筋肉坊主のアフリカ仏教化計画―そして、まともな職歴もない高卒ほぼ無職の僕が一流商社の支社長代行として危険な軍事独裁政権末期のナイジェリアに赴任した2年間の話 [単行本]

筋肉坊主のアフリカ仏教化計画―そして、まともな職歴もない高卒ほぼ無職の僕が一流商社の支社長代行として危険な軍事独裁政権末期のナイジェリアに赴任した2年間の話 の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  アルバイト生活をしていた僕のもとに訪れた謎のお坊さん。義理の弟が働いている一流商社でナイジェリア支社長を募集しているから、君が行くと良い…。そう紹介され、意気揚々と面接に向かったが、集まったのは見るからにエリートばかり。「君はもう帰って」と、門前払いを食らう。紆余曲折を経て支社長代行の職を得た僕は、混沌きわまるナイジェリアの最大都市ラゴスで日夜危険と向き合いながら駐在生活を送ることに。軍事独裁政権は崩壊し、民主的な選挙が行われた激動の２年間。そして新しく大統領になったオバサンジョ氏のもとに、謎のお坊さんが訪れ…。

• 目次

  プロローグ
  第１章　アフリカイベントからお寺へ
  　１　1997年　夏
  　２　葉山の山中でお題目を叫んだけもの
  　　　坊主、来たる／筋肉坊主の爆音題目
  　３　アフリカン・バー
  　　　神楽坂の路地裏で／移転、そして大使就任／添乗ガイドでアフリカへ
  　４　ナイジェリアざっくり情報
  　　　これでもアフリカ屈指の大国／ナイジェリアだいぶ略史
  第２章　日本からアフリカへ
  　１　もし一流商社の採用面接に高卒ほぼ無職の30歳が現れたら
  　　　人事のサノさん／生きて帰ってくれば……
  　２　採用されたらVIP待遇だった件
  　　　セキュリティはパンツの中に／翔んでロンドン／到着前のサドン・デス
  　３　空港のターミネーター
  　　　待ち受けていたのは……／武装強盗対策は万全に／魔界オン・ザ・ロード／仮住まいの大豪邸
  　４　ナイジェリアは危険が10割
  　　　ラゴス買い物事情／ナイジェリア名物　ナゾの渋滞／不思議のビルの事務所／冷静と情熱の運転手／現地スタッフ有象無象
  第３章　フリーターから商社マンへ
  　１　限りなく日常に近い暴動
  　　　みなもはしずかにゆれている／ラゴスが燃えた。見つけ次第射殺されるらしい。
  　２　アフリカではよくあること
  　　　国内線、あるいはリアル椅子取りゲーム／空の上の珍事／ナイジェリア横断ウルトラクイズ／そうよ私はエイリアン／呼べば群がるアフリカのオカダたち／ジュラルミン・ケースに札束を
  　３　ラゴスの沙汰は金と怒号と酒次第
  　　　日本からの出張者／「今以降、いつでも」／霊長類最強の空港エージェント／ナイジェリアのビジネスエリートたちがやっているシンプルな習慣
  　４　強盗犯はそこにいる
  　　　タヌキの股間の寄生虫／石に戸惑う弱気な僕　通りすがる死体の幻影（かげ）／セネガル・スーツ
  　５　海外出張、陸から行くか？　空から行くか？
  　　　渡る国境は鬼ばかり／空中レンタルビデオ／普通の国の、牧歌的な空港／ゲイシャと野獣／ラッキーをガーナに連れてって／Y2K
  第４章　平和な日常から混沌の世界へ
  　１　僕は如何にして心配するのを止めてラゴスで暮らすようになったか
  　　　大使館（エンバシー）で週末を／大いなる無責任／もう電気なんて来ないなんて言わないよ絶対
  　２　立てば強盗　座れば詐欺師　歩く姿はボッタクリ
  　　　ナイジェリア流犯罪術／ナイジェリア小噺／ランチ襲撃事件
  　３　軟禁はパーティーの前に
  　４　ガソリン管大炎上
  　５　人生で大切なことは、みんな手抜きから学んだ
  　６　静養休暇放浪記
  　　　年に２回のお楽しみ／チュニジア　言葉の壁は高かった／モロッコで徘徊した話／アフリカらしいアフリカ／ブルキナ・ファソの旧石器時代／マリ　崖の上のドゴン
  第５章　軍事独裁政権から民主主義国家へ
  　１　大統領ができるまで
  　　　独裁者と政治犯、謎のダブル急死／オバサンジョ降臨
  　２　この国のリーダーたち
  　３　太鼓しか持たない日蓮系の僧侶と、彼の布教の時
  　　　童顔ジジイの反抗期／進撃の坊主／大統領とご対面
  　４　オバサンジョという男
  　５　大統領拘束事件
  　　　不運の電話／ベッド・マンvs人喰いカレンダー／お坊さんが真のパワーを発揮するとき
  第６章　アフリカから日本へ
  　１　ダメですよ！　橋本首相
  　２　駐在の終わりとハードボイルド送別会
  　　　大使館のVIPサロン／ビジネスクラスは楽しませない
  　３　フォーエヴァー・ヤング
  　　　君にランクルをあげよう♡／はるかなる「むっふっふ」
  　４　家に帰るまでが駐在です
  　　　喉がかわいたらビールを飲めばいいじゃない／カラシニコフの銃口が告げたサヨナラ
  エピローグ

