夜露がたり [単行本]

夜露がたり [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  「死んどくれよ」いなくなって欲しいと願ったのは、ほんとうだった。でも…。著者初の「江戸市井もの」苛酷にして哀切、いっそ潔く、清々しい。恋い焦がれ、欲に流され、橋を渡ろうとする女と男。表と裏、感情のひだ、生きようを描き「傑作」と呼ぶしかない全八篇。

• 内容（「BOOK」データベースより）

  帰ってきた；向こうがわ；死んでくれ；さざなみ；錆び刀；幼なじみ；半分；妾の子

• 出版社からのコメント

  「死んどくれよ」と口にしたのは、本当だったが。でもまさか……。新大江戸八景、市井ものの正統にして新潮流（ニュー・ウェイブ）。

• 内容紹介

  夜は溟くて重く、救いはわずかしかなかった。市井ものの正統にして新潮流。「どいつもこいつも、こけにしやがって」「難儀だね、身内って奴から逃れられないものさ」、追い詰められ女と男は危うい橋を渡ろうとする。「あの場所の生まれでなければ」と呪い、「死んどくれよ」と言葉の礫をぶつけながら、その願いが叶いそうになると惑う。ここに江戸八景の本物がある。「傑作」と呼ぶしかない短篇集。

夜露がたり [単行本] の商品スペック