すばらしい孤独―ルネサンス期における読書の技法 [単行本]
    • すばらしい孤独―ルネサンス期における読書の技法 [単行本]

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すばらしい孤独―ルネサンス期における読書の技法 [単行本]

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出版社:白水社
販売開始日: 2024/03/04
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すばらしい孤独―ルネサンス期における読書の技法 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本は魂の鏡となり、読む人の精神をも映し出す。ルネサンス期の知識人にとって、著書は「魂の肖像」であり、読書は古の知性との対話だった。ペトラルカ、マキャヴェッリ、モンテーニュら著名な文人の著作に、当時の読書のあり方を見る。カラー図版55点収録。
  • 目次


    第1章 ペトラルカ――図書室という魔術的空間
     1 「私は本に飽きることがありません」
     2 読書の痕跡
     3 「私といっしょにキケロが来た」
     4 現在からの追放、そして読者との協定
     5 図書室の危険と心に響く古代の人々の甘美なことば
    第2章 身体としてのテクストと古代の人々の復活
     1 「汚れた、ひどく惨めな姿で」――ボッカッチョとマドンナ・フィアンメッタの手稿
     2 「新しいアスクレピオスの私」――ボッカッチョと古代の神々
     3 解体され再構築された身体――人文主義者たちとクィンティリアヌスの出会い
     4 「こうして私は暮れゆく日の時間を延ばす」――ポリツィアーノ、書架の魔術、オルフェウスの神話
     5 「この困難で残酷な人生の救済の糸口」――読書の慰め
     6 ベンボ、ラッファエッロ、そして八つ裂きにされたローマの身体
    第3章 肖像、あるいは作者を見たいという望み
     1 魂の肖像と顔の肖像
     2 「ホメロスに会いたい」――書斎の肖像画たち
     3 フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの書斎――読書の劇場
     ◆書斎の肖像画
     4 エラスムスと肖像の限界
     5 友人たちの肖像――対話のつづき
     6 パオロ・ジョヴィオの収集熱とガブリエル・ノーデのよそよそしさ
    第4章 「精神のありのままの像を映し出さないなら、その鏡は偽りとなる」――読むこと、書くこと、そして自我の確立
     1 自分探しのための本の渉猟――模倣についての論争
     2 エラスムスと読者との協定
     3 御ことばとの出会いとしての読書
    第5章 「古の人々が集う古の宮廷に」――マキャヴェッリからヴェットーリへの手紙
     1 不釣り合いなやりとり
     2 整えられた行程、論争的な鏡映
     3 対照的なふたりの読者
     4 エロスの痛ましい勝利
    第6章 モンテーニュの塔
     1 追憶と自由の場所としての図書室
     2 「選り抜きの魂たちを自らの内に宿す」――古代の人々との対話の魅力と危険
     3 「私が描くのは私自身」――絶えず変化する肖像画
     4 グロテスクな額縁、中は空っぽ
     5 「わたしがこの書物を作ったというよりも、むしろ、この書物がわたしを作ったのである」
    第7章 「想像力とは内なる感覚なのだから」――タッソと読書にともなう危険
     1 図書室という小宇宙
     2 「私にとって本は命と同じくらい大切」
     3 「激しく不快な憂鬱に陥りかけて」
     補遺 「孤独の中のコミュニケーションである読書のすばらしい奇跡」――ラスキンとプルースト
     訳者あとがき
     図版一覧
     原注
     人名索引
  • 出版社からのコメント

    著書は「魂の肖像」であり、読書は古の知性との対話だった。モンテーニュら著名な文人の著作に、ルネサンス時代の読書のあり方を見る
  • 内容紹介

    本書はおもにルネサンスの人文主義者たちを読者という観点から捉え、彼らの読書行為と著作との関係を読み解こうとする試みである。
    古代ローマのキケロやセネカの時代から、著作は「魂の肖像」と考えられ、ルネサンス期に古典を読むことは、いにしえの知性との、孤独な空間における、文字通り対話であった。ペトラルカは千年以上前の著者たちにあてて手紙を書き(書簡集が残っている)、芸術家のパトロンとして名高いウルビーノ公フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロは、古代から同時代までの著作家たちの「肉体の肖像」二八点を描かせて書斎に飾った。本書では、それら肖像画を含む図版五五点をカラーで収録し、まさにフェデリーコら当時の文人がしたように「肉体の肖像」を見ながら「魂の肖像」を考えるかたちで論じられる。
    読書と創作をめぐる著者の考察は、論述の対象を特定の著者や作品に絞り込むのではなく、読書と創作を切り口にルネサンスの人文主義者たち(そして、プルーストまで)を有機的に結び付けているところに既存の研究とは異なる特徴があり、ルネサンスと古典との関わりに新たな視点を与えてくれる。
    [4色刷]
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    ボルツォーニ,リナ(ボルツォーニ,リナ/Bolzoni,Lina)
    ピサ高等師範学校名誉教授。ニューヨーク大学、ハーヴァード大学ほか、欧米のいくつもの大学でイタリア文学を教えている。本書で2019年に、イタリアの学術・文芸への功績に対して授与されるデ・サンクティス賞を受賞した

    宮坂 真紀(ミヤサカ マキ)
    東京大学大学院総合文化研究科博士課程、博士(学術)。専門は十八世紀イタリア文学。京都産業大学文化学部国際文化学科助教
  • 著者について

    リナ・ボルツォーニ (リナ ボルツォーニ)
    Lina Bolzoni
    ピサ高等師範学校名誉教授。ニューヨーク大学、ハーヴァード大学ほか、欧米のいくつも
    の大学でイタリア文学を教えている。本書で2019年に、イタリアの学術・文芸への功績に
    対して授与されるデ・サンクティス賞を受賞した。著書は他に『記憶の部屋――印刷時代の
    文学的‐図像学的モデル』、『クリスタルの心――ルネサンスにおける愛の談論、詩、そして
    肖像画』(いずれもありな書房刊)など。

    宮坂 真紀 (ミヤサカ マキ)
    東京大学大学院総合文化研究科博士課程、博士(学術)。専門は18世紀イタリア文学。京都
    産業大学文化学部 国際文化学科助教。主な訳書に『チチスベオ イタリアにおける私的モ
    ラルと国家のアイデンティティ』(法政大学出版局、2019年)、池上俊一監修『原典イタ
    リア・ルネサンス芸術論』(共訳、名古屋大学出版会、2021年)。

すばらしい孤独―ルネサンス期における読書の技法 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:白水社
著者名:リナ ボルツォーニ(著)/宮坂 真紀(訳)
発行年月日:2024/03/10
ISBN-10:4560093997
ISBN-13:9784560093993
判型:B6
発売社名:白水社
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国歴史
言語:日本語
ページ数:362ページ
縦:20cm
その他: 原書名: Una meravigliosa solitudine〈Bolzoni,Lina〉
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