• 出版社からのコメント

  謎のマッチョ坊主の紹介で職を得た僕は、世界最凶の危険都市ラゴスへ。混沌を生き抜き民主化を目撃した商社マンの抱腹絶倒の駐在記。

• 内容紹介

  高卒フリーター、支社長代行になる。
  
  まともな学歴も職歴もなく、アルバイト生活をしていた僕のもとに現れた筋骨隆々な謎のお坊さん。アフリカに布教をしているという彼は、義理の弟が働いているという一流商社でナイジェリア支社長を募集しているから紹介してあげようという。意気揚々と面接に向かったが、面接に集まったのは見るからにエリートばかり。会場につくなり別室に呼び出され、「君はもう帰って」と、門前払いを食らう。
  しかし紆余曲折を経て急遽支社長代行の職を得た僕は、当時世界一危険と言われたほど混沌きわまるナイジェリアの最大都市ラゴスで、日夜押し寄せる理不尽と闘いながら駐在生活を送ることに。赴任直後に軍事独裁政権は崩壊し、暴動が続き、ようやく民主化を達成した激動の２年間。そして新しく大統領になったオバサンジョ氏のもとに、例のお坊さんが訪れ……。
  混沌とした日常をしたたかに生き抜く知恵を、ユーモアあふれる文体で描く。民主化への道のりと、お坊さんのナイジェリア布教計画が交錯する、ドラマティックで抱腹絶倒のナイジェリア駐在記。〔口絵8〕

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  石川 コフィ(イシカワ コフィ)
  １９６７年、東京都出身。高校卒業後、国内外のリゾートや輸入雑貨卸売会社での勤務を経て、１９９８年より２年間、大手商社にてナイジェリアに駐在。帰国後、神楽坂にてアフリカン・バー“トライブス”を開業。また、旅行会社でアフリカ旅行の添乗員も務めた。“トライブス”は移転し、現在は荻窪で営業中

• 著者について

  石川 コフィ (イシカワ コフィ)
  1967年、東京都出身。高校卒業後、国内外のリゾートや輸入雑貨卸売会社での勤務を経て、1998年より２年間、大手商社にてナイジェリアに駐在。帰国後、神楽坂にてアフリカン・バー〈トライブス〉を開業。また、旅行会社でアフリカ旅行の添乗員も務めた。〈トライブス〉は移転し、現在は荻窪で営業中。　

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