国立大学大学院環境情報研究員・産学連携研究員、東京大学大学院農学生命科学研究科特任准教授などを経て現在に至る。
    編著:『撤退の農村計画』、分担執筆:『里山・里海―自然の恵みと人々の暮らし』朝倉書店、『地域再生の失敗学』光文社、『秋田・廃村の記録』秋田文化出版ほか

撤退と再興の農村戦略-複数の未来を見据えた前向きな縮小 の商品スペック

商品仕様
出版社名:学芸出版社
著者名:林直樹(著)
発行年月日:2024/02
ISBN-10:476152880X
ISBN-13:9784761528805
判型:A5
発売社名:学芸出版社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:224ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
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